2014年4月30日
[ゲームストップ] スクラップと新フォーマットの拡大

ゲームストップが今年中に120~130店舗を閉鎖しつつ(総店舗数は6,457)、3つの新フォーマットを合わせて300~400店舗増やすことを発表しました。

スプリングモバイル:200~250店舗
クリケット:100~150店舗
シンプリー・マック:20~25店舗

スプリングモバイルは昨年AT&Tから買収したモバイル専門チェーン、クリケットもAT&Tの専門チェーンです。
シンプリー・マックは、アップルが店を出していない商圏用で、アップルストアの隙間フォーマットのようですね。

前者2つはAT&T、後者はアップルの金融支援を受けての店舗展開となります。
それぞれ売上高10億ドルを目指すそう。
この新戦略、ゲームストップはモバイルゲーミングを強化するものだ、としているのですが、この3つのフォーマットがどうゲームと関連してくるのか現時点では分かりづらいところがあります。

これ、サプライサイドの協力を得ているところが面白いです。
成否云々は別として、こういうトライは重要です。

リモデルのみに傾いているラジオシャックこそやるべき戦略じゃないでしょうかね。

鈴木敏仁 (01:29)


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2014年4月28日
[ターゲット] ネット販売の定期購入サービスを拡大

ターゲットが昨年の9月に開始したネット販売の定期購入サービスを強化しました。当初はベビー商品150アイテムが対象でしたがペット用品やオフィス用品などカテゴリーを拡大し、アイテム数も約10倍の1600に増やしました。

1品からでも配送料無料としている点が特徴、おそらく集客のプライオリティを上げて採算は度外視しているのでしょう。

ターゲットのネット販売は競合他社に完全に後れを取っています。
ネット販売で買ったものを店舗で受け取れるサービスも昨年10月に開始したばかり。
店頭の魅力減やクレジットカードデータの漏洩事件も含めて、経営陣の力が弱体化しているように感じているのは私だけでしょうか。

鈴木敏仁 (01:14)


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2014年4月25日
プライム・パントリー、業界に先駆けるアマゾンの脅威

アマゾンがグロサリーカテゴリーでプライム・パントリーという新しいプログラムを導入しました。
サイズが4立法フィート(1.21立法メートル)、または重さが45ポンド(20.4キロ)までという条件で、箱に商品を詰め込み、配送料5.99ドルで購入できるというプログラムです。対象商品はグローサリー、グローサリーには非食品も含まれますので、洗剤やシャンプーリンスも買うことができます。

商品を買うと、箱の~%、と表示されるようですね。
これが積み重なり、100%を越えると、2つ目の箱になる。
5.99ドルは一箱あたりなので、お客はどの商品を詰め込むかを勘案しながら買うことになります。

お客にとってのメリットは、例えば注文の最小単位が6つといったバルクでしか今まで買えなかった商品を、一つずつ買えるようになるということにあります。
最小単位が大きかった理由は荒利益ですね。
グロサリーは荒利益率が低めですからまとめて買ってもらわないと配送料を安くでず、そういうアイテムがたくさんあります。
これを解消するのが今回の新プログラムです。

これに定期購入プログラムの"サブスクライブ&セーブ"、先々週紹介したアマゾン・ダッシュ、そしてアマゾンフレッシュの3つがこれから絡んできますよね。

こういう業界に先駆ける新たな一連の取り組みが、将来的には大きな成功につながって行きます。
成否はここではおいて、業界に先駆ける新しいプログラムを開発し続けるこの姿勢が素晴らしい。
本来はスーパーマーケット企業がやらなければならないことだと思うのですが、完全においてかれていますよね。
この点、日本もアメリカも状況は変わらない。

アマゾン恐るべし、です。


ところで、今週号の週刊東洋経済の特集、「小売激変」に私の署名記事が掲載されています。
61ページの「ウォルマートもオムニで変身中」
いつもは業界誌ばかりですが、たまにこういうことがあります^^

鈴木敏仁 (01:25)


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2014年4月16日
[ファミリーダラー] 業績悪化でリストラモードへ

ファミリーダラーが第2四半期の業績を発表、売上高6.1%ダウン、最終利益高35%ダウンと減収減益となったことが分かりました。
この業績悪化を背景としてリストラに踏み込むことをを明らかにしました。

今年度中に不採算な370店舗を閉鎖。
本社スタッフを10%削減。
1000アイテムの値下げ。
来年度の新規出店数の削減:525→350~400

370店舗は一見すると多いですが、総店舗数が8700なので、全体の4%程度ですね。
定期的にやらねばならないスクラップ数ではあります。
また今年の新店数は525なので、ネットでは増えることになります。

ちなみに業績の悪化は競合が大きいようですね。
ウォルマートの小型フォーマット、ダラーゼネラル、ダラーツリー等々に押されてしまっている。
ダラーゼネラルの新店数は700、ダラーツリーの新店数は375、両社もどんどん店舗を増やしています。

鈴木敏仁 (04:47)


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2014年4月14日
[コールドウォータークリーク] 連邦破産法11条を申請し破綻

コールドウォータークリークが連邦破産法11条を申請して破綻しました。
資料によると再建せずに清算することになるようです。
店舗数は365店舗。

この企業、もともとはカタログ販売だったのですが、かなり初期にネット販売に力を入れて、カタログからネットへの移行をはかりました。
このときに、商業界さんからネット販売について書き下ろしを書かないかとオファーがあり、この企業に注目して取材に行ったことがあります。
ただまだネット販売そのものが黎明期でもあり、私自身もよく分からなくて、結局書くのを断念しました。

