November 30, 2007
[シアーズホールディング] 第3四半期の純利益が99%ダウン
昨日発表された第3四半期の決算によると、売上高が3%ダウンの115億ドル、純利益高が99%ダウンの200万ドルで、大幅な減益となったことが分かりました。既存店成長率はシアーズが4.2%減、Kマートが5%減でした。
大幅減益の理由として挙げられているのは、競合、経済不安、暖かい気候によるアパレル売上高の不振、でした。加えて、不動産景気の悪化が売上高の4割を占めるホーム関連とアプライアンスに影響を及ばしたようです。
記録に取っていないので定かではないのですが、シアーズとKマートが一緒になってから、既存店がプラスになった四半期って、ないんじゃないでしょうか。ずっと縮小近郊を続けています。投資によって総体としての利益が上がったことはあっても、小売が利益に大きく貢献したことはほとんどない。
この状況で、レストレーションハードウェアに買収をもちかけるということをしているわけです。
ランパートの意図というか、ヨミは、我々には予測ができないところがあります。
アナリストの評価がおもしろい。
‘シアーズの将来は店舗にお客を呼び戻せるかではなく、クレジット市場に大きく依存している’
これがシアーズホールディングの本質なんでしょうねえ。
>>来週は一週間日本に出張のため、エントリーが不規則となりますが、ご容赦下さい。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 08:06 AM | | トラックバック (0)
November 29, 2007
[セイフウェイ] 傘下のブラックホークがクローガーでギフトカードを販売
セイフウェイ傘下でギフトカードを手がけるブラックホークが、クローガーと契約し年末までに販売を開始することを発表しました。
昨年のエントリーの、何でいまだに商品券なの? の写真にあるとおり、エンドにまとめて陳列するやり方で売るようです。
昨年のエントリーで書いたとおり、このギフトカード、かなり浸透しているんですが、この市場で高いシェアを持つブラックホークがセイフウェイの100%子会社であることは、アメリカの業界では有名ですが、日本ではあまり知られていないんじゃないでしょうか。
ブラックホークはセイフウェイにとって大きな収入源に育っていて、戦略的な位置づけも非常に高い。CEOのバードもかなりポジティブに見ている発言をしています。
さて今回のクローガーのスタンスなのですが、競合企業の子会社を儲けさせるわけで、太っ腹ですよね。ブラックホークがクリティカルマスを獲得してしまっているから、自分でやるには時すでに遅し、しかたないけど売れるから置こう、ということでしょうか。
日本ではたぶんこういうことは起こりづらいでしょうねえ。逆にいろんな企業があっというまに参入して、乱立して、歩調が乱れて各社ばらばら、という弊害が出そう(笑)
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 04:12 PM | | トラックバック (0)
November 28, 2007
[テスコ] 滑り出しの好調を強調
昨日、CEOのトム・メイソンが投資家を招いてのカンファレンスでの席上、オープニング後3週間の現在、滑り出しは好調で消費者の受けも良いとコメントしてました。とくにフレッシュフード(おそらく惣菜?)が受け入れられているとしています。
アナリストの一人はウォルマートがスーパーセンターを登場させて以来の影響があるだろうとし、一人は2013年までに売上70億ドルを超えると予測、全体としてポジティブなトーンです。
一方この投資家たちが店舗視察をしたようなのですが、これに合わせて出店に反対するグループが店頭でピケをはって示威行為をしたようです。テスコは労働組合の結成を拒否しており、食品労働組合が中心となっての反対運動が起こってます。
あと5年程度で売上70億ドルを超えるというアナリストの予測はかなり強気です。まだスタートしたばかりですから投資家に対しては明るい材料しか提供しないのでしょうが。そうなって欲しいという、希望が盛り込まれていそうな気がします。
競合企業が座して見ているとは思えませんしね。
セイフウェイもラルフスも、ウォルマートでさえ、小型店舗を開発するという噂がすでに流れてますし、簡単ではないと思ってます。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 02:19 PM | | トラックバック (0)
November 27, 2007
強気のサイバーマンデー
歳末商戦が本格的にはじまる先週の金曜日はブラックフライデーと呼ばれますが、週明けの月曜日はサイバーマンデーと呼ばれます。先週末リアル店舗に買い物に行った人たちが仕事に戻る月曜日からネットでの買い物を始める、ということから、こう呼ばれてます。05年にネットリテーラーの協会、Shop.orgが命名して普及しました。
まだ正確な数字は出ていないのですが、このShop.orgによる調査をベースとした予測によると、今年は昨年よりも1億ドル多い7億ドルを売り上げるのではないかということ。またShop.orgがCyberMonday.comという各社のプロモーションを一同にまとめて表示するサイトを運営していて、月曜日のビジター数が昨年の3倍の100万人を超えたそうで、これも強気の予測のベースとなっているようです。
この急増の要因の一つには、'月曜日だけ’という期間限定ネットプロモーションを実施する企業が増えた、ということがありそうです。
ちなみにウォルマートは今週だけの値下げプロモーションをネットで実施してます。
滑り出しはまずまず、いったところでしょうか。
ただ買い物が前倒しされているだけという気がしてならないのは私だけでしょうか。
失速しないといいのですが。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 03:10 PM | | トラックバック (0)
November 26, 2007
歳末商戦開始、その行方は?
