ウォルマートとP&Gが店頭マーケティングのベンチマークスタディから脱退したと、6月に記事にしました。「ウォルマートとP&Gが店頭メディア実験から脱退」
AdAgeによると、In-Store Marketing Instituteという別の組織を土台として、P&Gが中心となってスタディが復活しました。名称は'In-Store Metrics Consortium'、メンバーはアルバートソンズ、クローガー、ウォルグリーン、ウォルマート、3M、コカコーラ、ウォルト・ディズニー、ケロッグ、ミラー、そしてP&Gとなってます。
メンバーが拠出した予算総額は100万ドル、1年間をかけて10店舗で実験するそうです。
母体が変わったということは、何かトラブルがあったということかな。
この実験、店頭メディアにテレビやラジオと同じような広告基準を持ち込もうとするものです。詳細はまだ不明なのですが、おそらく店頭TVが普及し始めているので、ここで流す広告の効果を測ろうというものだと思ってます。
ただ店頭に広告用テレビを設置していないウォルグリーンが参加しており、例えばPOPやディスプレーも実験対象としている可能性があり、だとしたら実に興味深い試みと言う事ができますね。
店頭テレビ4時間流したらいくら、スペシャルディスプレーを立てたらいくら、というような小売企業が請求する金額が、業界標準で決まるようになるということを意味しているわけです。
コンソーシアムを結成する媒体となった広告エージェンシーのコメントがおもしろい。
「(うまくいけば)他のメディアとミックスしながら計画をたてることができる。今は予算と決定はすべてガッツレベルでしか決められない」。
ガッツレベルで決まっているとはつまり、店頭販促の予算は科学的な数値を土台としたものではなくて根性で決まっている、ということです(笑)
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