ドラッグストアの最近のブログ記事

2017年1月30日
[ウォルグリーン] ライトエイド買収プランの期限を延長

ウォルグリーンがライトエイド買収プランのデッドラインを7月31日まで延長すると発表しました。
当初の期限だった1月27日から半年延長したことになります。
理由はFTCからの認可がなかなか下りないことにあります。

また買収額を下げたのですが、売却または閉鎖する店舗数が増えたため企業価値が縮小したことが理由です。
ライトエイドの株価も落ちてます。

実はトランプ政権が発足するとFTCの責任者も替わるため、それまでに決まるだろうとみられていました。
また認可されるだろうというのが大方の見方でした。

ただ、売りに出される店舗をフレッズが買収することですでに合意しているのですが、どうやらこれが本当に可能なのかどうかという懸念もあるようですね。
そのためサーベラスが絡んでくるのではないかという話が出ています。
資本調達をバックアップするのか、それともサーベラスも店舗を取得するのか、このあたりは分かりません。

ドラッグストアは競合状況をどこで測るか、なかなか難しいところがあります。
売上の7割近くを占める調剤は、ウォルマートやコストコといった他業態とも競合しているし、メールオーダーでPBMとも競合していている。
とくにメールオーダーはけっこう強い。
これをFTCがどう捉えるのかです。

ステープルズによるオフィスデポ買収プランで、Eコマースとの競合をFTCが重視せず認可しなかったのと同じような状況と言えば分かりやすいでしょうか。

ちなみにCEOのペッシーナは強気で、買収できなかった場合のセカンドプランというものは考えたこともないと言ってますね。
成功するまではあきらめない、あきらめないから成功するんだという、創業CEOならではの発言じゃないでしょうか。

鈴木敏仁 (02:31)


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2017年1月12日
[ウォルグリーン] 店頭受け渡しでFedExと提携

ウォルグリーンがFedExと提携し、店頭で宅配パッケージの受け渡しを開始すると発表しました。
8,000を超えるウォルグリーンの全店舗で来年の秋までに受け取りと引き渡しを可能とするそうです。
引き渡しは梱包とラベルが貼ってあるものだけとなっているので、店頭で料金を払うことはできないようですね。

FedExはEC市場の拡大で増加する宅配パッケージに対応するためにインフラ投資を増やしていて、そのため増収減益となっています。
儲からない企業との契約をやめるなど顧客を選別するに至っており、けっこう大変なようです。
ウォルグリーンとの提携は高まる負荷を減らすためということになるのでしょう。

ウォルグリーンにとっては集客要素になるわけですが、取扱手数料をFedExから徴収するのかどうかは不明です。

このニュース、アメリカのドラッグストアがコンビニ的な機能を果たしていることがよく分かりますね。
アメリカのコンビニはそうとう昔に業態としてのピークを越えているのですが、スーパーマーケットだけではなくドラッグストアもコンビニエンス(利便性)というニーズを埋めてシェアを奪ってきたのです。

鈴木敏仁 (01:49)


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2016年12月21日
[ウォルグリーン] フレッズに865店舗を売却

ウォルグリーンがライトエイドを買収するために店舗の売却先を探していたのですが、買収企業がフレッズに決まったと報じられました。
数週間前からクローガー等の複数の企業が取り沙汰されていて、フレッズも名前が確かに出ていたのですが。
伏兵現る、といったところでしょうか。

売却する店舗数は865店舗。
フレッズは16億5,000万ドルの資金を調達、これを9億5,000万ドルの買収費用とその後の運転資金にあてる、とのこと。

フレッズの年商は21億5,000万ドル、店舗数は659、アメリカの地図で言うと右下地域に集中して店舗を展開している企業です。
本社はテネシー州メンフィス。

フォーマットの特徴は、ドラッグストアというよりも小型のDS、どちらかというとダラーゼネラルに近い商品構成で、調剤もやっている小型DSという表現が正しいと思います。
一時期急速に伸びていたのですが、停滞し、この2年ぐらいは赤字を計上、そのため経営陣が変わりました。

