2018年9月28日
[ホームデポ] 短時間宅配を35都市で開始

ホームデポが同日または翌日宅配を35のメジャーな都市で開始しました。
RoadieやDelivといったオンデマンド型デリバリー企業と提携、サイトまたはアプリで "Express Delivery from Store"を選択することで短時間の宅配が可能となります。
対象商品は2万アイテム、手数料は8.99ドルから。

今後はフルフィルメント用の専用デポを増やしていって大型商品の取り扱いも開始するとしています。
ホームデポはこれから数年かけて宅配を強化すると宣言していますから、こういった取り組みがどんどん加速していくことでしょう。

鈴木敏仁 (02:07)


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2018年9月24日
[ウォルマート] 葉物のトレーサビリティにブロックチェーンを活用

ウォルマートが葉物のトレーサビリティのために、サプライヤーに対してブロックチェーンを使ったアプリケーションを利用するよう要請しました。

目的は汚染リスクの管理ですね。
大腸菌等の汚染による食中毒で最悪の場合は死者が出てしまうことがあるのが生鮮ですが、葉物はトレースしづらく汚染源の特定が難しい分野です。
ウォルマートは産地に遡って適用することを求めていて、今年末までにシステムを使うよう要請しています。

ちなみにアプリケーションのプロバイダーはIBM、数年前からグローバル規模で実験してきていたのですが、そろそろ本格的な展開モードに入ってきたようです。

これで食中毒による事故が減るといいですね。
そうなれば、業界標準となって普及していくことになるでしょう。

鈴木敏仁 (01:16)


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2018年9月20日
アマゾンの3000店舗の報道について

アメリカ時間の昨日に、アマゾンゴーが3000店舗を検討しているという記事を見つけて、FBとTwitterに記事を載せました。

「アマゾンゴーの出店目標は、年内に10店、2019年内に50店、2021年までに3000店。2020年からいきなり数が飛躍する(苦笑」

ここで私が「2020年から飛躍する(苦笑」と書いた理由は、その根拠が示されておらず、ちょっと具体性に欠けるよね、苦笑しちゃうよね、という意味を込めたかったからです。
アマゾンの資本を持ってすれば可能かもしれませんが、しかしそれにしてもちょっと多すぎないかなと。

オリジナル記事はこちらです。
Amazon Will Consider Opening Up to 3,000 Cashierless Stores by 2021

「according to people familiar with matter」とあって、あくまでも情報筋からの情報となっていて、公の公開情報ではありません。

アマゾンのことだから実際の目標数値である可能性はあります。
しかし、そのぐらいは作れるんじゃないかという、ポテンシャルを表現した店舗数である可能性もありますよね。

コミットした数値であるとも書いてない。
実際記事は「considering plans」としてあり、つまり計画を検討しているとしか書いていない。

私がオリジナル記事を引用しているのもこのあたりのあいまいさを担保したかったからでした。

さて、上記のように私が記事にしたのちに、日本のメディアも報じはじめているのですが、ちょっとだけ驚いたのは、 情報筋からのリークに過ぎないということを明示していない点です。
ざっと読むに、アマゾンが3000店舗を計画していると発表した、と理解する人は少なくないだろうなあと。

これから「3000店」が独り歩きする懸念があります。

このブログを読んでいる賢明な読者は、これから3000店舗をという数字を目にしたら、コミットされた公開数値ではないということを念頭におくことをお勧めします。

鈴木敏仁 (06:50)


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2018年9月19日
[アルディ] インスタカートと提携し75都市でデリバリー可能に

アルディが出店している35州、75都市で、インスタカートとの提携でオンデマンド型デリバリー(日本語の買い物代行)を開始しました。
昨年の夏からダラスなど3都市で実験、1年を経過して水平展開ということになります。

インスタカートはマーケットプレイス型なので、インスタカートがアルディの商品を掲載して売る形式です。
アルディは各店の商品データを提供するだけなので負荷が低いのだろうと推測できますね。

効率がすべてであること、低価格で十分に集客できていること、を考えると、アルディがオンデマンド型デリバリーをやる必要は低そうなのですが、自社で売って自社で運ぶわけではないのでコスト的には範囲内なのかもしれませんね。

リドルが来ているので、先へ先へ、という意識があるのかもしれません。

鈴木敏仁 (08:39)