先週の金曜日から歳末商戦がはじまりました。木曜日が感謝祭で国民の休日、翌日から買い物シーズンとなるため、とくにこの金曜日のことをブラックフライデーと呼びます。数年前からこういう名称が定着してます。
>>我が家もアウトレットに行きましたが、その様子はR2リンクに載せておきました。
さて、すでに速報数値が出てきているのですが、少々温度差があります。
National Retail Federationによると、金曜日から日曜日の夜までにかけて1億4700万人が小売店舗に行ったのですが(前年比4.8%増)、一人当たりの出費額は平均347.44ドルで3.5%ダウンしたそうです。人は増えたけど、客単価が落ちた。要因として考えられるのは、消費の冷え込みを恐れた各社が値下げ比率を高めたことでしょうね。
一方ShopperTracという調査機関によると、金曜日の売上高は前年対比で5.4%アップ、金曜日から日曜日にかけての売上高は前年対比で7.2%アップしたそう。こちらはけっこう良い数値です。
とりあえず、大きく落ち込んではいないので、‘消費は今のところ堅調に推移している’というような表現になるのでしょうか。
ただいずれにしても、大きな売上成長は今年はないと私は思ってます。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 03:12 PM | | トラックバック (0)
「クチコミマーケティングの市場規模は10億ドル」Vol.11,No.48
アメリカ流通eニュース
クチコミをマーケティングの一手法と捉えたとき、いったいいくらぐらいの市場となるのだろうか。調査によると、9億8100万ドルなのだそうだ。
クチコミマーケティング協会(Word of Mouth Marketing Association、略称WOMMA)が今月中旬に開催したカンファレンスにおいてリリースされたレポートでは、01年には7600万ドルに過ぎなかった市場が急成長、今年は対前年比37.6%増の13億5000万ドルと10億ドルを超え、そして2011年には37億ドル市場になるだろうと予測している。
急成長している理由として挙げられているのは、まず新聞やテレビといった伝統的なメディアの使用が減ってきていること、次に伝統的メディアに代わるデジタルメディアへのシフトが起こっていること、そして消費者の伝統的メディアによる束縛感がどんどん薄れていること、の3つである。
いわゆる普通のメディアを目にする人が減ってきていること、その分がデジタルメディアに移行していること、普通のメディアを目にしている人も以前のような影響を受けなくなってきている、ということである。
またクチコミマーケティングのROIがはかりづらく投資しづらかったのが、結果を測定するツールが発達してきたことも、市場が伸び始めている要因だと指摘している。
ちなみに、同協会が‘マーケティングサービス’と呼ぶカテゴリーにクチコミは属し、クチコミがこのカテゴリーに占める比率は0.5%に過ぎない。またこのカテゴリー自体の伸びは7.7%であった。成長率が高い理由は、他と比較するといまだ小さな市場だからだと言うこともできる。
‘確立された業界として認められ始めている’というコメントが目を引いた。実は協会自体が存在していることを今回はじめて知り少々驚いているのだが、これも‘業界’という認識がアメリカで広まり始めているからなのだろう。
さて、英語ではバイラルとかバズとも呼ばれるクチコミだが、組織的戦略的に取り組んでいる流通企業の代表がP&Gだ。ネットを利用して消費者を組織、ティーン向けのトレモアが22万5,000人、既婚女性向けのボーカルポイントが60万人、双方合わせて80万人を超える消費者ネットワークを創出してしまっている。その影響力の強さは、自社商品だけではなく、他社も商品販促で利用していることからも分かる。
オペレーションの詳細は省くが、クチコミを広げるカギは、商品機能に関するマーケティングメッセージを伝えるのではなく、共有できる(Sharable)ネタを提供できるかにあるとしている。
例えばアップルはiPodを販促するときに、ミュージックプレヤーであることをメッセージとするのではなく、最もユニークな機能であるホイールのおもしろさを強調することで、クチコミを広げている。企業が伝えたがる商品機能と、消費者がおもしろがる商品機能には違いあり、これを理解することがクチコミ拡大につながるという主張である。
★マーケティングが変わる★
P&Gのアラン・ラフリーは、マーケティングサイドがコントロールできない、消費者のなすがままにまかせなければならない時代が来ているということを、‘Let it go’と表現している。しかしLet it goと言いながら、実はコントロールしようともしているわけで、P&Gのマーケティング戦略は奥が深い。
