バーガーキングが植物由来のパティを使ったワッパーを年末までに全米展開すると発表しました。
今月初頭からセントルイスの59店舗で実験した結果の水平展開です。
パティを作るメーカーはインポッシブルフーズ社。
植物由来ミートを作るもう一社、ビヨンドミートはカールズジュニアと組んでハンバーガーをすでに全店展開しています。
スーパーマーケットも両社のパティを売り始めていまして、植物由来の人工肉がマス市場に徐々に普及しはじめています。
アマゾンはながらくプライム会員に限定して2日配送を無料としてきましたが、来年にかけて翌日配送を無料とする計画を明らかにしました。
アメリカは広いので、例えば東海岸のフルフィルメントセンターに在庫している商品を西海岸に送るというような場合、どうしても2日程度はかかってしまいます。
なのでいずれにしても2日ぐらいの余裕が必要となるわけです。
これを翌日とするのは、飛行機をリースしての自社航空輸送、フルフィルメントセンターの拡大、自社配送網の拡大、などなどでお客と商品の在庫位置の距離が縮まってきたからなのでしょう。
AWSで儲けが出ているというのも理由の一つかなと。
ラストワンマイルへの投資の原資です。
日本ではAWSを使っている小売企業が少なくないようですが、敵に塩を送っているということに早く気づくべきでしょう。
アマゾンがやる以上競合他社も追随せざるを得ず、ラストワンマイルに負荷をかけ続け改善し続けなければならないわけですが、これによって恩恵を被るのは消費者ということになります。
アマゾンがまた新しい宅配手法を編み出しました。
ガレージのドアを開けて商品を置いていくガレージ宅配、名称は"Key for Garage"です。
一部のプライム会員からスタートしていくそうです。
前提としてガレージのドアオープナーに、スマホで開け閉めが可能となるチェンバレン社製のデバイスが取り付けられていることが必要となっています。
リモートコントロールをWi-FiとBluetooth対応とすることで、宅配人が開け閉め可能となるわけです。
家のドアの内側に宅配するアマゾンキーと、車のトランクに宅配するアマゾンキー・インカーがなかなか普及しないなか、これはけっこう可能性があるんじゃないでしょうか。
ガレージ内に高価なものを置く人は少ないでしょうし、ドアにカギをかけておけば家の中に入られることもありません。
ラストワインマイルの障害を減らす取り組みで、アマゾンはどんどん先を走ってしまっていて、後を走る企業は遠くの背中しか見えないという状況が続いています。
ショッピングセンター・デベロッパーのサイモン・プロパティ・グループがオンライン直営アウトレットの実験をはじめました。
Simon Premium OUtlets
今のところまだベータ版です。
お客からの注文は、サイトから直接買うか、または専門店のサイトへとリダイレクトされるそうです。
目的は消費者データのようですね。
各テナントは自分の店でのデータは持っていますが、他店舗で何を買っているかといった包括的データは持っていません。
これを収集分析しインサイツとしてテナントに売る、これがサイモンの目的です。
デベロッパーが消費者データの収集に乗り出す時代というわけです。
うまくいくのかどうか現時点では不明、失敗する可能性が高いような気がしますが、R&Dですからやる方が正しい。
成功するとけっこう大きなインパクトを持つような気がします。
エディ・ランパート、彼が所有するヘッジファンドのESLインベストメント、現財務長官のスティーブン・ムニューシンといった関係者が、シアーズホールディングによって提訴されました。
CEO在任中に、自分その他関係者の利益になるよう運営し破綻へと導いた、が提訴の理由です。
訴状は109ページもあるそうで、ランパートが何をやったのか、それがどう彼の利益になったのかといったことが細かく書かれているようです。
一部をメディアが取り上げているのですが、例えば自社物件の繁盛店舗をESL関連会社が安く買い取って高くリースバックした、というようなことが書かれています。
実はこういったことは当時から業界では言われていたことなので驚きはないのですが、こうやって整理された内容であらためて読んでみると、良い意味でも悪い意味でもランパートはたいした人だなと思います。
シアーズという資産を、長い時間をかけて少しずつ少しずつ最大価値で流動化し、そしてそれを懐に入れた、ということかなと。
ちなみにムニューシンはランパートとイェール大学時代のルームメートだそうで、ゴールドマンサックス時代に相当稼いだみたいですが、ランパートとも組んでこんなところでも濡れ手に粟的なことをやっていたことになります。
