2018年7月 8日
アマゾンゴーの革新性

日本人は無人店舗という表現が大好きで、その前提は省人化です。
実に浅薄、笑止、です。
そもそも、補充、掃除、苦情処理など、最低限の店員は必ず必要。
それらすべてをこなせるロボットでもいれば話は別ですが。

買い物プロセス最大の苦痛、スキャン&決済、がなくなることの開放感は、実際に何度も使ってみてはじめて実感できます。
コストを上流に依存するなど制約が多いRFIDが、レガシーな技術になる日はそう遠くないのかもしれません。

鈴木敏仁 (08:15)


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2018年7月 5日
[プロクター&ギャンブル] クリーニングのスタートアップ企業を買収

P&Gがプレスボックスというクリーニングのスタートアップ企業を買収しました。

プレスボックスの創業は2013年、高層オフィスビルやタワーマンションのような極小商圏で人口の多い地点にロッカーを設置、ロッカー内に入れられた洗濯物を洗濯して返すというサービスで、顧客はプロセスをアプリで管理できます。

ロッカーはシカゴに250ヶ所、ワシントンDC、フィラデルフィア、ナッシュビルに250ヶ所、また今月中にダラスでビジネスを開始するそうです。

P&Gの意図は傘下のタイドスピンとの統合のようですね。
タイドスピンは2016年にP&Gとデジタルインキュベーターが共同でスタートした会社で、洗濯物を玄関の外に置いて、注文すると取りに来て、選択して持ってきてくれるというビジネスです。オンデマンド型クリーニング、と称してます。

家とロッカーという、ピックアップとデリバリーする場所が違うだけですから、双方を統合することは効率化につながります。

P&Gはこのほかにも、タイド・ドライクリーナーズと、タイド・ユニバーシティランドリーというビジネスも持っています。
洗濯ビジネスを実際に運営することが現場のデータ収集を可能にし、新商品開発のヒントになり、既存商品の改善につながり、そして宣伝にもなる、が目的ですね。
たとえばカルビーが直営店舗を営業しているのと同じだと思っていただければ良いかと思います。

鈴木敏仁 (12:06)


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2018年7月 1日
[アマゾン] ネット調剤のピルパックを買収

日本でも報じられていることなのでご存知の方が多いことでしょうが、アマゾンがピルパックというネット調剤企業を10億ドルで買収します。

数ヶ月前にウォルマートが買収提案していると報じられていたので、アマゾンが競り勝ったことになります。

アマゾン調剤ビジネス参入は時間の問題とされ、いろいろな憶測が乱れ飛んでいたのですが、通販企業の買収というかたちを取ったのは、規制でがんじがらめの業界で、それをすでにクリアしている既存のビジネスを買収した方が手っ取り早いということでしょう。

またウォルマートが競り負けたのは、ウォルマートはすでに調剤では最大手クラスで、アマゾンにとっての価値と比較すると買収価値が低かったからなのでしょう。

ちなみにピルパックのビジネスモデルは、複数の調剤薬を服用している人のために、複数の薬を一回単位にまとめてパックするというものです。
一回につきたくさん服薬している人が飲み忘れてしまうのを防止するためですね。

もう一つ参考までに、アメリカには調剤のメールオーダーというサービスが昔から存在し、けっこう大きな市場でして、ピルパックはこのメールオーダーをネットに置き換えた新興企業ということなります。

アマゾンはこれで調剤データを獲得し始めることになります。
小さな第一歩に過ぎず、これからどういう切り口で拡大して行くのか、に注目です。

鈴木敏仁 (05:35)


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2018年6月27日
[パーティシティ] トイシティをポップアップ展開

パーティーシティ(900店舗)が9月からトイシティという名称で、既存店の中にインストアショップを50ヶ所、ポップアップとして展開すると発表しました。
ポップアップなので12月までの短期間です。
加えて、ネット上の玩具のアソートを拡大するとしています。

トイザらスが消滅するため、玩具市場に大きな空白ができており、これを誰が埋めるのかという状況になっています。

ウォルマートやターゲットが相当部分を埋めるであろうことは想像に難くないのですが、グローサリーストアがかなり持っていくのではないかという話もあります。
先般訪問したホールフーズがエンドで玩具を展開していて、ああこれはトイザらスを意識しているなと、とすぐに分かりました。

パーティシティは、ポップアップの成否次第では、別業態として切り離しチェーン展開する可能性もあると思っています。

鈴木敏仁 (08:25)


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2018年6月25日
[仏ダノン] 傘下の投資ファンドを通してスタートアップ買収を加速

ヨーグルトで知られる仏大手食品メーカーのダノンが、傘下の投資ファンドを通して、2020年までに20~25社を買収する計画を持っていることが報じられました。

投資ファンドの名称はDanone Manifesto Ventures、ニューヨークに設立したのが2016年、すでに初期予算1億5,000万ドルの半分を投資しているとのこと。
投資対象は、ヘルシー系のドリンクやスナックに加えて、オーガニック農法など食品チェーン全般をカバーしているそうです。

