ウォルマートによるモドクロスの売却が明らかになったのが先週の金曜日のことでしたが、今日はボノボスの人員削減が発表されました。
ECの赤字に対してUSウォルマート責任者のグレッグ・フォランが快く思っていない、内部軋轢が生じている、ということをメディアが書いていたのが確か8月頃だったかと思います。
これに対して、マーク・ロリーもそろそろなんとかしなくてはと思い、一つは売却し、一つは人員削減して赤字を減らす、と手を打ち始めたという説明が一般的でしょう。
モドクロスはビンテージテーマのデジタルネイティブ衣料リテーラーですが、いまだ黒字化できずにいるようです。
今の時代、デジタルネイティブが赤字なのは当たり前化しているので珍しいことではないわけで、分かった上で買収しているはずですね。
おそらく問題は、ウォルマートとのシナジーがないことでしょう。
そもそもウォルマートがデジタルネイティブな小売企業を買収してきた目的は、ロングテールとするためでした。
しかし、確かに形式上はロングテールにはなったのだが、ウォルマートの顧客層は買わなかった。
モドクロスを支持しているミレニアルズもウォルマートで買うことはなかった。
要するに、新規顧客層を開拓するために、既存顧客層にアピールしないブランドを買っても、機能しないよ、が分かったということかと。
モドクロスもそれに近い存在ですが、創業者のアンディ・ダンがECブランド運営開発責任者となってますから、心情的に売りづらいのでしょうね。
ちなみにモドクロスを買うのはゴー・グローバル・リテールという聞いたことのない会社で、調べたら投資企業と言うよりもリストラ専門のコンサルタント企業のようです
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