こういった技術の発達に従って、クチコミが業界として確立してきたというわけである。
ブログ、SNS、そしてYoutubeなどの情報シェアサービスの普及がこの流れに拍車をかけている。クチコミを利用して商品を販売するだけではなく、消費者自身が発信するクチコミで商品が売れたり売れなくなったりする時代だ。
どう利用するか。メーカーだけではなく、小売企業も取り組む時に来ているのではないだろうか。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 12:32 PM | | トラックバック (0)
November 21, 2007
[シアーズホールディング] レストレーションハードウェアの株を大量購入
シアーズホールディングがレストレーションハードウェアの株式の14%にあたる531万株を3、020万ドルの現金を投じて取得したことが分かりました。
レストレーションハードウェアとは、ホームファニッシングと一部のハードウェアを揃え、価格は高め、出店は主にモール内、というフォーマットです。しばらく業績を悪化させてきていて、バイアウト企業が買って非上場になることが今月初頭に決まっていたものです。
公開情報によると、シアーズは6月の時点で買収をもちかけ、しかし高い株価をオッファーしたバイアウト企業に決まった、といういきさつがあるようです。
シアーズによる株の購入がバイアウトにどう影響を及ぼすのか、現在行方に注目が集まっているところです。
さてこのディール、どういう意味を持つのか、考えるとおもしろいですよね。
シアーズはクラフツマンというハードウェアのPBを持ってますが、工具が中心で、レストレーションが持つファンシーなものとは異なる。前者が男性を市場としているとしたら、後者は女性。
例えば買収して、どうするのか。ランズエンドみたいに店内に売場を作るのか。
シアーズのイメージは良くなるかもしれないけど、レストレーションハードウェアのイメージは悪化するかもしれない。
Kマートを改装したシアーズエッセンシャルが、少しずつ変わってきているようで、ここにプレミアムカテゴリーとして売場を作る可能性もある。ターゲットがやってるスミス&ホーケンのような感じですね。
とまあ、いろいろ考えられるわけで、エドワード・ランパートの戦略ってやはりなかなかおもしろいです。
▼明日はサンクスギビング、アメリカでは週末にかけて4日間休日を取る人が多く、我が家も近郊に旅行に行きます。ということで、Retailwebはこれから2日間お休みします。アウトレットの混雑ぶりなどR2リンクにはエントリーするかもしれないので、チェックしてみて下さい。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 11:53 AM | | コメント (0) | トラックバック (0)
November 20, 2007
住宅市場の冷え込みがホームセンターを直撃
先週ホームデポが、第3四半期に最終利益が27%ダウンしたことを発表しました。今日はロウズが、同じ第3四半期に最終利益が10%落ち込んだことが明らかとなりました。両社ともに、減収減益です。
既存店成長率は、ホームデポがマイナス6.2%、ロウズがマイナス4.3%でした。
また両社ともに通年の業績予測を下方修正してます。
'底が見えない、来年の後半までこのトレンドは続くのではないか’(アナリストのコメント)
サブプライムローン問題に端を発した住宅不況は、ホームセンターに明らかに影響を与えています。ホームデポだけではなくロウズもスランプが続くということは、また予想を下方修正するということは、市場の冷え込みが一般化して来ていることを示してます。
住宅市場のトレンドはアパレルなどと違ってスパンが長い。しばらくマーケットの縮小が続くかもしれず、とすると両社にとっては大きな戦略転換が必要となる。とくに改革に取り組んでいるホームデポには厳しい環境となってきたことを意味しています。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 02:17 PM | | コメント (2) | トラックバック (0)
November 19, 2007
グローバルマーケターズ100社、06年度も1位はP&G
今年で21年目となるAdvertising Age社によるグローバルマーケターズ100社が発表されました。最低3カ国で営業している企業に限定したグローバルランキングです。
昨年のエントリーはこちら。
グローバルマーケターズ100社、1位はP&G
昨年のトップ100社による総支出は978億ドルで前年比1.1%増、その前の5.1%増から大きく落ち込んでいます。大手米国企業、具体的にはゼネラルモーターズやジョンソン&ジョンソンらによる支出カットが影響しているのだそう。
