アバクロが来春までにあのロゴをなくすそうです。
第2四半期の決算を昨日リリースしたのですが、既存店成長率が5%ダウンで10四半期連続マイナスを記録しました。
このリリースでCEOのジェフリーが来春までにロゴをデザインからなくすことを明らかにしたのでした。
衣料専門店チェーンのサイクルはもともと短く、とくに自社ブランド型は飽きられるのが早いですね。
アバクロのような強烈なブランドメッセージを持った専門店は余計に短いんじゃないでしょうか。
おじさん、おばさんが着始めて、若年層が逃げちゃった、というのも理由の一つと言われてます。
Facebookも同じ理由で若年層が逃げました。
ロゴがウケないというのは昨年ぐらいから指摘されてきたことです。
今時のティーンエージャーはロゴなしの低価格の服を自分でいろいろコーディネートして主張するのが主流なのだそうです。
おじさん、おばさん、とりあえず"A&F"ロゴがついた服を着て流行を気取る、という安易な着方ができなくなりますね・・・
バーガーキングによるカナダのティム・ホートンズ買収の発表がありました。総額は110億ドル。
統合後の総売上高は230億ドル、店舗数は1万8000超、となります。
ただしフランチャイジングですから企業としての実質的な売上高は異なりますね。
英語ではSystem Salesと言います。日本語では・・・知りません。
さてこのバイアウト、論議を呼んでいるのは買収後の本社の場所です。
バーガーキングによる買収なのですが、本社はカナダに置かれる予定。
おそらく法人税軽減が目的なのだろうと憶測されています。
バーガーキングはこの憶測を否定しているのですが、バイアウト後も両社は異なる組織としてそのまま運営されるようなので、間違ってはいないんじゃないでしょうかね。
これと同じ事を検討したのがウォルグリーンで、ブーツが本社を置いているスイスへの本社移管を考えていたのですが、世論や政治家の反対にあって断念しています。
ちなみにブーツは書類上の本社はスイスで、実質的なオペレーション組織はイギリスに置く、ということをしているようです。
WSJ誌が各国の法人税の比率を概算してリストアップしているのですが、アメリカ1位、日本2位となっています。
なるほどなと。
グローバル化が進行すると、日本でも海外へ本社を動かしてしまう企業が増えてくるのかもしれません。
USA Today誌がおもしろい記事を載せていたので共有。
社員数のグローバルランキングです。
1、Walmart (小売/アメリカ): 220万人
2、G4S plc(セキュリティ/イギリス): 123万人
3、Randstad Holding NV (人事代行/オランダ): 59万5,730人
4、Volkswagen AG (自動車): 55万5,097人
5、PetroChina Co. Ltd. (石油/中国): 54万4,083人
ウォルマートの社員数はヒューストンやフィラデルフィアの人口よりも多い。
と記事にはあったのですが、日本で比較すると、名古屋の228万人とほぼ同じですね・・・
そういうことで、ウォルマートの社員数は名古屋の人口と同じぐらい、をこれから使おうと思います。
今日は外食のお話し。
先週末にサンディエゴ方面に行きまして、帰り道で偶然立ち寄ったファストフードのバーガーラウンジというお店。
けっこう繁盛していて、なんだろうという感じだったのですが。
テーマはヘルシー、牧草で育てられたビーフのみを使用というのが売りなのですが、味がなかなか良い。
価格はシグネチャーメニューのラウンジバーガーが7.95ドルで、マックやバーガーキングよりも高いのですが、ファイブガイズよりも安く、中所得層以上を狙うなら十分。
何より驚いたのはビールとワインを売っている点。
ファストフードでお酒というのは実に新鮮でした。
店内のインテリアやデザインも整理統一されていて、ブランディングもしっかりしています。
現在13店舗、これから伸びるんじゃないでしょうかね、このお店。
ダラーツリーによる買収が決まっているファミリーダラーに対してダラーゼネラルがカウンターオファーしました。
ダラーツリーの買収オファー額85億ドルに対してダラーゼネラルは90億ドル。
ダラーツリーによる買収発表後に証券取引所に提出された書類によると、カール・アイカーンがファミリーダラーの大株主になって売却提案をする前から両社はM&Aの検討をしていたのだそうです。さらにこの書類には匿名のもう一社も同時に話し合いの席についていたと書かれていて、おそらくこの企業はダラーゼネラルだろうとメディアが推測しています。
その後に入り込んできたカール・アイカーンをダラーゼネラルは嫌って離れたのですが、ダラーツリーは降りずの正式な買収を提案。これでアイカーンは満足して引いたのですが、そのため今回ダラーゼネラルが仕切り直ししてカウンターオファーを出したということのようですね。
ファミリーダラーは業績が安定していないのでバイアウトの対象になりやすく、定期的にオファーがあってその都度却下するということをくり返しているという話を書いた資料を読んだ記憶があります。あのウィリアム・アックマンも絡んでいたはずです。
ダラーゼネラルは11,338店舗、ファミリーダラーは8,246店舗、独占禁止法に抵触しないよう700店舗の売却を想定しているようですが、それでも両社合わせて19,000店舗弱、売上高は280億ドル程度となります。