なので、取材に行って話を聞いた企業の破綻というニュースに少々感慨を感じてしまい、エントリーしました。
当時は評価の高い企業だったんですが...。
良い経営者に恵まれなかったんでしょうね

鈴木敏仁 (05:57)


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2014年4月11日
[ウォルマート] 低価格のオーガニック商品を導入

ウォルマートが低価格オーガニック商品を導入します。
ワイルドオーツとサプライヤー契約、ワイルドオーツブランドのグローサリー100アイテムを約2000店舗で販売開始するそう。
また将来的には生鮮の取り扱いも検討中としています。

もともとワイルドオーツはホールフーズと競合していたチェーンストアでしたが、ホールフーズが買収したことで名称が消滅、ただしブランド名の使用権をジェームズ・キーズという人が所有していました。
このキーズ、7-イレブンのCEOからブロックバスターのCEOとして移り、その後投資企業のユカイパと組んで、現在はフレッシュ&イージーのCEOとなってます。

フレッシュ&イージーがワイルドオーツ商品を販売しているのはそのためです。
もともと店舗名を変えるのではないか噂されていたのですが、商品でリバイバルしたというわけです。

これをウォルマートに持ち込んだというのが今回のディールの背景です。


オーガニックはとうとうウォルマートの顧客層を狙えるぐらい価格が安くなってきたわけで、これはこれで良いことなのですが、ウォルマートの戦略として果たして正しいのかどうか。低価格と言っても通常の同等商品よりは高いですからね。

またなぜウォルマートは自社ブランドを開発せずにワイルドオーツとしたのか。
ワイルドオーツの背景にはオーガニックディストリビューターがいるはずで、別にワイルドオーツが商品を製造しているわけじゃないですからね。もともとある商品のラベルを貼り替えただけでしょう。
ウォルマートクラスならそのぐらい自分でできちゃいます。

将来はウォルマートがライセンスを買ってしまうと言うこともあるかもしれませんねえ。
ジェームズ・キーズによる投資の出口としてはこれが一番なのかもしれません。

鈴木敏仁 (10:43)


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2014年4月 7日
アマゾン・ダッシュのポテンシャル

アマゾンがアマゾン・ダッシュというデバイスをリリースしました。

これ、いろいろ考えてしまいますねえ。
手元にある商品をこのデバイスを使って買い物リストに登録するという機能だけなんですが、これが持つポテンシャルは小さくない。

・料金は無料、ただし使えるのはアマゾンフレッシュの会員のみで、現在は先着順。
・バーコードスキャン、または音声で商品データを入力できる。
・無線LAN接続。

対象商品はコモディティでしょうね。消費サイクルを分析し次の注文時期を予測しての自動宅配につながっていきます。
それと囲い込み、入力の手間を省いてしまうことでアマゾンに取り込んでしまう。

これと似たような商品はもう販売されてます。
それとスマホでスキャンすれば同じようなことはできてしまいます。

でも独自デバイスを開発(または買収)して無料で配ってしまうところが恐ろしい。

昨年末に無人機配達のアマゾン・プライムエアを発表してメディアの注目浴びて、ちゃっかり上手に宣伝しちゃいましたよね。
たぶんこちらはほとんど注目浴びないでしょうが、でもポテンシャルや戦略性を考えるとこっちの方がよほどすごいと私は思います。

鈴木敏仁 (03:01)


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2014年4月 4日
[ブルックストーン] 連邦破産法11条を申請して破綻

ブルックストーンが連邦破産法11条を申請して破綻しました。
2005年にバイアウトされ投資企業が所有してきましたが、それ以来CEOが7人、会長が4人と経営陣の入れ替えが激しく、長期戦略を立てることができなかったことが敗因と説明されています。

優秀な経営陣を確保できなかったのはひとえに投資企業の責任ですね。

ブルックストーンはちょっと変わったお役立ちアイテムを集荷するコンセプトで、カタログ販売からスタートし、モール内に出店するフォーマットで成長しました。

資料では触れられていないのですが、こういう商材はまさにネット向けでして、ネットにやられたというのが業績悪化の最大の要因でしょうね。入れ替わった経営陣がネットへのシフトを怠ったということです。

スペンサーズという、同じようにちょっと変わったおもしろい商品を扱っているのですが狙う年齢層がブルックストーンより低いチェーンストアが買収を提案しているのですが、店舗のみスペンサーズが引き取って、ブルックストーンはネット専業になってしまうような気がしています。

鈴木敏仁 (12:55)


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2014年4月 2日
[アルディ] ロサンゼルス郊外に配送センター用の土地を確保

アルディがリージョナルオフィスと配送センター用にロサンゼルス郊外に55エーカー(約22万2,600㎡)の土地を調達しました。
資料では200店舗をカバーする予定と書かれています。
同社は今後5年間で650店舗をオープンさせる予定を持っているのですが、そのうちのいくつがロサンゼルスになるのか、そしてどこにいつオープンさせるのかは分かっていません。
配送センターがいつオープン予定なのかもノーコメントのようですね。

アルディは秘密主義で知られていて、メディアにはほとんど出ない企業です。
ロサンゼルス郊外に配送センターを探しているという情報を昨年半ばに業界誌が書いていたのですが、大きな土地の購入で行政も関与しますし完全黙秘というわけにはいかないのでしょうね。
たぶんこれからも情報はあまり出てこないでしょう。

いつの間にか店がオープンしていた、ということになるような気がしています。

鈴木敏仁 (03:43)


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