2013年11月29日
[ウォルマート] 感謝祭のトランザクションベースで前年超え

感謝祭の夜の6時から10時までのトランザクションが昨年記録した1000万を超えたと、ウォルマートが発表しました。
商戦はまだはじまったばかりなのですが、リリースの内容は結構強気で、とりあえずの勝利宣言に近いかなと思います。

ちなみにトランザクションとはレジ清算数です。
日本の業界用語だと客数となると思いますが、来店しても買わない人もいますから、アメリカは来店客数とトランザクション数を分けて考えることが多いですね。

さて今日から研修コーディネートで、ブラックフライデーの店舗を見て回りましたが、強気の発表を反映するようにやはりウォルマートはすごかった。
店内は人混みでごった返していました。
下の写真は薄型テレビですが、店員が裏から在庫を持ってくるとその場で売れてしまうような感じで、文字通り飛ぶように売れてました。

あいにくの雨模様だったのですが、それでも全体として客の入りが良くて、ひょっとすると今年の歳末商戦はいい結果が出るのかもしれません。

ウォルマート@ブラックフライデー

鈴木敏仁 (07:50)


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2013年11月27日
ダグ・マクミロンのリーダーシップ能力について

ウォルマートの次期CEOとしてダク・マクミロンが指名されて二日を経過しましたが、メディアやアナリストの評価は予想通りとは言えとても高く、ウォルマートという企業の人材開発力というものを改めて感じているところです。

ところでチェーンストアエイジの千田編集長がこんなブログ記事を書かれていて、せっかく私を引用していただいたのでお返しに私も引用させていただこうかなと。
ウォルマート次期CEO(最高経営責任者)予想

事業部説明会にCFOと二人で臨んでいたという話。

マクミロンと、今回選に漏れた(と思われる)ビル・サイモンは、大観衆を前にしてのプレゼンテーション能力が高く、ウォルマートのような大企業の場合これは必須の能力で、この二人は適任である、というようなことを書いた記事を以前目にしたことがあります。
マクミロンはMBAを持つ頭の切れる人なのですが、一方で明朗で明るく人から好かれるタイプです。その上で大観衆を前にしてもいつもと変わらずプレゼンできるというわけなので、リーダーとして最適なのだろうということは、端から見ても分かります。
これを千田さんはリアルに感じたということなんですね。

マクミロンならおそらく横のCFOの助けを借りなくても質疑応答をすべてきっちりとよどみなくこなせるんじゃないでしょうか。

ちなみに千田さんのブログ記事とは関係ないですが、おもしろいなあと感じているのはたたき上げという経歴が強調されている点です。
私の知識では、アルバイトとして学生時に働いただけで入社後すぐに本社に入っているので、例えば売場に立ったとか店長を経験したとかそういう経歴はないはずなのですが、しかし現場にいたということをウォルマートはあえて強調しているように見えて、現場の人心掌握に彼の経歴を上手に活用しているんだろうなと。

マクミロンはまだ47才です。
この年齢だけみても、ウォルマートはすごい選択をしたなと思いますよね。

<追記>
明日は感謝祭で、翌日から一週間ほど研修コーディネートに入るので、アップデートが再びスローになりますがご容赦ください。

鈴木敏仁 (01:27)


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2013年11月26日
[ウォルグリーン] 全米初の"ネットゼロストア"をオープン

先週後半のニュースから2つほど。

[ウォルグリーン] 全米初の"ネットゼロストア"をオープン
ネットゼロとは、エコシステムによって店舗が生み出すエネルギーが消費するエネルギーを上回ることを意味するそうです。
シカゴにオープンしました。

風力発電機が2つ、ソーラーパネルが屋上に850枚、地熱発電機が1つ、LED照明、CO2冷媒を使ったエアコンと冷ケース、エコ素材を使った建物、等々。

これを全店舗に水平展開するというわけではなく、おそらくシンボルとして作ったのでしょうね。
この新店はエコに関するイノベーションのモデルで、次世代技術のデモンストレーションとなる、ということを担当者がコメントしています。

ちなみに空調と冷蔵庫のエコ化が店舗では効率にもっとも影響があって、アメリカの小売企業の店舗レベルでの取り組みももっぱらこの二点に絞られているように思います。
日本では照明に注意が向いているように感じるのですが、何がこの温度差を生んでいるのかが分からず悩んでいるところです。

[ホールフーズ] ロイヤルティプログラムの実験を開始
ホールフーズが会員カードによるロイヤルティプログラム(日本で言うところのID-POS、またはポイントシステム)の実験を開始しました。
実験は8店舗、特典はPBの10%割引だそうです。