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2018年9月13日
急成長企業ランキング

フォーチュン誌が急成長企業100社というランキングを作っています。
考慮される数値項目は、過去3年間の売上高、利益、株価、の3つ。

小売企業を抜き出してみると、アマゾン9位、51位ダラーツリー、67位ファイブビロウ、100位アルタ、の4社でした。

なるほどなあと、うなってしまうような結果です。

アマゾンは年商100億ドル超える大企業ですから、こういうランクに顔を出すというのは、やはりたいしたものだと言わざるをえません。

鈴木敏仁 (07:18)


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2018年9月11日
[ハーゲンダッツ] オンデマンド+ジオターゲットなデリバリーアプリを実験

アイスクリームのハーゲンダッツがイギリスでユニークな実験をはじめました。

お客からの注文をオンデマンド型で宅配するのですが、宅配場所を指定する必要が無く、そのお客のロケーションをリアルタイムに把握して、お客が移動してもそれを追って届けるというシステムです。
まず先週の金曜日にFBのメッセンジャーを使いチャットボットで実験し、次にアプリの投入、ということのようです。

メーカーダイレクトでオンデマンド宅配、という点も新しいのですが、ロケーションを追跡するジオターゲティングが加わると、面白さも2倍となります。

位置を追跡することにどれだけの価値があるのかという議論もあるようで、実験してやめてしまう可能性もありそうですが、技術的にはそういうところまで来ているということを我々は知っておかねばなりません。

それとメーカーのデジタル化も待ったなしで、こういう実験をアジャイルにやり続けないと時代に取り残されることになるのでしょうね。

鈴木敏仁 (02:13)


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2018年9月10日
アマゾンを商品検索エンジンとして使う人の比率は54%

商品を検索するときにアマゾンを使う人は、2015年から2018年にかけて46%から54%に増えて、Googleを使う人は同時期に54%から46%に減ったそうです。

つまり商品検索に関してはアマゾンがトップということで、アマゾンの広告売上が伸びているのは、これがベースとなっていると言えそうです。
グーグルからアマゾンへとデジタル広告の売上が流れている。

商品カテゴリーによってはシェアが大きくなりすぎてそろそろ天井を打ち始めているという話があるのですが、広告という新しい別の飯の種が伸び始めているというわけで、アマゾンにはまだまだ終わりが見えません。

鈴木敏仁 (09:42)


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2018年9月 5日
[アマゾン] メルセデス-ベンツにバンを2万台発注

アマゾンがメルセデスに配送用のバンを2万台発注したと報じられました。
年内までにそのうちの100台が納品され、2019年にはすべてが稼働するとしています。

ただしアマゾンは車を所有せず、サードパーティが買い、中小のデリバリー会社にリースするという形式をとるようで、おそらくアマゾンというロゴはバンに付くのでしょうが、アマゾン直営というわけではありません。

目的は"システムの直営"、ということになるのでしょう。
デリバリーをダイレクトにコントロールする方が効率が良いし、顧客サービス的にもベターです。
...というレベルまでアマゾンは来てしまっているということですね。

鈴木敏仁 (05:23)


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2018年9月 2日
グローバル流通最新トレンドセミナー2018

今年も恒例のセミナーを開催します。

欧米の小売業界の今の最大のテーマなので、お題は今年もデジタルとしました。
いつも通り、私がアメリカ、矢矧さんが欧州(と中国?)、で最後に対談します。

ぜひご参加下さい!

【開催日時】
2018年9月6日(木) 14:00~17:00(受付開始13:30)

【会場】
エッサム神田ホール2号館401号
東京都千代田区内神田3-24-5

詳細はこちらへ。
グローバル流通最新トレンドセミナー2018

鈴木敏仁 (10:27)


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2018年9月 1日
[クローガー] インスタカートを利用した短時間宅配を拡大

クローガーがインスタカートを利用した短時間宅配可能な地域を拡大します。
新たに75商圏を10月末までに追加して、1,600店舗でインスタカートが利用できるようになるそう。

インスタカートを利用する小売企業はどんどん増えているのですが、クローガーという最大手が全面的に利用することになって、一人勝ち状況になってきた感じがしますね。

ちなみにサムズはインスタカートを使い始めてますが、ウォルマートは使っていません。
理由は、インスタカートは自社ショッパーが店頭で商品をピックアップするに対して、ウォルマートは自社の店員が商品をピックアップしてインスタカートのデリバリー担当に手渡す方式にしたく、双方歩み寄れなかったからとされています。

ウォルマートは商品ピックアップのプロセスも自分でコントロールしたいんでしょうね。
それとインスタカートは自社の利益を乗せてウェブ上に売価表示するのですが、これをウォルマートが嫌ったという話もあります。

鈴木敏仁 (07:18)


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