2016年12月 2日
アマゾンの実店舗開発について

アマゾンがコンビニを作るのではないかという報道があります。
メディアがいろいろ書いているのですが、すべて憶測に過ぎず、アマゾン自身はいつも通りだんまりですから、どうなるのか今の段階では分からないというのが本当のところです。

ただアマゾンが土地を確保していることは事実で、開発目的といった申請書を自治体に提出していて、これを参考にしてのメディア情報を整理すると以下のようになります。

・2018年末までに20店舗をオープンさせる
・ピックアップ専用デポ(10,000sqf/281坪)と、通常フォーマット30,000sqf(845坪)、の2つが存在する

また推測されているのは以下の通り。
・通常フォーマットとはおそらくコンビニ的なものだろう
・ライセンスナンバーを自動で読み取るといった最新テクノロジーが使われるだろう
・2000店舗を目標としている

機能的にはこんな感じでしょうね。
・ここから商品を発送する機能をもたせる
・食品宅配の時間短縮(アマゾンナウ)のために消費者の近いところにハブをたくさん作りたい
・普通に買えるコンビニ機能をこのハブに加え、ネット販売用の在庫と店頭販売用の在庫をかぶせれば、損益分岐点を超えやすくなる

情報によるとウォルマートはすでにこの実験を開始しているようです。
たぶんアマゾンの影響を受けている、または逆にアマゾンがウォルマートに触発されたということもありえるかもしれないと思っているのですが、いずれにしても同じようなことを両社ともに考えているようです。

鈴木敏仁 (01:12)


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2016年11月30日
セルフレジを撤去するアルバートソンズ

アルバートソンズが買収した店舗の改装時にセルフレジを撤去していることを業界誌が報じました。
東は最近手に入れたA&Pの店舗から、西はセイフウェイからも外しているそうです。

アルバートソンズはセルフレジに否定的な企業なのですが、導入しないだけではなく、あったら撤去する、ですから徹底しています。
ただしその代わりに少ないアイテム数用のエクスプレスレジを増やしてはいます。

キャッシャーが減らせるというメリットが大きいので各社導入しているわけですが、お客と店員のコミュニケーションの場が皆無となる、万引きが増える、実は対面の方が早い、青果で戸惑う人が多い(アメリカは量り売りが標準)等々のデメリットもあります。
アルバートソンズはデメリットを重く見て対面を選択しているということになります。

私はこういう業界の潮流にあえて逆らう考えに好感を持つタイプです。
それはそれでいいんじゃないかと。
ちゃんとした理由を土台として戦略として遂行するならば、問題はまったくなし。

日本のように、みんなが自動発注入れてるから、我が社も入れよう、というような付和雷同がダメなのです。

経済合理性を考慮しているのか。
トレーダージョーズが携帯端末を否定していまだに手発注していることに思いを致すべきです。

鈴木敏仁 (01:19)


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2016年11月29日
モバイルによるブラックフライデー売上高が初の10億ドル超え

先週いっぱいを研修コーディネートで費やし、感謝祭とブラックフライデーをカナダのトロントで過ごしていたのですが、カナダでもブラックフライデーという販促イベントがあると言うことを初めて知りました。
カナダの感謝祭は10月の第2月曜日なので、アメリカのような、"感謝祭ディナーの後に外に繰り出して買い物へ・・・そして歳末商戦のスタート"というストーリーのない、完全なるアメリカにシンクした単なる販促イベントなのです。

さて例年のごとくいろいろな数字が出始めているのですが、私の目を引いたのは、モバイルデバイスを使ったブラックフライデーの売上高がはじめて10億ドルを超えたというニュースです。

EC全体の約5分の1ですが、ECの伸びが対前年比で17%なのに対して、モバイルは33%。
モバイルはこれからもどんどんシェアを広げていくが、10億ドルというマイルストーンを超えたことで、小売企業やブランドマーケターにとっての重要性がいっそう明らかなった。
という説明がなされています。

どうやらモバイルも、スマホのシェアがタブレットよりも高いようですね。

スマホ>タブレット>PC、という時代がもうすぐ来る、という意識を我々は持たなければなりません。

鈴木敏仁 (05:20)