1位はP&Gが断トツで85億2000万ドル(前年比4.1%増)、6年連続の1位で、2位のユニリーバを大きく引き離しています。1位と2位の差が非常に大きく、大きなM&Aが2位以下の企業にない限りおそらくここしばらくは1位を維持することになりそうな勢いです。
小売業界では、シアーズホールディング31位、ウォルマート46位、アルディ81位、カルフール87位、イケア91位、がランクインしてます。このアルディ、広告とは無縁に見える企業なのでけっこう意外です。
日本市場だけに限ると当然自動車と家電メーカーが上位を占めるのですが、昨年いなかったセブン&I7位、イオン9位と、小売企業2社が顔を出しているのが印象的でした。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 01:10 PM | | コメント (0) | トラックバック (0)
「消費冷え込みの予兆、歳末商戦の行方は・・・」Vol.11,No.47
アメリカ流通eニュース
アメリカの歳末商戦は国民の休日である感謝祭(11月の第4木曜日)からスタートする。
今日サムズから届いた販促メールによると、翌金曜日の23日は朝の5時から店を開けるそうだ。The day after thanksgiving Event(感謝祭翌日イベント)と銘打ったプロモーションを実施すると記してある。またサイトでロサンゼルス郊外のアウトレットを調べてみたら、木曜日の深夜12時からセールを開始するそうだ。昨年の金曜日にアウトレットに行って店舗で聞いた話では、この深夜の時点で人気のコーチの店舗の前に100メートルくらいの長蛇の列ができていたそうだ。
各社気合が入っていて、この時期は長時間営業があたりまえとなってきた。
お中元が存在しない分ギフト需要が年末に集中するわけで、アメリカの歳末商戦の規模は大きい。トイザラス等の玩具リテーラーのように、この時期だけで年間の3分の1ぐらいの売上を稼ぎ出す業態も少なくない。
ところが今年は、サブプライム問題に端を発した住宅不況、ガソリン価格の高騰、株価の下落と、消費を冷え込ませる理由に事欠かないのである。
<これ以降の内容に興味のある方は、アメリカ流通eニュース(有料)をご購読下さい。>
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 12:28 PM | | トラックバック (0)
November 16, 2007
[セイフウェイ] 商品の成分チェックのネットツールを提供
セイフウェイがロイヤルティカード会員に対して、過去の購入商品の成分をチェックできるネットツールを提供するそうです。名称はFoodflex。買っている商品の特定成分の含有量をチェックでき、どう修正すればよいかを提案してくれるのだそう。
例えば糖尿病の人が糖分含有量をモニターしたり、というような使い方ができるというわけですね。
高齢者が増えてゆく今後、こういうネットツールのニーズは増大してゆくことでしょう。ロイヤルティカードの副次的なサービス提供機能として、けっこう優れたアイディアではないかと思います。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 10:33 AM | | トラックバック (0)
November 15, 2007
プライベートブランドのシェア、今後10年間で24%に
PB製造業者の業界団体、PLMAが開催しているカンファレンスでマッキンゼーが今後についての調査レポートを公開しました。レポートの名称は、New World of Brands: The Next Wave of Private Label。
今のトレンドが継続すると、金額ベースの平均シェアが今後10年間で現在の16%から24%へと増え、ナショナルブランドからプライベートブランドへと550億ドルがシフトする、と予測しているそうです。
ウェッグマンズ、セイフウェイ、HEバット、クローガーといったPB戦略で成功している企業は平均するとすでに22%近く、そして売上高成長率も高い。一方アルバートソンズやウィンディキシーといった調子を落としている企業のPB比率は平均値の16%を大きく下回っている。
PBとして可能性の高いカテゴリーは、ナチュラルチーズ、水、スナック/ナッツ、シリアル、ペーパータオル、乾電池、固形石鹸。
調子の良い企業と悪い企業を、PB比率ではかるという見方は新鮮でした。確かにPBで成功している企業の調子は良く、アルバートソンズやウィンディキシーはPB戦略で成功しているとは言えない
とりわけプレミアムポジションのPB戦略の成否がカギを握っているんじゃないでしょうか。