つい最近CEOのウォルター・ロブが、現状ではデータは大量にあるがそれを何かに活用できるとは思えない、第二世代が開発されたら利用を検討するかもしれないが、と言っていたので、この実験開始がどいういう意味があるのか興味を引きます。

個人的にはそんなことしなくても十分に集客できるのではないかと思いますけどね。
ロイヤルティプログラムは差別化できないコモディティ化に陥ったビジネス(または企業)で有効な仕組みであって、ホールフーズにはまだ必要ないように感じます。

鈴木敏仁 (01:45)


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2013年11月25日
[ウォルマート] 次期CEOにダグ・マクミロンを指名

先週後半分をいくつかまとめてエントリーしようと思っていたのですが、大きなニュースを優先します。
ウォルマートのCEOマイケル・デュークが今年度末で引退し、後継としてダグ・マクミロンを指名するという発表がありました。

デュークは現在63才でして、おそくとも来年あたりまでには引退するだろうと見られていました。
ですからこれ自体は驚くことはないのですが、後継として決まったのがマクミロンという点にはやはり驚かざるを得ないですね。

穏当に考えたらビル・サイモンで、業界の一般的な見方もサイモンがつなぎでCEOとなり、本命のマクミロンはその後だろうと言われていました。
まだ47才と若いことと、米国事業の経営の経験がないからですね。

大企業ウォルマートは保守に陥らず、非常にラジカルな決断をしたことになります。
やはりこの会社は強いなあと心底思います。

さてそうなると、次の興味はビル・サイモンの去就。
ウォルマートでのCEOの芽がなくなり、他企業の経営者として引く手あまたとなるでしょうから、とどまる可能性は低いのではないかというのが私の見方です。

鈴木敏仁 (02:16)


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2013年11月19日
年々早まるサンクスギビングデーの開店時間

数日前に歳末商戦の前倒しについてエントリーしましたが、サンクスギビングデーの開店時間も早まってきています。
ターゲット、JCペニー、メイシーズ、コールズ、専門店(サイモンモールによると100店舗以上)が20時、ベストバイが18時、トイザらスが17時、等々なのですが、どれも昨年より早まっています。
またウォルマートは終日営業してしまうようです。

この傾向、資料によると引っ張っているのはミレニアル世代のようですね。
サンクスギビングデーの伝統的なターキーディナーが終わった後にゆっくり過ごすのがベビーブーマー以前の世代なのですが、ミレニアル世代はその後が手持ち無沙汰で外出をいとわず、早朝や深夜からはじまるブラックフライデーの販促に喜んで出かけてしまう。
アクティブな彼らに引っ張られるようにサンクスギビングデーに営業する企業が増えてきたというわけです。

あと数年もするとこの日に終日営業するのが当たり前になるかもしれないということを書いている人もいます。

サンクスギビングデーは宗教色が薄く、親族や友人が年に一度集まる食事会や家族行事なので、祝日感が薄まってしまうのはしかたないのかもしれませんね。

<追記>
明日より再びエントリーが減ります。
ご容赦くださいませ。

鈴木敏仁 (06:47)


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2013年11月18日
[アマゾン] USポスタルサービスと提携して日曜宅配を開始

先週はまた研修のコーディネートでエントリーが減りました。
ダイジェストです。

[アマゾン] USポスタルサービスと提携して日曜宅配を開始
アマゾンがUSAポスタルサービス(アメリカ合衆国郵便公社)と組んで日曜宅配を開始します。
場所はシアトルとロサンゼルス、追加料金はなし、お客に特に知らせると言うことはなく通常のデリバリースケジュールの中に日曜日が組み込まれることになるようです。
USポスタルサービスは郵便物の減少とUPSやFedexとの競合で業績を悪化させてまして、今年は60億ドルという巨額の赤字を計上する予定の模様。
土曜日配達をやめたりオフィスの閉鎖などで一生懸命経費を削減しているところでして、これが日曜日宅配でアマゾンと組むというのはけっこう意外なニュースということができます。
即日に加えて日曜の宅配もこれから大手小売企業によるEコマースの取り組み課題になってきそうですね。