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2016年11月22日
ローカルストアがセルフスキャンニングシステムを導入

カリフォルニアのローカルスーパーマーケットがアプリを使った商品スキャンニングシステムを導入しました。
企業名はカリフォルニア・フレッシュ・マーケット、場所はサン・ルイス・オビスポ、3店舗のみなのでチェーンストアではありません。

お客はアプリを使って買い物中に商品をスキャンし、買い物中に現在の購買額やプロモーションをアプリで確認できて、買い物が終わったらアプリに表示されるQRコードをレジでスキャンし、クレジットカードかアップルペイで決済完了、という流れと説明されています。

フルサービスのレジでも決済できるのか、またはセルフレジのみでの決済なのか、このあたりの説明はありません。

私がこのニュースに注目した理由は、わずか3店舗の小さなローカルストアが、アプリを使ったセルフスキャンニングのシステムを導入できると言う点にあります。
おそらく導入コストがかなり下がってきたのでしょう。

現在大手で導入しているのは、私の知る限りではストップ&ショップのみで、実験していったん中止したのがウォルマートです。
ただウォルマートは、サムズで復活させたり、本社そばのパイロットストアでは今でも使えたりと、たぶん導入するチャンスを狙っていると思っています。
システム的には残しているはずなので。
ウォルマートペイを使ってみると、セルフスキャンニングと相性が良いだろうなと言う事は、容易に感じることができます。

店頭でお客にアプリを開いてもらうと言う事は、難しいがプライオリティの高い取り組みの1つなので、アプリによるセルフスキャンニングはこれからどんどん普及していくと思っています。

鈴木敏仁 (09:11)


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2016年11月20日
[ウォルマート] 増収減益も既存店成長率は9四半期連続プラス

ウォルマートが第3四半期の決算を発表しました。
連結売上高0.7%増(為替の影響を除くと2.5%増)、連結営業利益高10.4%減、米国ウォルマートの既存店成長率は1.2%増、でした。

営業利益が減っている原因は従業員の待遇改善とEコマースへの投資でこれは想定内。
私がずっと気にしているのは価格販促やディスプレーを減らしてEDLPを強化したことが売上にどう影響を与えるのかという点なのですが、米国ウォルマートの来店客数は0.7%上がっており、既存店成長率もプラスなので、成果は出ているということになります。

簡単に言えば、価格販促を減らして店内を整理しすっきりさせ、前出しや欠品退治といったベーシックなことに注力し、そのためのモチベーションアップのために労働環境改善に投資し、これが売上と客数アップにつながっているということです。

ちなみにEコマースの伸びが既存店成長率に寄与していると言っているので、インストアピックアップが増えていることを意味し、ここでも取り組みの成果が出ているようです。

ウォルマートの店頭についてはFBでポストしているとおりです。

残るは歳末商戦なのですが、現状の戦略でこれを乗り切ったら、ウォルマート、というよりもマクミロンの手腕は相当なものだと言わざるを得ないと思っています。

鈴木敏仁 (11:01)


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2016年11月16日
[アマゾン] ドラッグストアチェーンで買い物代行を提供

アマゾンがシアトルのバーテルドラッグと組んでプライムナウの提供を開始しました。
バーテルの商品を1〜2時間でお届け。
今のところ地域限定ですが、徐々に拡大して行くとしています。

バーテルはドラッグストアとしてアマゾンと競合してるわけですが、デリバリーでアマゾンの技術を使った方が得策と考えたわけですね。
インスタカートではなく、グーグルエクスプレスでもない点が興味を引きます。

アマゾンが安いレートを提供しているのかもしれません。
買い物代行は労働集約型ビジネスで、一定ボリュームがないと代行要員を確保し続けられませんから、プライムナウを稼働させるためのベースとして安くオファーするということは考えられることです。

鈴木敏仁 (04:15)


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2016年11月12日
ホールフーズの経費削減策

前々回にホールフーズに関してエントリーしましたが、実は経費削減には取り組んでいて、2017年度末までに3億ドル削減するということを目標に掲げいるんです。

その削減策の一環として、売上高の低い店舗のミートとシーフードの部門をくっつけて一つのチームとし、人員を削減するということ言っています。
また店舗レベルにあった人事やマーケティング部門を地域本部レベルへ移す、バイヤーを減らす、といったこともやっているようです。