NBメーカーとの取引を有利にするために企業規模を拡大するだけではなく、その企業規模をPB拡大のてこ入れにも利用できた企業が調子が良い。そしてPBが強くなれば、NBメーカーとの取引を有利に進めることができるようになる。
やはりPBは小売業にとっては非常に重要な戦略です。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 09:32 PM | | トラックバック (0)
November 14, 2007
[ビクトリアズ・シークレット] ファッションショーのプロローグ
ビクトリアズ・シークレットとはリミテッド傘下のランジェリー専門チェーンです。リミテッドにとってこのビクトリアズ・シークレットとバス&ボディワークスが核事業となってしまい、本体のリミテッドを売却したという話はすでに記事としました。
このビクトリアズ・シークレット、毎年広告の一環としてファッションショーを実施していて、今年は明日15日にロサンゼルスのコダックシアターで開催、12月4日にはCBSでブロードキャストされます。おそらく同時にネットでも公開されるはず。
このショーのプロローグとして本日、バージン航空をチャーターしてニューヨークより27人のスーパーモデルが到着し、マスコミに公開されました。
また11月28日には、再びニューヨークからロサンゼルスまでチャーター機を飛ばし、有料で‘スーパーモデルと一緒に飛べます’プログラムを実施するそう。バージンのマイレージプログラムのエリートクラスの人たちに最初にチケット購入の権利を提供した、としてます。
写真は空港に降り立ったスーパーモデル。驚くべきは、機体にビクトリアズ・シークレットの社名がきっちりペイントされている点です。中途半端なやり方ではない。たぶんバージンとのアライアンスですからコストは折半なのでしょうが。
恒例のファッションショーも本格的なんです。
このスケールの大きなマーケティング戦略が、ビクトリアズ・シークレット好調の一つの要因と言えます。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 07:28 PM | | トラックバック (0)
November 13, 2007
[ウォルマート] イーグルスの独占販売で70万枚
イーグルスがLong Road Out of Edenという新譜を自分たちのホームページに加えてウォルマートで独占販売し、一週間で70万枚を売上だことがわかりました。ビルボードが扱う通常の販売チャネルではないため、当初はブリットニー・スピアーズのBlackoutが35万枚で一位だったのですが、ポリシーを変更後イーグルスが一位になったということです。
ウォルマートはもともと、ガース・ブルックスという有名なカントリーシンガーと契約していて、この人のCDはウォルマートでしか買えません。ブルックスは録音などの作業もすべて自前でやっていて、レコードレーベルと一切契約していないアーチストです。
今回のイーグルスのヒットで、ウォルマートの販売力がさらに際立ったように思います。
6月にはポール・マッカートニーがスターバックスでアルバムの販売を始めたことは記憶に新しいところ。また来週にはスパイスガールズがビクトリアズシークレットで独占販売を開始するようです。
アメリカではたぶんこれから、レコードレーベル中抜き現象が増えてくるんじゃないでしょうか。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 06:56 PM | | トラックバック (0)
November 12, 2007
「ロイヤルティ顧客だけを招待するベストバイのプライベートイベント」Vol.11,No.46
アメリカ流通eニュース
ガソリン価格の高騰、サブプライム問題、株価の下落など、今年のアメリカの歳末商戦は消費意欲を減退させるような要因に事欠かない。とくに高価格帯リテーラーに影響が大きそうで、すでにノードストロムやコーチなど業績の鈍化を予測する企業も出始めている。
商品的にも魅力感に乏しいようだ。玩具やアパレルなどこれといって大ヒットが見込まれる商品が今のところないのである。現時点でもっとも期待されている唯一のカテゴリーがエレクトロニクスで、相変わらず売れている薄型TVやiPodなどに期待が集まっている。
このエレクトロニクス販売の中核となる家電業界のナンバーワンチェーン、ベストバイが一風変わった販促イベントを実施した。ウォルマートが他社に先駆けて今月初頭に歳末商戦開始を宣言し、5品目を大幅値下げして目玉としたことはご存知のことと思うが、ベストバイはロイヤルカスタマーのみを招待しての特別イベントという、ディスカウントストアとは思えないやり方で対抗しているのである。
<これ以降の内容に興味のある方は、アメリカ流通eニュース(有料)をご購読下さい。>
