ウォルマートCEOのマイケル・デュークが中国でのイベントで講演、サステナビリティへの新たな取り組みについて言及しました。
*2013年からサステナビリティ・インデックスをPBに適用する。
*2017年の終わりまでに、アメリカで売られている全商品の70%をサステナビリティ・インデックスを使用している商品とする。
*サステナビリティがグローバルソーシングのバイヤーの日常業務の中でさらに重要なものとするために、グローバルソーシングの主要バイヤーの査定方法を変える。
*中国サステナビリティ・コンソーシアム設立のために、ウォルマート基金からサステナビリティ・コンソーシアムに200万ドルを寄付する。
サステナビリティ・インデックスについては極めて複雑な仕組みとなるため難しいのではないかと言われていたのですが、今回の発表でちゃんと研究が進んでいただけではなくて、とうとう実用段階に入ったことが分かって、少々驚きました。
某大手メーカーさんからのリクエストでウォルマートのエコに対する取り組みについてレポートを数年前に作成したことがあり、そのときにサステナビリティ・コンソーシアムの代表にお会いしたことがあります。その縁で、日本のメーカーさんを何社か紹介したこともあります。
このコンソーシアムには食品、日用品、家電等々、ウォルマートで売られているような日常使われる商品群を製造している欧米の多くの大手メーカーが参加しているんですが、日本のメーカーはパナソニックと東芝ぐらいで、あとはまったく無関心です。
ウォルマート主導で勝手に業界標準が作られちゃうかもしれない、その前に参加して意見を言っておいた方が良い、という私の見解を日本のメーカーさん数社には主張したことがあるのですが、ぜんぜん受けませんでした。
遠くの話なんでしょうね。
でも2017年までにウォルマートが全商品の70%に適用するとなると、関係する日本のメーカーはたくさん出てくるでしょう。
気がついたときには、欧米標準を押しつけられることになるかもしれないというわけで、まあ、昔からよくあることなのですが・・・
ちなみにウォルマート主導ではあるのですが、コンソーシアムにはクローガー、ベストバイ、テスコ、アホールド、マークス&スペンサーも参加しています。
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