現CEOはCVSとファミリーダラーでの役員クラスの経験があり、CFOはウォルグリーンで30年以上の財務経験のあるベテランです。
だから、やれるという自信があるのでしょうね。

ただ常識的に考えるとハードルはあまりにも高い。
はたから見る限りは賭けに近いような気がしますよね。

メディアによると相当安く買えるようなので、少なくとも資金供給している金融機関は損をしないディールなのだろうとは思いますが。

ウォルグリーンによる買収提案はこれで山を越えた感じです。
あとはFTCによる認可を待つだけとなりました。

鈴木敏仁 (02:20)


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2016年9月23日
[CVSヘルス] カーブサイドピックアップを4,000店舗に拡大

カーブサイドピックアップとは、ネットで注文したものを店舗外の駐車場の車で受け取れるシステムです。
店員が車まで商品を持ってきてくれて、トランクを開けて待てば良いので、車を降りる必要がありません。

4都市でのパイロットテストを踏まえて4,000店舗へ拡大するそうです。

自前ではなくて、カーブサイドという専門企業と組んでます。
この企業とはターゲットが一度実験してやめた経緯があるのですが、CVSは拡大するというわけですね。

ターゲットが実験を開始した当初、こういうサービスのみでサードパーティとしてビジネスが立ち上がっていることに驚いた記憶があります。
個人的にはCVSの戦略よりも、カーブサイドという企業のビジネスモデルがこれからさらに伸びていくのかどうかに興味があります。

鈴木敏仁 (01:37)


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2016年8月15日
[CVSヘルス] 自社決済システムのCVSペイをスタート

CVSヘルスが自社決済システムのCVSペイをスタートさせました。
今のところNYやペンシルベニアといった限定商圏だけですが、これから全米展開を開始するとしています。

仕組みはウォルマートと同じでクレジットカードやデビットカードの情報を登録することになるのですが、違いはアプリにバーコードを表示させてPOSレジでスキャンする点にあるようです。
ウォルマートはレジ側でQRコードを表示しアプリでスキャンするので逆ですね。
スタバと同じかと思います。

それと、ロイヤルティプログラムやファーマシーとも連動させてます。

CVSはアップルペイやアンドロイドペイを受け入れておらず、いつはじめるんだろうと思っていたのですが、自社決済を考えていたからだということが分かりました。
ちなみにウォルグリーンはアップルペイを導入した最初の企業の1つです。

自社決済のキモは店内でアプリを開いてもらうことに尽きると思ってます。

それとプリペイドカードですね。
残高が増えると余剰資金が生まれますから。

これから自社アプリを使った決済が増えてくるのかもしれません。

鈴木敏仁 (01:36)


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2016年8月 1日
[ウォルグリーン] ドラッグストア・コムとビューティ・コムを9月末で閉鎖

ウォルグリーンが傘下に所有しているネット販売サイトのドラッグストア・コムとビューティ・コムを、9月末で閉鎖すると発表しました。
両社を買収したのは2011年、ちょうどPBM事業を売却した直後だったので、PBMビジネスととネットビジネスを入れ替えた格好で、当時のウォルグリーンの戦略を考えるにおもしろい事例でした。

閉鎖する理由は、ウォルグリーン・コムにリソースを集中するためですね。
閉鎖する二つのサイトの採算性についてはコメントがないようですが、おそらく赤字なのではないかと思います。
いろいろなサイトを傘下においてコントロールするという手法もありますが、ウォルグリーンにはそれができなかったということになります。

ウォルグリーンが競合しているのはもちろんアマゾンです。
デジタルだけではなくリアルにも影響が出ていると言われてます。
もはや赤字の複数サイトを運営している余裕はなくなってきたということなのかもしれません。

そう言えば、アマゾンは調剤をやってませんね。
アメリカにはメールオーダーという調剤チャネルが昔から存在しますから、ネット販売とは親和性が高いんですけどね。

鈴木敏仁 (01:29)


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2016年3月18日
[ウォルグリーン] ユナイテッド・ヘルスグループ傘下のオプタムRXと提携

