RFIDは商品やパレットに付けて動きを追うだけではなく、いろいろな用途で使うことが可能です。ここ数年使われ始めたのが、販促ディスプレーにつけて企画通りに店頭で展開されているかどうかをモニターするプログラムです。
業界誌が数日前に報じたところによると、P&Gがウォルマートに対して実施していたディスプレー用RFIDを撤去してやめたそうです。
理由は、店頭で人が動かない点にしびれを切らしたから。当事者たちではなく、関係者のコメントとして掲載されてます。
つまり、ウォルマートの店員が期待通りに動かなかったということを意味しています。
販促企画品が店頭で意図したとおりにちゃんと置かれているかモニターし、そしておかしいなと気づいたとしても、店頭で問題を修正する人がいなければ効果が出ない。いずれにしても最終的には人間が介在しない限り、技術の粋を尽くしたRFIDも"猫に小判"に終わるということです。
販促ディスプレーのRFIDによるコントロールはかなり有望なシステムだと私は思っているのですが、人を動かすことも同時に平行して取り組んでいかないと成功しないというわけです。
こういう最大手企業の最先端の取り組みと、失敗例を知ることができるということは、我々にとっては幸いと言うことができます。
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