2010年7月30日
[アマゾン] 廉価な新型キンドルを投入

アマゾンが電子ブックリーダのキンドルに、廉価バージョンを投入します。価格は139ドル、現行タイプが189ドル、高級タイプが379ドルなので、かなり安いですね。

低価格化ができた理由は通信手段を無線LANのみとしたからです。今までは3G回線+無線LANだったのですが、3Gをなくすことで安くできた。

またアマゾンはこのキンドルで儲けていないという指摘もあります。アマゾンは詳しく語っていないのですが、普及を最優先して採算性を度外視している可能性が強い。

文字コントラストの改善、バッテリー寿命の延長、サイズの若干の縮小といった機能がアップ、先行予約を受け付けて、発送は来月の27日からとなっています。


今回の低価格版の投入についてCEOのベゾスは、マス市場戦略と表現してます。単一機能に絞った低価格バージョンを投入することでマス市場での普及を図る。今のところ電子ブックは活字中毒層の一部にのみ普及している段階なのですが、このコアなユーザー層を広げたいというわけです。


キンドルってiPadと立ち位置が異なるんですよね。
私は急にキンドルに興味が引かれ始めてるんですが、理由は機能を"読書"に絞りきっているからです。

鈴木敏仁 (03:13)


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2010年7月29日
[ダラーゼネラル] 9,000店舗目をオープン

バリューディスカウントストアのダラーゼネラルが7月31日に9,000店舗目をオープンさせます。場所はケンタッキー州ファウンテン・ラン。

フランチャイジング制を取るコンビニチェーンを除く直営店舗数で、同社は全米最多の店舗数を誇っています。
グローバルでもカルフールの6,900店舗を超えていて、ワトソンとほぼ互角といったところなのですが、カルフールとワトソンは複数の国をまたいでいますので、一つの国だけとするとダラーゼネラルはダントツの1番ということになります。

今年の予定新店数は600店舗なので、数年の間に1万店舗を越えるのではないでしょうか。

鈴木敏仁 (03:01)


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2010年7月27日
[ウォルマート] メンズ衣料でRFIDの実証実験開始

ウォルマートがメンズ衣料に単品単位でRFIDを導入し実験を開始することを、先週末にメディアが報じました。
タグをつけるのはジーンズとベーシック(アンダーウェアとソックス)で、8月1日からだそうです。

タグはすべて製造段階でつけられるので、特定メーカーの協力によって実現したということなのでしょうね。

また実験が成功したら他のカテゴリーにも波及させたい、ただしそのレベルこまでどのぐらいかかるのかは現段階では予測もできないと、ウォルマートの担当者がコメントしてます。


話題として俎上にあまり上がらなくなったRFIDですが、まもなくアパレル業界から普及が始まるだろうという話が業界で出始めたのが今年初頭ぐらいで、今回のウォルマートの取り組みはまさにその通りの動きと言うことになりますね。

実験を開始する企業がこれから増えることでしょう。


<追記>
日本滞在中のためエントリーがまばらで申し訳ありません。
本日の便でアメリカに帰りますので、数日中に通常ペースに戻ると思います。

鈴木敏仁 (04:21)


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2010年7月22日
[99センツ・オンリー・ストア] 売価のアップに対して集団訴訟

99センツ・オンリー・ストアが集団訴訟を2つ起こされました。

およそ2年前、この企業はプライシングの変更を実施しました。売価を99セントから99.99セントへと値上げした。99.99セントというのはありえませんから、つまり実質的には売価は1ドルになったんですね。
99セント・オンリー・ストアではなくて、1ドル・オンリー・ストアになった。

理由は原価の高騰、急速に上昇した原価に対応しきれず、やむなく上げた、ということになっています。

さらに、売価の数も増やした。59セントとか、69セントといった売価で、たしか全部で7つぐらいあったように思います。

つまり、99セント"オンリー"ではななくなった。


これに対して、お客はいまも99セントだと思って買っている、だましじゃないか、として消費者グループが訴訟を起こしたというわけです。


シングルプライスストアは、既存店の売り上げを上げるには、客数アップか買い上げ点数アップしか手がなくて、売価を上げるという手法が取れません。
だからどうしても売価を増やしたくなる。