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 07:04 AM | | トラックバック (0)
November 09, 2007
[ターゲット] 年末商戦に期間限定プロモーション
ターゲットが歳末商戦用に期間を限定した価格プロモーションを実施するそうです。期間は感謝祭の翌週、商品は20アイテム、爆発的に売れたエルモの新バージョンといった玩具や、ソニーのビデオプレーヤーといったエレクトロニクスが含まれています。
ウォルマートが二度にわたるロールバックと5品目のみの大幅値下げ販売を実施したことは記事としました。ターゲットも対抗してきたというわけです。
この他にも、限定的なプロモーションを実施する企業としては、ベストバイがあげられます。今週末の日曜日の夜に、優良カード会員だけを招待する特別プロモーションを実施する予定。
ウォルマートのEDLPが喧伝されてますから、日本の業界人には「アメリカ人は日本人のようにハイローが好きではない、だからEDLPが普及している」と考えている人が少なくありません。知識人にも非常に多い。
でもそんなことはありえないことが、この一連のプロモーションを見れば分かるでしょう。だいたい、クーポンを一生懸命切り取って、わざわざ店にもって行って、数十セント安くしてもらって喜んでいる人たちなんですから。
EDLPとは売り方(買い方)のオプションであって、好きとか嫌いとか、民族性とか、そういうこととは関係ない次元の話です。
これからそういうことを言う人がいたら、間違ってますよと、そ〜っと教えてあげましょう。
話は変わりますが、本日のロサンゼルスタイムズが、フレッシュ&イージーをトレーダージョーズとラルフスのブレンド、と表現してました。新聞記者にこういう発想があるとは思えないので、たぶん業界関係者から聞いたのでしょう。
昨日の記事で書いたとおり、理解するポイントは、店舗運営やMDの設計思想はアルディやトレーダージョーズと一緒だが、客層は絞っていない(つまり普通のスーパーマーケット・・・ラルフス等)という、2点にあると私は見ました。
紙面を読み、私と同じ見方をしている人がいるということに、ちょっと驚いたのでした。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 02:54 PM | | トラックバック (0)
November 08, 2007
[テスコ] フレッシュ&イージー、グランドオープンに行ってきました
本日グランドオープンした、テスコのフレッシュ&イージー・ネイバーフッド・マーケットに行ってきました。
時間の制約で今日オープンした5店舗中の3店舗しか行けなかったのですが、3店舗ともほぼまったく同じレイアウト。ただし周辺住民のデモグラフィックや競合に応じて微妙にマーチャンダイジングや価格を変えているように見受けました。
凄かったのが、ダウンタウンに最も近いGlassell Parkの店舗。お客があふれて、入場制限してました。他の2店舗も一杯入ってはいましたが、入場制限するほどでもなく、たぶん都会に最も近いということでプレス関係が多かったからかもしれません。周囲では労働組合の人たちがビラを配っていたりして、かなり騒然とした雰囲気でした。
さてフォーマットです。落ち着いたらまた見に行ってじっくり考えようと思っているのですが、今日の思考はこんな感じです。
1、店舗運営やマーチャンダイジングに関しては、アルディ、トレーダージョーズ、セブアロットとほぼ同じ設計思想である。
2、しかしこの3社が客層を絞りきっているのに対して、テスコはほぼ万人向けである。
こう考えると、このフォーマットは アメリカには存在しないんじゃないでしょうか。
詳しくは販売革新に執筆する予定です。
>>店内写真を3枚、R2Linkに載せてます。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 03:18 PM | | トラックバック (0)
November 07, 2007
[ベストバイ] ロイヤル顧客を特別イベントに招待
11月5日、ベストバイよりプロモーションメールが届きました。
「プライベートに開催されるショッピングイベントに招待します」
ベストバイはリワードゾーンと呼ぶロイヤルティマーケティングを03年から実施しているのですが、一定ボリュームを買っているカード顧客を特別なイベントに招待するというプログラムを今年は歳末商戦用に用意したということのようです。日時は11月11日の夜8時半から10時半、店内ではいろいろな販促が用意されている模様です。
いつもはベストバイでたくさん買っているというわけでもないのですが、今年はアプライアンスを一つ買っているので、これが効いたのかもしれません。
