おもしろい比較記事があったので、それをそのまま共有します。
ホームデポとロウズの第1四半期決算の結果。
既存店成長率
ホームデポ:7.5%増
ロウズ:12.3%増
売上高成長率
ホームデポ:7.2%増
ロウズ:11.3%増
最終利益高成長率
ホームデポ:10.6%減
ロウズ:27.8%増
EC成長率
ホームデポ:79%増
ロウズ:80%増
ホームセンターはエッセンシャルなビジネスとみなされて営業継続してきて、人が家にこもったことでDIY需要が急増したことが売上高増につながっています。
食品業界と同様の業績アップなのですが、ホームデポは利益のみマイナスで、リリースを読むに特別ボーナスなどの社員に対する還元でマイナスとなっているようです。
ホームデポはトータル8億5,000万ドルを投じ、一方のロウズは3億4,000万ドルで、両社に大きな差があります。
総体としてロウズに軍配が上がる結果ですが、福利厚生の考え方で両社若干の温度差が表面化、といったところかなと思います。
ホームデポの最近のブログ記事
マーヴィン・エリソンがJCペニーのCEOをやめて、ロウズのCEOに就任すると発表がありました。
想定外の話で、"おぉ、そう来たか"と驚いたのですが、いろいろ考えると面白いネタではあります。
エリソンはターゲットからスタートして、ホームデポで花が咲いた人です。
ダメだった店舗をどんどん再生していくような店舗運営に突出した能力を持った人だったようで、ホームデポでかなり若いときに役員となっています。
次のCEOとも言われていたのですが、前CEOのブランクの後任として選ばれたのが商品部畑のクレイグ・ミニアで、レースに負けたエリソンがどう動くのかなと思っていたら、なんとJCペニーのCEOにヘッドハントされた。
ペニーがガタガタだったときだったのですが、それなりに回復させて、さあ次に打つ手は?というときに、ホームデポと競合するロウズのCEOになったわけです。
JCペニーに限界を見いだした。
デパートの経営はこれ以上は無理だと判断した。
自分をCEOにしなかったホームデポに逆襲したい。
野次馬としてはこういう理由を考えることができて、だから面白いネタなのです。
ホームデポはいま絶好調なのですが、ロウズは後塵を拝していてなかなか追いつけません。
エリソンはホームデポ再建の立役者の一人なので、その成功事例がロウズに持ち込まれることになります。
ロウズがこれからどう変わるのかに注目ですね。
ホームデポのCEOが第1四半期の決算発表で、ネット販売の売上高成長率が前年比で30%だったとコメントしました。
具体的な金額は明らかにしていないのですが、おそらく10億ドルの大台を超えただろうと業界誌が推定しています。
売上高に対する推定比率は5.1%。
これも業界誌による推定ですが、同社の昨年度のネット販売売上高は37億6,200万ドルで、ランキングでは10位。
日本円に換算するとすでに4,000億円強がECということになります。
ハードウェアはネットと相性が良いと思うので、この数字はたぶんこれからぐんぐん増えていくのではないでしょうか。
ホームデポのシステムがハックされた件についてはすでにエントリーしましたが、メールアドレスも漏洩したようです。
件数は5300万。
ロシアのハッカーが報復としてアメリカを狙っているということを以前書いたように思いますが、規模が大きいから効率が良いというのも理由なのでしょうね。
一回成功すれば大量のデータが入手できる。
ROIが高いというわけです。
ちなみに以下のような謝罪メールが届きました。
「あなたのメールが漏れたかもしれない」というあいまいな表現です。
特定できていないのか、特定できているけど混乱を避けるために全員に同様の謝罪メールを送ったのか。
いずれにしても、おそまつではあります。
JCペニーが次期CEOとしてホームデポのマービン・エリソンを指名しました。
ロン・ジョンソンが解任されたのが昨年の4月、前任だったアルマンが暫定CEOとなりそれ以来リクルートしてきたので1年以上を要したわけです。
見つからなかった理由は、JCペニーを上向かせるのは容易な仕事ではないからですね。
なので、この重荷をエリソンが引き受けたことに驚きました。
ホームデポにとっては相当な痛手になるんじゃないでしょうか。
8月末にクレイグ・メニアが次期CEOとして昇格する人事が発表されているのですが、実はエリソンも候補として名前が挙がっていました。
このエリソンは店舗運営の手腕が強く、ダメな店舗もこの人の手にかかると必ず再生するとされ、ホームデポの再建に大きな貢献のあった人です。
50代後半のメニアはいわば順当な昇格ではあるのですが、店舗運営に強く現場に支持されていてしかも49才と若いエリソンをトップに据える選択肢もありました。
ウォルマートは若い方を選びましたからね。
これでホームデポが業績を落とし、エリソンがJCペニーを立て直せなかったら、最悪の結果となるわけですが・・・
いずれにしても、ペニーを選んだエリソンのガッツは賞賛に値することであります。
クレジットカード情報がハックされたことが明らかになったホームデポですが、詳細が発表されました。
盗まれていた期間は5ヶ月間、枚数で5600万枚、捜査や訴訟など諸々の総コストがトータルで6,200万ドル、そのうち2,700万ドルが保険で相殺されるので、実質被害は3,500万ドルになるとのことです。
実際にカードが使われて、その被害がどのぐらいなのか、といった詳細は分かりません、