ダラーゼネラルもファミリーダラーも、昔はシングルプライスだったんだけど、いまは売価が一杯あって、つまりシングルプライスというビジネスモデルが、進化の過程で売価を増やすことは、まあ、良くあることではあるんですね。


ただ99センツ・オンリー・ストアの場合、店舗名に"オンリー"とうたってしまっているところに、問題があるように思います。

私も実際店頭で、"ちょっとこれは・・・?"と感じますから。

訴訟の行方に注目したいと思います。

鈴木敏仁 (04:20)


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2010年7月19日
[アマゾン] デジタル書籍の販売冊数がリアル書籍をはじめて上回る

アマゾンの過去3ヶ月間のデジタル書籍の販売冊数が、はじめてリアル書籍を上回ったそうです。
詳しい数値は公開されていませんが、リアル書籍100冊に対してキンドルによる電子書籍が180冊とのことです。

また259ドルから189ドルに値下げしたことで、キンドルの売上高も急増しているとのこと。ただこちらも具体的な販売数については明らかにしていません。

アマゾンって、実は必要最低限の数値しか公開しない企業なんですよね。
アナリスト泣かせだと言う話を聞いたことがあります。


こういう話を聞くと、デジタル書籍の時代だ!、なんてことを言う人が出てくるものですが、アマゾンも、業界関係者のコメントも、非常に慎重な姿勢です。いまのところたとえばデジタル書籍の伸びがリアル書籍の売り上げに影響を与えているという統計数値はないそうで、デジタルがどれほどのインパクトを持っているのかという点については未知数というのが大方の見方です。


まあ、今すぐ紙が無くなるとは思えませんしね。
ただ、紙のなんらかの領域がデジタルに置き換わってゆくということは確かだろうと私は確信はしています。

鈴木敏仁 (04:22)


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2010年7月17日
[セイフウェイ] プライベートブランドの広告キャンペーン

セイフウェイが持っている雑貨用のエコPBの名称は、ブライトグリーンと言います。このPBのうちの住居用洗剤ラインのマーケティングキャンペーンを実施しました。

Bright Green Clean Teamと呼ぶグループに、地元の団体や組織が加わって、コミュニティを掃除するというイベントです。
また登録してくれた人を対象に懸賞も実施しています。懸賞のサイトはこちら。
Bright Green Sweepstake


シアトルやフィラデルフィアといった7都市で、1都市あたり4日ぐらいを費やしたようです。


さてこのニュースを取り上げた理由は、スーパーマーケット企業が雑貨PBのマーケティングキャンペーンをしっかりと実施しているということと、やっていることがNBメーカー並みである点に注目したいからです。

食品を売るスーパーマーケットにとって雑貨はなかなか売りづらい部門であり、さらにPBとなるといっそう難しい。ましてや価格が若干高いエコPBですから、置けば売れるというものではない。

ではなぜアメリカのスーパーマーケットがこういう商材をしっかりと売っているのかというと、一つはNBメーカー並みの優れたマーケティング技術にその理由があるというわけです。


とりわけセイフウェイはマーケティングを主軸に据えている企業で、マーケティングの責任者がメーカーから来ていますから、やることがメーカー的です。


小売業にとってマーケティングは欠いてはならない重要な技術だと私は考えています。

鈴木敏仁 (06:37)


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2010年7月14日
[フレッシュ&イージー] ロサンゼルスエリアに100店舗目を開店

ロサンゼルスエリアで100店舗目となる店舗をオープンさせることを明らかにしました。日時は9月8日、一日に4店舗をオープンさせて100を超すようです。現在98店舗なので、この日にトータルは102店舗となります。

