
米国では処方薬をキオスクで受け取るシステムの実験が広がり始めてます。
自動販売機という表現はよくないかもしれませんが、とりあえず分かりやすくするために使いました。
写真はロングスに設置されたキオスクで、現在1店舗で実験中です。
ScriptCenterと呼ばれ、Asteres社という会社が運営してます。
カリフォルニア州ファーマシー委員会による認可が降りて、ウォルグリーンとセイフウェイも実験を開始するそうです。
仕組みは、まず氏名、住所、生年月日、自宅の電話を申し込み用紙に記入し、処方箋と一緒に提出します。
次回店舗に来て受け取るときはキオスクに行き、登録画面を選択し、処方せん番号と生年月日を入力、そしてIDとパスワードを発行してもらう、という手順です。
次回からは、パスワードを使ってキオスクで受け取ることになるわけです。
ただし、繰り返し処方(Refill)に限定され、要服薬指導、サイズの大きい薬、要冷蔵薬などは、キオスクを利用できません。
一方ニューヨークでは、デュエイン・リードが60店舗にキオスクをすでに設置してます。
こちらは処方薬引き渡し用ではなく、受け付け用で、双方向ビデオがついて、スキャナーがついて、これで処方せんを提出し、後日薬を送ってもらうか、店で受け取るか、という仕組みになります。
またマンハッタンのKマートもキオスクを実験的に設置しているようです。
この動きはすべて、高齢者の増加に伴って処方薬ニーズが高まること、しかし薬剤師は慢性的に不足していること、そして薬価削減によって処方薬が儲からなくなっていること、などを背景としています。
合理的ですよね。
我が国では、ドンキホーテが双方向ビデオを導入しようとして、猛反発を食らったことは記憶に新しい。
日本もこれから高齢者が増えて、しかし薬剤師が不足していて、環境は米国と一緒なのですが、しかし既得権を持った人たちが新しいイニシアチブをいっせいにつぶしにかかる。
いかにも日本らしい。
我が国でも面分業は確かに広がっているようですが、米国ではさらに一歩進み始めているという例を今日は引きました。
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