でも、ロサンゼルス近郊では8店舗のみの開催で、我が家のそばの店舗ではなく、遠いので面倒なので残念ながら行きません。行って見たかったんですけどね。今度は近所の店舗でやって欲しいなあ。
どうやらベストバイは、ロイヤルなお客には、他にもいろいろ特別な販促を提供しているようです。
これ、ヤマダ電機が招待イベントを開催するようなものです。
我が国の家電小売企業、ポイント還元はやってるけど、ロイヤルティデータを分析して、その結果をこういうユニークな販促プログラムに生かしているという話は聞いたことないですよね。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 03:48 PM | | トラックバック (0)
November 06, 2007
[テスコ] フレッシュ&イージー、一号店をソフトオープン
8日のグランドオープンを前にして、本日一号店をソフトオープンさせた模様。業界誌が報じました。グランドオープン時にシステムがちゃんと動くよう、事前に店舗をオープンさせて確認するためのようです。
場所はHemet、リバーサイドという地域ですが、パームスプリングスが近いかなりの田舎です。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 07:05 PM | | トラックバック (0)
[スターバックス] ゴディバ買収に入札
親会社のキャンベルスープが売却プランを発表していたゴディバに対して、スターバックスが入札していることをWSJ誌が報じました。ゴディバの売却予想額は8億ドル、スターバックスはいままで1億ドル以下の買収しかしてこなかった企業なので、発の大型買収になるかもないそうです。
他の入札企業はハーシーとリグレーだそう。
実は日本の明治製菓やロッテが出てくるかな、なんてことをひそかに思っていたのですが、やっぱり規模が大きすぎましたかね。
スタバが登場するとは思ってもみませんでしたが、考えてみるとこのマッチングは相性がすごく良さそうですねえ。スタバの店舗にゴディバを置く。ゴディバの店舗でスタバのコーヒービーンズを売る。
なるほど、とうなってしまいました。
写真はバーンズ&ノーブル内のスタバの前に陳列してあったゴディバ。すでに双方実際にカップリングされているというわけです。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 06:58 PM | | トラックバック (0)
November 05, 2007
「テスコ・フレッシュ&イージーがグランドオープン」Vol.11,No.45
アメリカ流通eニュース
テスコのフレッシュ&イージーがオープンした。グランドオープニングの8日に先駆けて6日に1号店をソフトオープンさせ、8日は5店舗の開店であった。時間の関係でこのうちの3店舗を見てきたのだが、そのうちもっともダウンタウンに近いグラッセルパーク店舗では、お客が入場できず外に行列ができ、店内はなかなか前に進めないほどの混在ぶりだった。
またこの店舗のみ店舗外で食品労働組合員がビラを配っていた。テスコは組合結成を否定しており、アンチウォルマート型の反対運動が起こっている。これもあって、店内も店外も騒然とした雰囲気だった。
オープニングの熱が冷めた頃を見計らって再訪して、じっくり見ながら考えてみたいと思っているのだが、とりあえず最初の印象をまとめておこうと思う。
<これ以降の内容に興味のある方は、アメリカ流通eニュース(有料)をご購読下さい。>
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 01:44 PM | | トラックバック (0)
[テスコ] 価格戦略はEDLP
今週8日に4店舗をロサンゼルスにオープンさせるテスコが、EDLPを価格戦略とすることを明らかにしました。クーポンもロイヤルティカードも使用せず、チラシは2週間に一回だそうです。
ということは、オペレーションをかなりシンプルに抑えるということです。アイテム数も少なそうですし。トレーダージョーズやセブアロットといったバリューDSに近いような気がします。
オープニングが楽しみです。
ちなみに、オープニング準備中の店内を撮影したビデオをYoutubeにアップして、これをプレスリリースで公開するという、なかなかおもしろいことをやってます。
a sneak peek at fresh & easy
たぶんアメリカの流通業界では、このビデオ、いまごろどんどんバイラルしてると思います。アメリカでも日本でも、1号店のグランドオープニングに向けてYoutubeを利用する小売企業なんて初めてじゃないでしょうか。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 06:12 AM | | トラックバック (0)