ダラーツリーのリアクションに注目が集まります。
スーパーバリュがデータ漏洩の可能性で捜査中であることを明らかにしました。
約1,000店舗のPOSレジとカードリーダーにマルウェアが仕込まれたそうです。
今のところハックされたところまでが分かっていて、何人分のどのデータが盗まれたのかはまだ分かっていません。
ハックされた期間は6/22~7/17の間、可能性がある店舗名はホームページ上で公開されています。
ターゲット、ニーマンマーカス、マイケルズ等々、たて続けにやられた後という点が考えものです。
アメリカの決済システム自体がそもそもハックされやすいという欠陥があるわけですが、その点を考慮しても、甘いな感が否めません。
ちなみにターゲットがデータ漏洩関連で計上したコストは、第1四半期に8,800万ドル、第2四半期に1億4,800万ドル、今のところ合わせて2億3,600万ドルだそう。
1ドル100円換算で236億円。
甘いな、じゃ済まされない額ですよね。
英アライアンス・ブーツが南米のファーマシーチェーン、ファルマシアス・アウマーダの買収を完了しました。
ファルマシアス・アウマーダは、メキシコに1,000店舗、チリに400店舗展開している大手チェーンストアで、年商はドルベースで14億ドル。
ブーツによる買収なのですが、ウォルグリーンがブーツを買収するので、つまりこれはウォルグリーンによる買収となるわけです。
イギリス、アイルランド、オランダ、タイ、フランス、トルコ、エジプト、スペイン、ロシア、チェコ、ノルウェイ、ドイツ。
これがブーツの版図。
加えてジョイントベンチャー等の関連会社が、スイス、イタリア、ポルトガル、中国、アルジェリア、モルドバ。
これにアメリカ、メキシコ、チリが加わるわけで、ほんとうに文字通りのグローバル企業ですね。
これに日本がいつ加わるのか、興味津々です。
日経BPオンラインがこういう記事を載せてます。
ゼンショー会見のデジャブ
これを読んで、私は別のデジャブを覚えたのでした。
およそ10年前のウォルマートです。
あのころウォルマートはメディアや世論の総攻撃を受けていました。
原因は労働環境、やり玉に挙げたのは食品労働組合で、極めて巧妙なプロパガンダのおかげでウォルマートはまさに今の日本が言うところのブラック企業とされていました。
これをウォルマートは乗り越えましたね。
いまでも店舗前でデモがあったり、アンチウォルマート運動はなくなってはいないのですが、当時のバッシングに比べれば小さなものです。
ワタミやゼンショーはこの10年間にウォルマートが何に取り組んできたを研究するべきでしょう。
そしてこれは両社のみならず、一定規模を越えた小売や外食企業すべてにとっても益のあることだと思います。
ウォールストリートジャーナル紙が興味深いデータをベースとして記事を掲載していました。
小売店舗の来店客数が、過去2年間、5%コンスタントに減っているそう。
データの出所はShoppperTrak、全米の4万店舗に設置してあるデバイスからの数値だそうです。
こういうことやっている調査会社、日本にもあるんでしょうかね。
業績悪化を天候のせいにする企業が多かったけど、天気が悪くないのにやっぱり客数が落ちてるね、これはやはり買い物がリアルからネットに流れているのだろう、という論調。
リアルからネットへのシフトが来店客数データでも裏付けられているということです。
我が身を振り返ってみると、本やDVDといったエンターテイメント系と家電やPS系はほぼすべてネットに置き換わってますから、店を訪問する数は確実に減ってます。
我が家に届く宅配便の数を考えてみると、世帯でも減っていると思う。
来店客数が前年比で5%減るという時代なんですねえ、いまは。
ウォルグリーンが英アライアンス・ブーツの残りの株式55%を取得し、100%買収することを発表しました。
2012年に45%の株式を取得、残りは3年間に取得できるというオプション付きだったのですが、オプションを実行することを決めたということになります。
株主総会での承認と規制当局の許可が必要ですが、おそらく通ることでしょう。
今回の予定額は52億7,000万ドル、前回が67億ドルだったので、総額は119億7,000万ドル、日本円換算で1兆円を越える非常に大きな買収ディールということになりました。
ホールディングカンパニーの名称はウォルグリーン・アライアンス・ブーツで、傘下に、米国ウォルグリーン・ドラッグストア、英国ブーツ・ファーマシーチェーン、英米国外ホールセール&リテール、グローバル・ブランド・ビジネス、の4つの事業ユニットがぶら下がる組織編成になるとのこと。
10カ国に、総店舗数11,000店舗、配送センター370ですから、大きなドラッグリテールネットワークができあがることになりますね。
またアメリソースバーゲンと提携していますから、加えると配送センター数は400近くなります。
垂直統合によるレバレッジをかけているCVSと、海を越えた水平統合でレバレッジをかけるウォルグリーンということになるのですが、どちらの戦略の方が優位なのか、興味は尽きませんね。
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