シアーズがビューティケアの販売を開始します。すでに先週末に13店舗で導入済みで、これから徐々に増やしてゆくそうです。
シアーズは今まで何回かビューティケア商品を販売しているのですがすべて失敗していまして、今回は再トライということになります。失敗の理由はシアーズのハードなイメージにあります。アプライアンス、オート用品、ハードウェアと、シアーズが強い分野は全てビューティとは対極で、シアーズというブランドには"美"というものが入り込む余地がまったくないんですね。
これを打破するために、例えばソフターサイドシアーズというキャンペーンを昔実施したことは記憶に新しいですが、失敗しています。
さて、リリースを読むと、揃えるブランドが、ロレアル、メイベリン、カバーガール等と、すべてマスブランドなんですね。当たり前ですが、シャネルやディオールといったプレスティージブランドがシアーズに商品を卸すとは考えづらい。
このマス商品を商圏の大きなRSCで売る価値があるのかどうか。ドラッグストア、ディスカウントストア、そしてスーパーマーケットが取り扱ってますから、シアーズのビューティはディスティネーションになるとは考えづらく、とするとついで買いニーズということになってしまうのですが、果たしてそれで売れるのかどうか。
イメージチェンジして新たな市場を獲得したいという意図はよくわかるのですが、懐疑的に見ざるを得ないというのが現状です。
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