[スターバックス] クラフトに違約金27億ドルに支払い命令
スーパーマーケット向けのスタバのコーヒー豆はすべてクラフトが製造していました。開始は1998年。
ところがスタバが2010年に7億5,000万ドルを支払うから契約を破棄したいと申し出、しかしクラフトが拒否し、スタバは合意を得る前に取引を中止し、訴訟となっていたものです。
この背景にはシングルユースのポッド型コーヒーの普及がありました。
ちょっと長くなるので事情は割愛しますが、米スーパーマーケットのコーヒー豆の売場はこの数年で大きく様変わりして、ポッド型商品が圧倒的な陳列量となっています。
スタバはここへの参入を理由としてクラフトと袂を分かち、これでクラフトは大きく後退し、スタバの戦略がポッド型市場を決定づけたとも言えそうで、パッケージ商品でもスタバは大きな影響力を持っているということのようです。

[ウォルマート] 第3四半期の業績は売上増も既存店はマイナス
ウォルマートが第3四半期の決算を発表、連結売上高は1.6%増でしたが米国内事業の既存店成長率が0.3%減で、これで3四半期連続のマイナス、さらに第4四半期の見通しもネガティブ気味で、メディアがこぞって取り上げています。無保険者の縮小を目論むオバマケアが稼働し始めていて、これが低所得層の消費に与える影響を懸念するとしているのですが、最初は年初の減税プランの終了、11月のフードスタンプ(低所得層向けの食料費補助金)の減額、予算を巡る議会の紛糾、そして次が保険かと、既存店マイナスの言い訳がまた増えたとメディアはウォルマートを皮肉ってます。
これは私の見解でここで以前から書いてますが、ウォルマートの既存店は高止まりしていて、成長率は1~-1%程度の間を行き来するだろうと思っているので、そんなものでしょう。
前回書きましたが、店頭を見る限り歳末に向けてウォルマートはやる気満々です。

鈴木敏仁 (02:44)


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2013年11月14日
歳末商戦の前倒し

月曜日よりダラスに滞在中なのですが、今日訪問したウォルマートの売り場に驚いて、エントリーすることにしました。
今日で三日目、ウォルマートは三店舗目なのですが、今日のウォルマートは傑出して凄かった。
驚きの陳列がたくさんあったのですが、全部掲載するわけにもいかないので一つだけ下の方に載せておきました。
(Flickrの方にはさらにいくつか載せておくつもりです)

この大型TV、単価が998ドル、陳列数は20だったので、これだけで売価ベースで2万ドル近い在庫ということになります。
こういう売り方のできる企業は、たぶん日本では皆無、アメリカでもウォルマートだけでしょう。

米国事業の業績が天井にぶつかって右肩上がりに上がっていかないのでなんだかんだ言われがちがウォルマートですが、この気迫を感じる売場を見ると、この企業の底力のようなものを感じます。
なんだかんだ言って、やはりウォルマートは強い。

ところで、アメリカはまだサンクスギビングデーが終わってないのですが、各店舗ともにすでにクリスマス陳列が終わってまして、歳末商戦がすでに始まっています。
以前はスタートがもう少し遅かったような気がするんですよね。
どんどん前倒しして、お客のクリスマス予算をできる限り早く奪ってしまおうということだろうと。

来年は10月中に始まったりするのかもしれませんね...

大量陳列@ウォルマート

鈴木敏仁 (03:55)


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2013年11月12日
[アバークロンビー&フィッチ] 業績の悪化が鮮明に

アバクロが第3四半期の決算を発表したのですが、想定をかなり下回ったようでニュースになってます。売上高は12%減、既存店成長率14%減。既存店のマイナスは7四半期連続です。
歳末は在庫整理のため荒利益率の悪化が見込まれて、業績見込みを下方修正、ネガティブな決算内容で株価が大幅に下落しました。

同社が売上不振に陥って久しいですが、今回メディアが指摘していた原因は主に三つ。
一つ目がユニークな店舗環境が飽きられたこと。
二つ目がベーシック衣料以外が依然売れづらい経済環境であること。
三つ目が、アバクロ、エアロポステール、アメリカンイーグル・アウトフィッターズのようなロゴセントリックなコンセプトが飽きられて、ザラやフォーエバー21のような無ロゴ型ファストファッションに流行がシフトしたこと。

ロゴセントリックという表現は面白いですね。
その通りという気がします。

これから年間およそ40店舗ずつ不採算店舗を整理してゆくそうなので、縮小モードに入っています。また14~35歳を対象としたランジェリー専門の新フォーマットのギリーヒックス20店は撤退するとのこと。

A&Fを成長させたCEOのジェフリーはすでに69歳、若年層のファッショントレンドを引っ張るには歳を取りすぎた感がありますね。リーダーの継承に失敗したように思ってます。