これで心配になるのはサービスレベルの低下です。
それとホールフーズの強さとも言えた店舗レベルでの裁量の大きさが減じることで、個店の魅力が弱体化されることも懸念されます。

ちなみに日本の小売業界人は、本部が上から店舗を強く支配するのがチェーンストアなんだと思い込んでいるフシがあるのですが、ホールフーズは強い裁量を持った個店の集積でチェーンストアとして成立していて、そういう意味では日本の人たちにはよく分からない企業なんじゃないでしょうかね。

鈴木敏仁 (12:11)


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2016年11月11日
[ウォルマート] 歳末セールはネット販売から開始

ここ1ヶ月以上、各社の研修コーディネートで店を見て回ってます。
もっとも興味を引いているがウォルマートの店頭、同じ店舗も含めて相当回数訪問しているのですが、マクミロン改革は着実に店頭に表れていると感じています。

さてこの店頭でずっと不思議に感じていたのは価格販促の少なさです。
昨年から意図的に減らしてきてはいるのですが、今の時点でも少なくて、このまま歳末商戦に突入していくのかという疑問。
ウォルマートは定番価格も下げているので、ひょっとすると定番価格だけで勝負するのかとまで思っていました。

このあたりまではFBで写真付きで書いてます。

ここから先が新情報。
どうやらウォルマートは歳末向けのセールをネット販売に限定して昨日から提供を開始し、店頭用の目玉(名称はドアバスター)も用意するがブラックフライデーのみ、という戦略を取っているようです。

なるほどなあ、と。
これはいろいろと考えさせられる戦略です。
書くと長くなって止まらなくなりそうなので、考察は別の機会(ひょっとしたらメルマガ)とします。

鈴木敏仁 (11:50)


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2016年11月 7日
[ホールフーズ] ウォルター・ロブがCEOを辞任

ホールフーズのウォルター・ロブがCEOを辞任しました。
同社は創業者のジョン・マッキーとウォルター・ロブの2人でCEO機能を分け合うという珍しい二頭体制を過去6年間実施してきたのですが、ロブの辞任でマッキーが単独CEOとなります。

先週水曜日に発表された決算では、売上高は2.2%増、最終利益高は5.4%減の増収減益、既存店成長率は2.5%減でした。
通年での既存店のマイナス成長は2009年度以来、これはリーマンショック後の景気後退によるもので、通年での既存店のマイナスはこの年を除くとひょっとすると上場以来初めてなのかもしれません。

上向かない業績の責任を取って共同CEOの一人が辞任した、ということになります。

決算数値を見ると、対前年比で粗利益高が落ちています。
おそらくこれは値下げや価格販促の増加によるものでしょう。
問題は販売管理費が逆に上昇している点。
結果として営業利益が落ちています
価格に焦点を当てるならば、経費にもメスを入れないと、当然のことながら利益は落ちます。

同社の収益構造はデパートメントストアに近いですから、どんなに価格で頑張っても普通のSMには勝てません。

店舗環境もマーチャンダイジングポリシーも素晴らしいんですけどね。
いかんせん販管費が高すぎる。

365の開発にリソースを分散するよりも、本体の改革にフォーカスした方が良いように私は思います。
単独CEOとなったマッキーの次の一手に注目です。

鈴木敏仁 (08:48)


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2016年11月 1日
ウィリアムズ・ソノマがミールキット市場に参入

高級キッチン用品の専門店チェーン、ウィリアムズ・ソノマがミールキット市場に参入します。
オーガニック食品に特化したスタートアップのサンバスケット社と組み、ウィリアムズ・ソノマのオリジナルレシピを提供するそうです。
またキッチン用品をバンドルするようです。

なるほど、ウィリアムズ・ソノマがミールキットか、とけっこう感心しました。
相性は良さそうですよね。

レシピと素材を定期的に宅配するミールキットは市場が急速に伸びていて、最大手はブルーエプロン、最近ではホールフーズが参入したばかりです。

鈴木敏仁 (07:42)


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