シアーズ破綻についていろんなことを日本の流通メディアは言ってましたが、コトの本質はこんなところにもあるということを理解していた人は少ないでしょう。
裁判の行方に注目です。
ストップ&ショップとUFCW(United Food and Commercial Workers、食品業界の労働組合)の話し合いが不調に終わり、ニューイングランド地方のストップ&ショップの店員がストライキをしています。
10店舗以上が閉店状態、多数の店舗の前で店員が集団でピケを張っていてお客が入店しづらい状態におかれているようです。
メディアによるとしばらく話し合いは続きそうなので、ストライキも継続しそうです。
この1年ぐらい親会社のアホールド・デレーズUSAはデジタルシフトを強化していて、自走宅配ロボットを実験したり、傘下のジャイアント全店に店頭管理自走ロボットの導入を決めたりと、投資をデジタルへ傾けています。
実は業界では、その前にやることがあるだろう、と言われてましてね。
それが、こういうことです。
店のコンディションも正直言うとあまり良くない店が多い。
人口密度の高い地域に出店しているので競合が入りづらく、そういう環境で甘い商売をしているのかなというのが私の見立てです。
人への投資をきっちりやっているウォルマートやクローガーとの、これが本質的な違いということになります。
ウォルマートがキッドボックス(KIDBOX)社と提携し、子供服のサブスクリプションを開始すると発表しました。
キッドボックスは、1箱あたり、新生児~2才までが68ドル(5~6アイテム)、それ以上のサイズ2T ~14までが98ドル(6~7アイテム)で、送料は往復無料。
ただし1箱当たりの価格はすべて買った場合で、返品した場合は買った分だけの請求となります。
それと1箱買った場合は、子供対象のチャリティ団体に寄付をするとしているので、社会貢献をうたっている点が特徴です。
買う義務はないので厳密に言うとサブスクリプションではないかもしれません。
ウォルマートは自社サイト内にKIDBOX用の独立ページを用意しています。
一律48ドルとしているので、おそらく低価格の服を選び提供するのでしょう。
KIDBOX社としては別チャネルとなるので、ブランドイメージを壊さず自社競合せずに拡販できると目論んでいるのだと思います。
カナダのスーパーマーケットチェーン、メトロがウーバーイーツと契約して総菜の宅配を本格的に開始しました。
3店舗での実験を経て23店舗へ拡大するとのこと。
私の知る限りアメリカではウーバーイーツが運んでいるのはレストランの料理だけです。
ひょっとするとカナダで成功事例を積んでからアメリカで始める意図なのかもしれません。
日本でもウーバーイーツはもう定着しつつありますが、スーパーマーケットの総菜も選択肢に入るということがこの事例で分かるわけです。
ついでにグローサリーも運ぶ・・・というのは自転車なので難しいかな。
アマゾンゴーが現金決済を検討しているようです。
リアル店舗(英語ではフィジカルストア)担当の上級副社長が会議で、"他の決済メカニズムを加える計画だ"とコメントし、これが漏れてメディアが広報に確認したところ、現金決済を考えていることを認めたようです。
いつなのか、どのようにして、といった詳細は分かっていません。
ニュージャージー州がキャッシュを取らない店舗を禁止する規制を施行したという話はすでにエントリーしました。
ニュージャージー州がキャッシュレスストアを禁止
他にも検討している市があって、たぶんアマゾンは阻止するために全力でロビー活動しているだろうと書きましたが、キャッシュ決算を可能とするなんらかの手法を考える方が簡単なんですよね。
オプションとしてセルフレジを設置するのが一番シンプルな方法なんじゃないかと思うのですが、どうでしょう。
キャッシュレスにひたすら突き進んでいる日本と比較すると本当に興味深いです。
CVSが調剤の当日宅配を6,000店舗に拡大しました。
2017年にエリア限定で当日宅配を開始、これを今回は拡大と言うことになります。
[CVSヘルス] メールオーダー調剤の配達日数を短縮化
送料は7.99ドル、ターゲット傘下のシップトがオンデマンド宅配を請け負います。
CVSはターゲット店内の調剤売場をテナントとして運営しており、その関係でシップトを利用するのでしょう。
逆に言うとおそらくシップトの業容拡大に合わせて6,000店舗へ拡大ということなのかもしれません。
7.99ドルの送料は高く見えますが、でも急病でどうしても必要だというシチュエーションはありそうです。
調剤の短時間宅配が一般化しはじめたようです。
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