鈴木敏仁 (04:10)


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2013年11月10日
[アマゾン] 中小書籍店舗でキンドルの販売を開始

先週は一週間ほど視察研修で出張が続き、時間があまり取れずエントリーができませんでした。
しばらくこんな感じのスケジュールが続くので、記事は不規則となりますがご容赦ください。

先週のニュースから気になったものをいくつか拾っておきます。

【ブロックバスター全店撤退】
ケーブルTV企業のディッシュネットワークが倒産していたブロックバスターを買収し、店舗再活用の道筋を模索してきたのですが、さじを投げました。買収時は1,700店舗で買収総額は2億3,400万ドル、年初の時点で500店舗、現在は300店舗だそうなので、どんどん縮小し続けつつ均衡させようとしてきたけれど、ダメだった、ということですね。
時代を象徴するようなニュースではないでしょうか。

【アマゾンが書籍店舗でキンドルの販売を開始】
中小のインディーズ書店にキンドルを販売してもらうプログラムを開始しました。名称はアマゾン・ソース。書店はデバイスを通して買われた電子書籍に対して10%のコミッションを支払われます。
諸刃の剣、といったところでしょうかね。
メディアの記事にも書店オーナーのコメントとして、そんなことありえないという批判的なものと、これからはそういう時代だいう好意的なものと、2つに分かれてます。
私の予測はうまく機能しないだろう、ですが、今後に注目でしょう。

【JCペニーが22ヶ月ぶりに既存店プラスに】
JCペニーの10月の既存店成長率が0.9%増となって、22ヶ月ぶりにプラスを記録しました。
辞任したロン・ジョンソンの後についたアルマンは、ジョンソンのやったことを全否定しすべて元に戻すということをやってます。
その成果がようやく出たと言うのが一般的な見方となるのでしょうが、個人的にはあのままでも今頃は底を打っていたのではないかという気がしているんですよね。
ハイローやめて売上が下がって、反転するまでだいたい1~2年ぐらいというのがセオリーなので、そんなものかなと。
ロン・ジョンソンのやったことはある意味革新的な業革で、それを全部元に戻したら、JCペニーは結局なにも変わらないことになります。
ちなみに今回の視察中に、ペニー店舗でロブロウのジョー・フレッシュのインストアショップを見つけました。入り口近辺のいい場所で展開していて、ジョー・フレッシュの位置づけのようなものを理解したのでした。

ジョー・フレッシュ@JCペニー

鈴木敏仁 (01:55)


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2013年11月 4日
ミレニアルズの市場規模がベビーブーマーを追い抜く

ミレニアルズ世代の消費ボリューム2017年までにベビーブーマーを追い抜くという調査結果がレポートされています。
名称は「What happens when milennials get the wallet」。

市場総額の予測数値ついて一般公開されていないのが残念なのですが、近いうちにそういう時が来るのだろうと思っていたので、違和感はないですね。
ちょっと早すぎるかなという気がしないでもないですが。

当然のことながら20~30代はこれから消費が増えてくる世代です。
一方の高齢者は、とくに物販についてはこれからどんどん消費が減っていきます。
双方の市場規模は必ずどこかで入れ替わります。

日本の小売業界は高齢化ばかりに目が向いいて、20~30代の消費がこれから増えていくという点を見過ごしていると思っています。


<追記>
今週は出張中につきエントリーが減りますがご容赦ください。

鈴木敏仁 (06:42)


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2013年11月 1日
[セイフウェイ] ドミニックスの営業を12月28日までに停止

セイフウェイがシカゴからの撤退を決めたのが先月の初頭のことで、そのときの表現が"クローズ"となっていたので、私は全店閉鎖と表現しました。
その後売却するというニュースが出てきて、閉鎖というわけでもないのかなと思っていたのですが、やはり閉鎖なんですね。

店員へ解雇の通知が流れ、12月28日までの営業停止が分かりました。

72店舗中の4店舗はアルバートソンズ(つまりジューエルオスコ)への売却が決まっていますが、他はすべて未定、この68店舗の営業を年末までに停止する。
買いたければいつでも売るけれど、いずれにしても年末までには営業をストップする、ということとなります。
当初のリリースのクローズとはそういうことだったわけです。

営業続けると赤字が膨らむ、ということでしょう。
リースが残っている店舗も多いでしょうし、それでも停止するということは売上が相当低いということになります。

これでシカゴの老舗の名前が一つ消えることが確実となりました。

鈴木敏仁 (01:22)


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