現在ロサンゼルスに他に、フェニックス37店舗、ラスベガス27店舗で、現在のトータル店舗数は162店舗です。


13日の研修でフレッシュ&イージーを1店舗見に行ったのですが、サインボードやフック陳列などが当初よりも随分増えて、ゴチャゴチャ感が出てきています。
当初のすっきりした店作りと比較すると随分変化してきた。
それだけ作業コストが増えてきていることを意味しているのですが、どうなんでしょうね。売りを作ろうとする努力はよく分かるんですが・・・。

鈴木敏仁 (05:14)


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2010年7月13日
[ウォルマート] 主通路上に戻ってきた島陳列

昨日は某大手食品メーカーさんの研修で店舗視察でした。

プロジェクトインパクトに改装されていた郊外のウォルマートスーパーセンターを訪問。

見つけたのは主通路(ウォルマート用語のアクションアレイ)上に戻ってきた島陳列でした。
今年の初頭から、主通路が交差する地点にパレット陳列を数枚並べて島陳列を復活させていたのですが、奥の主通路上に昔と同じ島陳列がさらに5ヶ所ぐらい増えていました。

これからもっと増えそうな気がします。
ただしグローサリーサイドはゴンドラ編成を変えてしまったので無理そうだから、奥の主通路上だけでしょうけどね。


このことと、ジョン・フレミングが辞任したことと、関係があるのか、ないのか。少々深読みし過ぎかもしれませんが。


やっぱりウォルマートは、島陳列を使って売りに情熱かける方が似合ってるように思います。


<追記>
本日より日本へ2週間ほどの出張のため、エントリー頻度がおそらく減りますがご容赦ください。
今回は、大手メーカー様でのセミナーと、流通経済研究所様とCGC様での講演、といったスケジュールが入っています。
また15日には花王のコラボレーションフェアに行きます。15時過ぎに訪問する予定ですので、もしこの時間に行かれる方はぜひお声をおかけください。

鈴木敏仁 (08:41)


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2010年7月12日
[ボーダーズ] 電子書籍市場に遅すぎる参入

ボーダーズが電子書籍の販売に参入することを明らかにしました。同社はバーンズ&ノーブルに次ぐ書籍チェーン2位に位置する企業ですが、いままで電子書籍の販売はしてきませんでした。
投資をしているカナダのKoboという会社から技術提供を受けての販売開始です。

アマゾン、バーンズ&ノーブル、アップルのようにデバイス(ブックリーダー)は投入しません。
ネットで見る限り、iPhoneやiPad用のアプリで対応するようです。


この参入、遅すぎたんじゃないでしょうか。
「この市場はいままさに始まったばかりで、遅いと言うことはない」と同社は説明しているんですけどね。

昨年度の同社の決算は減収で赤字、赤字は3年連続、ボーダーズは競合に苦戦している会社です。いまこの時点で参入して、果たして利益に貢献できるようなビジネスに成長させることができるのかどうか。

バーンズ&ノーブルは来年、デジタルイニシアチブに1億4,000万ドルの投資を決めてます。
差は開く一方という気がします。

鈴木敏仁 (07:38)


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2010年7月 9日
[バーンズ&ノーブル] デジタルイニシアチブへの投資額は1億4,000万ドル

2011年度のデジタルイニシアチブへの予定投資額です。日本円に換算するとおよそ140億円となります。

ゴールについての記載があるのですが、分かりやすい。

「ネット店舗の電子書籍数を最大化するために、リアル店舗、ネット、モバイルといった環境を通して、複数のプラットフォーム上に、すべてのフォームで供給することにある」。

ここで言う複数のプラットフォームとは、同社のヌックと、アップルのiPhoneやiPadを指していると思います。
またすべてのフォームとは、おそらくファイル形式のことを言っているのでしょう。

つまりあらゆる経路で、あらゆるデバイスへ、自社が取り扱っているコンテンツを提供したい、ということです。


書籍の電子化の波がどんどん高まってきているのを感じます。

鈴木敏仁 (02:45)


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2010年7月 8日
[ブロックバスター] 上場廃止で倒産は秒読みか