ウォルグリーンが健康保険会社のユナイテッド・ヘルスグループ傘下のPBM企業、オプタムRXと提携しました。
ユナイテッドヘルスの保険を利用している患者がウォルグリーンで処方するとディスカウントが適用されるという内容です。

オプタムRXは昨年同業のカタマランを買収しました。
たぶんこれでPBM市場シェアの22%に近づいたはずで、CVSヘルス傘下ケアマークの24%に肉薄しました。
エクスプレス・スクリプツ、ケアマーク、オプタムRXの3社で75%を占めるので、上位集中がPBMの現状です。

ウォルグリーンがオプタムRXと組んだのは、CVS+ケアマーク連合との競合対策ですね。
なるほどこういう戦略もあるのか・・・、というのが私の感想。

この結果、ウォルグリーンがライトエイド買収に失敗したら次のターゲットはエクスプレス・スクリプツだろうという観測は、少なくとも短期的には消滅したことになります。

鈴木敏仁 (02:24)


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2016年2月12日
[ウォルグリーン] 薬の廃棄用キオスクを設置

ウォルグリーンが必要なくなった薬を廃棄するキオスク(日本語だと専用ボックス?)を500店舗に設置すると発表しました。
500店舗のほとんどは24時間営業店舗を選ぶとしています。

必要なくなった薬には有効期限切れのものも含まれます。

目的は、オピオイド系の鎮痛薬など中毒性のある薬の放置を防ぐことと、薬が一般ゴミとして捨てられたりトイレに流されたりすることによる環境汚染を防ぐこと、にあります。
薬による環境汚染の例としては、海洋に流れ出た抗うつ剤が魚の行動に影響を及ぼすことが資料であげられています。

アメリカのドラッグストアの役割というものがこのニュースで分かるんじゃないでしょうか。

鈴木敏仁 (02:21)


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2015年12月16日
[ウォルグリーン] 次のターゲットはエクスプレス・スクリプツか?

ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスがライトエイドに買収提案をし現在FTCによる認可待ち状態ですが、もしこれが破談となった場合、ウォルグリーンの次の狙いはエクスプレス・スクリプツだろうと予測する、と証券アナリストがコメントしました。
エクスプレス・スクリプツの株価がこれで高騰しています。

思いもしない予測に驚きの一言。
これを実現させると、CVS+ケアマークを軽々と上回ることになるでしょう。

ウォルグリーンはエクスプレス・スクリプツと取引上の軋轢を起こし、取引を中止したら売上が激減してあわてて取引を復活させたという過去があります。
噂ではウォルグリーンが譲歩したと言われているのですが、状況を鑑みると、そうだろうなと。

一度軍門に下らざるを得なかった取引相手を買収する、というよりも、買収したらどうかと金融機関が言っているわけですよね。

そういう話がウォルグリーンあたりから実際に出ていてコメントした可能性がありますし、または例えばステファノ・ペッシーナの頭にはそういうディールはなかったけどアナリストが気づかせた、という可能性もあります。

まあいずれにしても、私の頭の中にはまったくなかったシナリオで、なるほどなあとうなったのでした。

鈴木敏仁 (03:13)


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2015年10月28日
[ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス] ライトエイドの買収で合意

ウォルグリーンによるライトエイドの買収が発表されました。
買収総額は172億ドル、すべて現金でまかなうそうです。

ふと気になってBSを見てみたのですが、期末の手持ち現金は30万ドルなので、これから借り入れを起こすんですね。
長期負債が133億1,500万ドルで総資本に対する比率は19%。

もともとウォルグリーンは無借金で有名だったのですが、ブーツとの統合で"無借金"という称号を捨てたわけです。
それでもまだ19%ですからね。
ライトエイドの買収資金を借入で調達するというのも、財務体力的にはそれほど無理がないことが分かります。

ハードルはFTC。
ステープルズによるオフィスデポの買収案件がまだペンディングですから。

焦点となっているのは・・・。
ステープルズのケースは、Eコマースとの競合をどう見るか。
今回のウォルグリーンのケースは、スーパーマーケットやウォルマートとの競合をどう見るか。

結論が出るまでには時間がかかるかもしれませんね。

鈴木敏仁 (10:45)


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