November 02, 2007
[ターゲット] モデルを使わないファッションショー
適切な日本語訳が思い浮かばず、無理やり訳しました。
Model-less Fashion Show、というものをターゲットが2日間限定で実施するそうです。日時は11/6と11/7、場所はGrand Central Terminal's Vanderbilt Hallなので、マンハッタンのグランドセントラルですね。
モデルがいないという意味は、ホログラムを使ってイメージを作り上げてショーを演出するということのようです。世界初のModel-less Fashion Showと、大々的に謳ってます。
当然出てくる商品はすべて、アイザック・ミズラヒに代表されるデザイナーの手によるPBです。
ターゲットはこういう注目を浴びる何かをやるのがものすごく上手です。
ターゲットのポップアップストア、英国版
このファッションショーが売上に直結することはありません。目的はブランドイメージを作ることにある。こういう上手なマーケティングの積み重ねで、ターゲットのブランドイメージができあがっている。
ほとんど、メーカーによるブランディングに近いか、それ以上のことをしているのがターゲットです。
食品や日用品を売る企業でここまで洗練されたマーケティングを駆使している企業は、日本には存在しないし、アメリカにもいないと思います。
昨日のウォルマートによる単品価格訴求と比較すると、両社の違いがよく理解できることでしょう。
ターゲットはこういうイベントをマンハッタンでよくやります。歩行者が多いからでしょうね。ロサンゼルスに住んでいる私は、同社のイベントを残念なながらいままで一度も見たことがないのです(涙)
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 04:37 PM | | トラックバック (0)
November 01, 2007
【ウォルマート】 歳末商戦の突入宣言
ウォルマートが歳末商戦突入を宣言しました。
本日、ホームページにて目玉商品の特別価格を公開、明日の8時から販売を開始するとプレスリリースで発表したものです。
商品は、乗用玩具(フィッシャープライス、$144.72)、薄型TV(サンヨー50インチ、$998.00)、ラップトップPC(エイサー、348.00)、DVD(3タイトル、$14.96)、DVDプレイヤー(東芝、$98.97)、5品目です。
ウォルマートは今年、先手を打つ戦略に出ています。
まず10/02に商戦用にピックアップした玩具12アイテムの価格を下げ、10/18には昨年よりも20%増しの15,000アイテムを下げ、そして今回は特別価格による4品目のみプロモーション、というわけです。
3ステップで、ドンドンドンと、花火を打ち上げる感じです。
ただよく考えると、驚くようなことではないことが分かります。
ウォルマートの値下げ、ロールバックは3ヶ月間価格を維持します。仮に12月末に終了するロールバックの場合、10月1日に始めることになるわけで、つまり歳末向けの値下げが10月に始まったとしても決して特別なことではないわけです。ウォルマートはこれをあえて大げさにアピールしていると見ることはできる。
ただしアイテム数は増えていることは確かです。
また、目玉商品を選び、前日に価格を公開するという、期待を膨らませるという今までにない手法もとっていて、ユニークではあります。
疑問は、こんなに早く始めて、効果があるのだろうかということでしょう。
通常アメリカの歳末商戦は感謝祭からクリスマスまでの1ヶ月。こんなに早くにお買い物スィッチが入るのかどうか。
現在メーカーさんの研修で店舗を視察して回っているところなのですが、多くの店舗がクリスマスデコレーションをはじめていて、どうやら早打ちするのはウォルマートだけではないようです。
アメリカの小売企業の景気に対する不安を感じるのは私だけでしょうか。
>>このエントリーの続きは、クリスマスセール開始@ウォルマート、に載せています。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 04:15 PM | | トラックバック (0)
『Bing'sオピニオン』はR2リンクへ引っ越しました
『Bing'sオピニオン』はもともと、ニュースネタにこだわらない自由なメモをアップするつもりでカテゴライズしたものでしたが、この手の文章はいますべてR2リンクに書いていることに気づきました。
ということで、このカテゴリーの記事はここまでとします。
興味のある方はR2リンクへおこし下さいませ!
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 03:46 PM | | トラックバック (0)