資料によると、ターゲットのハックが判明してからセキュリティ強化にすでに動いていたのですが、大企業のせいで動きが緩慢で、間に合わなかったというのが真相のようです。
日本円にすると被害総額は60億円以上、アメリカの小売企業は規模が大きいので、被害額も相対的に大きくなりますね。
ホームデポが月曜日にデータ漏洩を認めました。
先週に報じられた時点では可能性の段階だったのですが、捜査の結果ハッキングされたことが確認されたとのこと。
ターゲットと同じマルウェアが仕込まれていたようですね。
いまだ調査中なのと、ターゲットと同様に最終結果が出るまでは時間がかかることと思うのですが、事情に詳しいニュースソースからの情報として報じられているのは、盗まれたカード番号の数は6,000万枚に上る可能性があって、ターゲットの4,000万枚を超えるそう。
つまり過去最大級となるかもしれないということです。
アメリカの決済システムは過去の遺物レベルであり、セキュリティが脆弱なことは明かなのですが、前回書いたようにアメリカが狙われているということも背景にあるようですね。
アップルが新型iPhoneで決済システムを導入しましたが、今が時期だと読んだのでしょう。
ホールフーズ、ターゲット、ウォルグリーンなど、新たな決済デバイスをの導入をアップルの発表と同じ日に宣言する大手企業が少なくないのも、いまだからだろうと思います。
これが数年前だと、コスト高なデバイスをクレジットカード企業や小売が積極的に導入したかどうか。
NFCを使ったグーグル・ウォレットがなかなか普及しないでいますが、時宜を得たアップルが普及させてしまうような気がしています。
ホームデポがデータ漏洩の可能性があり捜査中であることを明かにしました。
いまのところまだ盗まれたことが確定したわけではなく、はっきりしたら再発表するとしています。
ターゲット以来、小売企業に限らずハックされる企業が増えているのですが、ロシアを中心とした東ヨーロッパのハッカーが攻撃を仕掛けていて、アメリカに対する報復の一環なのではないかと言われてますね。
それと小売業界のセキュリティに対する投資額の低さを指摘する声もあります。IT予算の4%が業界の平均投資額なのに対して、金融業界5.5%、ヘルスケア業界5.6%と、他業界と比較すると数値が低いそう。
一般消費者が関係する取り扱いデータ量が多いことを考えると、甘いと言われても仕方ないでしょう。
まあしかし、"またか"感が否めませんね、これ。
ホームデポがこの春のピークシーズンに向けて、8万人のシーズナルワーカーを雇用する予定であることが分かりました。
昨年の7万人から14%増、住宅市場の景気が上向いてきたことが理由として上げられているのですが、、ホームデポ自体の業績が戻ってきていることも理由の一つでしょうね。
いちど業績を落としたホームデポですが、ほぼ再建が終わったとみて良いようです。
冬に落ちる住宅のリフォーム需要が春に上向くので、この時期はホームセンター業界にとってはかき入れ時となり、だから雇用を増やすわけなのですが、こういった臨時の雇用を発表するのがアメリカの特徴かと思います。
昨年末の歳末シーズンにもウォルマートやトイザラスが数値を発表していました。
目的は宣伝でしょう。
なぜなのか理由は分かりませんが、日本の小売企業はあまりこういうことをしません。
やって損はないと思うんですけどね。
ホームデポのCEOフランク・ブレイクがメディアにインタビューでコメントしています。
「住宅市場に好転の兆しはあるが本格的な回復にはまだ2年は必要だろう、明るい材料がいろいろ出てくるが大げさに捉えてはいけない」。
底を打った感はあるのですが、まだまだという感じなんですね。
ホームデポもロウズも住宅不況のあおりをまともに受けて、ここ数年業績が良くありません。
逆に言うと、リーマンショック以前はものすごい勢いで成長していたのですが、市場の追い風があったんだなということが分かります。
ブレイクが面白いことを言ってます。
「お客がリフォームを経費として捉えているのか、投資として捉えているのか、を我々の業界は問わなければならない」。
経費として捉えるならば費やしたお金が戻ってくることを期待していないことを意味するが、投資として捉えるならば戻ってくることを期待していることになる。
リフォームした家のバリューが上がらないならば経費とみなすだろうし、上がらるならば投資となる。
経費と考えているならば出費は少なくなるだろうし、投資と考えるならば使う金額も大きくなる。
ということを言おうとしているわけです。
お客がリフォームを投資として見始めると住宅市場もどんどん上向く、ということですね。
分かりやすい良い表現だと思います。
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
31 |

ソリューションを売れ!

このブログのフィードを取得
[フィードとは]
最近のトラックバック
from 英語新聞ウォールストリートジャーナル(WSJ)から見た起業・ビジネスのヒント
from 英語新聞ウォールストリートジャーナル(WSJ)から見た起業・ビジネスのヒント
from デジタルな広告たち
from ファッション流通ブログde業界関心事
from ファッション流通ブログde業界関心事
from kitten using XOOPS
from 行け行け!LAビジネスウォッチャーズ
from kitten using XOOPS