こういった大手メーカーがファンドを設立しインキュベーションする例は増えていて、コカコーラやP&Gなど大手のほとんどはやってるんじゃないでしょうか。
ただダノンのように買収を目的としているケースは少ないような気がするのですが、どうでしょうね。
みな大々的にはやらないので、情報が限定されています。

こういった動きの背景にあるのは、自社内R&Dには限界があり、優秀なスタートアップを探して育てる、そして最終的には買ってしまう方がゼロから自社でやるよりも結局低コストだという考え方があります。

これは日本のメーカーの自前主義と対局かもしれませんよね。
この変化の早い時代に100%自前主義がサステナブルな戦略なのか、日本のメーカーも考え直す時期に来ていると私は考えています。

鈴木敏仁 (10:23)


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2018年6月22日
[スーパーバリュ] インスタカートと契約、取引先3,000店舗で利用可能に

グローサリー卸大手のスーパーバリュがインスタカートと契約し、取引先3,000店舗での利用を可能とするという発表がありました。
インスタカートはオンデマンド型デリバリー業界の最大手、この1年ぐらいに急速に規模を伸ばしています。

インスタカートのビジネスモデルはマーケットプレイス型なので、取引先はインスタカートに商品データを提供する必要がありますね。
合意し、システムを導入すると、データが流れて、使えるようになる、といったところでしょうか。

アメリカのグローサリー大手のビジネスモデルは取引先スーパーマーケットの本社機能を提供します。
日本の卸モデルはは純粋にスーパーマーケットにとっての取引先なので、日米機能が異なる、ということがよく分かる事例かなと。

インスタカートの拡大が続いています。

鈴木敏仁 (04:37)


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2018年6月19日
[ダラーゼネラル] アプリを使ったセルフスキャン&決済を実験

ダラーゼネラルが"スキャン&ゴー"を実験するそうです。
アプリを使ったセルフスキャンと決済で、実験店舗数は10店舗。

ダラーゼネラルという、こういうテクノロジーとは一見無縁のフォーマットが実験することに面白みを感じて共有しています。

モバイルスキャン&決済は、クローガーが年内に400店舗、メイシーズは全店舗、と普及の兆しがあるのですが、一方すっぱりやめてしまったウォルマートのように逆のベクトルも存在します。

ウォルマートはやめた理由として使う人が少なかったからと言ってますが、万引きが本当の理由かもしれませんね。

万引きを防止するためには決済の最後に店員に見せて確認するといった一手間が必要で、ウォルマートはこれをセルフレジエリアでやっていて、どうせセルフレジに行って一手間が必要ならばモバイルスキャンせずにセルフレジでスキャンしてもたいして変わらないじゃないか、と考える人もいるんじゃないかなと。

便利なようで便利じゃない、といったところでしょうか。

そう考えるとアマゾンによるゼロスキャン/ゼロレジのJWOテクノロジーは傑出していると言えるのです。

鈴木敏仁 (02:53)


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2018年6月12日
ホームデポ、ラストワンマイルに12億ドルを投資

ホームデポがこれから5年間で12億ドルをラストワンマイルに投資することをあきらかにしました。
人口の90%に当日か翌日までの宅配を可能とするために、大きな商品を集約する目的のハブを100ヶ所、フルフィルメントセンターを数十カ所作るとのこと。

私が考えるにホームデポはECで先頭を走っている企業の一社でして、ロードマップをきっちり作って一つ一つ課題をクリアしてきました。
おそらく店舗ベースでの取り組みがひと段落したので、次は外側の環境の改善へ、という事なのでしょう。

内側をやらずに、いきなり外側へ、ではない点を理解しておく必要があります。

鈴木敏仁 (04:55)


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2018年6月 9日
リアルで勝つ企業がオンラインでも勝つ

ウォールストリートジャーナル紙が面白い記事を載せています。

タイトルがこれ。
「Winners in Traditional Retailing Are Also Winning Online」
訳すと、旧来(つまりリアル)のリテーリングの勝者はオンラインの勝者でもある。

メイシーズ、コールズ、JCペニー、シアーズ、Kマートの5社の比較でこういうことを言っているのですが、その通りかなと。
リアル店舗はダメなんだけどネットは良い、なんて都合の良いことはありえない。

店の業績を悪化させるオペレーション能力で、ネットを運営できるわけがない。
お客が業績の悪い店のイメージを持って、ネットでたくさん買うわけがない。

これはたぶん普遍的な真理でしょうね。

鈴木敏仁 (08:37)


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2018年6月 6日
ロジスティックス業界、5月の雇用増は1万8,700人

ロジスティックスと輸送業界の先月の雇用増は1万8,700人だったとメディアが報じています。
年初からだと7万3,000人。

この大量雇用の理由は好景気とECによる需要増なのですが、アメリカは現在失業率が3.8%と非常に低く、日本のような人口減による人手不足ではなくて低失業率による人手不足が起きていて、需給のアンバランスによって賃金に上方プレッシャーがかかっており、サプライチェーンコストの上昇が流通各社の頭を悩ませ始めています。

もちろん小売だけなくて、メーカーも、卸もです。

人手が足りなくてモノが滞留してしまうという問題も起きているようで、アメリカの物流業界はけっこう深刻な状況に直面しているのです。

鈴木敏仁 (01:22)


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