昨日ブロックバスターがニューヨーク証券取引所(NYSE)の上場基準を満たせなくなったため上場廃止となり、ピンクシート市場に移されました。
ピンクシートはNYSEやNASDQAQに上場できない、または上場廃止になった会社の株式を流通させる店頭市場です。
日本で言うところの管理ポストにあたるんでしょうかね。

長期間株価が一定基準を満たしていないと上場廃止となるのですが、ブロックバスターは廃止を回避するために、株式の併合によって株価を維持しようとしたんですね。
ただ株主の承認を得ることができませんでした。

本日支払い期限だった4,240万ドルの利払について、数週間にわたって取引金融機関と協議し、6週間の繰り延べが認められたばかりです。
ただ投資家は返済できるとは思っていないようで、それが株価に反映されていると見るのが正しいようです。


チーフ・リストラクチャリング・オフィサー(再建担当役員)を来週までに雇えという指示も投資家から受けていまして、倒産の可能性はかなり高まっていると思って間違いないようです。

鈴木敏仁 (01:59)


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2010年7月 2日
[ウォルマート] 商品部長のジョン・フレミングが辞任

正式にはチーフ・マーチャンダイジング・オフィサーですが、分かりやすく商品部長としました。または商品本部長、でしょうか。本日辞任を発表、8月1日付で退任するそうです。
後任は決まっていません。


フレミングはターゲットからネット販売の責任者として来た人です。
ウォルマートの店舗と商品政策の最近の改革は、誤解を恐れずに端的に言うと、ターゲット化なんですね。ウォルマートがターゲットを志向しはじめたところにちょうどフレミングいたので、その経験を見込まれて本体に移ったのだと私は見ています。
高所得層向けの実験や、プロジェクトインパクト等々、ここ数年の改革のほとんどをこのフレミングが主導しています。


後任が決まっていないのに辞めるというのは、やはり何かがあったと考えざるを得ません。そして、おとといカストロ・ライトの異動が報じられたばかりですから、重ね合わせると、何が見えてくるのか。


既存店成長率が4四半期マイナス成長で、結果があまり出ていない。
とりわけアパレルのてこ入れがうまくいっていないことについて俎上に上がること多いのですが、ファッション強化の責任を彼は負っていたようですね。


米国企業の人事はドラスティックです。

<追記>
7/04は独立記念日でして、アメリカは来週いっぱい休暇を取る人が多く、企業活動も低下してニュースが減ります。私もお休みをいただくつもりです。
7/08には戻る予定ですので、よろしくお願い申し上げます。

鈴木敏仁 (01:14)


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2010年7月 1日
[ステープルズ] ブランドマーケティング部門を新設

文具ディスカウントストアのステープルズが、グローバル・ブランド・マーケティングという部門を新設し、責任者としてスティーブン・ファンドという人を雇いました。ジレットで同じ名称の部門のディレクターだった人です。
グローバルベースでのブランドマーケティングを実施する部門ですね。

さて今日このニュースを取り上げたのは、アメリカの小売企業は店舗運営と商品に並んでマーケティングを重視しているということと、このマーケティング部門はおおむねメーカーでブランディングしていた人がマネッジすること多いということを指摘しておきたいからです。


マーケティング重視政策は、例えばウォルマートは店舗運営、商品、マーケティングを3つの主軸としてますし、セイフウェイにいたっては執行副社長3人の顔ぶれが、マーケティング、店舗運営、財務(CFO)で、商品部長が入っていないぐらいです。
それと私の知る限りにおいては、セイフウェイ、スーパーバリュ、ウォルマートのマーケティング部門の責任者がメーカー出身です。たぶんほとんどの企業のマーケティング担当はメーカー出身じゃないでしょうか。


日本の小売企業は店舗をブランディングし管理するという発想に乏しいのですが、マーケティングはメーカーのものでリテールには関係ないと考えている人がほとんどだからなんでしょうね。
ましてやここにメーカーから人を引っ張ってくるということもあまり聞きません。

唯一の例外と言えるのが西友じゃないかと思っているんですが、この話はまた別の機会に。

鈴木敏仁 (01:22)


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