アマゾンの最近のブログ記事

2017年6月20日
アマゾンがホールフーズを買収する理由

アマゾンがホールフーズを買収する理由について、ほとんどの記事が店頭フルフィルメントやデリバリーだと書いています。
もちろんそれもあるのでしょうが、それよりも大きな価値を持つ理由があると私は思っています。
テクノロジー、データ、デジタル、です。

ホールフーズの店舗のほとんどは地価が高い場所にあります。
こういう店で、貴重なスペースを、フルフィルメントという後方作業にあてるのは効率が悪すぎる。
もちろんインスタカートをすでに使っているので、あれをアマゾンに切り替えてゆくということはするでしょうし、店頭起点のデリバリーを増やすということはあるでしょうが、そのために高い買い物をすると考えるのは難しいなと。

それよりも、遅れているホールフーズのデジタル化の方がよほど効果が高いと思う。
具体的にはデータです。

ちなみにもし私が担当者だったら、次の2つを真っ先にやります。

1、新たな小型フォーマットの共同開発
2、プライム会員をロイヤルティプログラムとし、店頭での会員割引を適用する。

まあその前に、この買収が成立するかどうか、なんですけどね。
クローガー、アルバートソンズ、あたりがカウンターオファーする可能性が指摘されています。

鈴木敏仁 (11:56)


Bookmark and Share
2017年6月19日
優良企業ホールフーズが買われることを選択した意義

アマゾンによるホールフーズ買収は、規模が大きいことと、アマゾンというネット企業がリアルな大企業を買うと言うことで、相当な注目を浴びてます。
アメリカでもそうなのですが、日本のNHKがテレビのニューでも取り上げているのを見て、日本でもかなりなのだなと実感しました。

ということで多くのメディが取り上げているし、まだディールは確定していないので一波乱はありそうなのでこれからも取り上げられることになるでしょうが、たぶん日本の誰も書かないだろう視点で大切なことを書いておきます。

ホールフーズは赤字を出していません。
既存店がマイナス圏に入ってしまっただけです。
総資本営業利益率は13.3%、最終利益率は3.2%、自己資本比率は51%、キャッシュフローはポジティブで期末の現金及び現金等価物は増えている。
運転資金がどうのこうのというレベルではまったくなくて、逆に財務的には問題ない。
日本なら優秀な企業の部類です。

私はホールフーズを食品リテールのトレンドセッターだとみなしているのですが、これは今もまったく変わっていません。
売場を見れば、まったく劣化していないということがよく分かります。

なので、もしホールフーズが日本の企業ならば、ちょっとスローダウンしたけど優良企業、として存続していることでしょう。

で、今回のディールは、いま流行の言葉で言うと、相当なディスラプティブです。
アメリカの食品リテールを破壊的に変えるポテンシャルを持っている。
だからみんな騒いでいるわけです。

つまり、赤字も出していないのに、ケツを叩かれて、破壊的なディールへとホールフーズは突き進んだのです。

では誰がケツを叩いたのかというと、アクティビスト型インベスターです。
日本人が嫌うハゲタカですよ。

要するに、アクティビスト型インベスターが変革の触媒として機能していると見ることができる。

例えばもし、その昔日本でダイエーが傾いたときにアクティビスト型インベスターが出てきて突っついていたら、あそこまで悪化することなく変革への舵を切ることになったのではないか、そうすれば今も存続していたのではないか、などと夢想するわけです。

米流通業界の変化が速いのはそういう要素が一因となっていて、一方日本が遅いのはそういう触媒を企業や経済界が受け付けないからとも言える。
変化は面倒で殻に閉じこもっているのは楽ですが、そのままでは茹でガエルになってしまう。
それで日本の既存の小売業界は良いのだろうか。

そんなことを今回のディールで考えているのです。

鈴木敏仁 (07:29)


Bookmark and Share
2017年6月16日
[アマゾン] ホールフーズ買収で合意

アマゾンがホールフーズ買収で合意したと発表がありました。
総額は137億ドル、アマゾン史上最大の買収となります。

もう相当数のメディアが書いていて、日本でもこれからどんどん出てくるでしょうから、詳しいことは省略。
考察はとりあえずメルマガにでも書いて、あとはひょっとすると業界誌に書くのかもしれません。

しかしジョン・マッキーも大きな決断したものです。
ものすごく負けず嫌いな人ですから、他社の資本傘下に入るなんて彼にとっては屈辱でしかないはず。
ましてや、大嫌いなアクティビスト型投資企業から売却プッシュをかけられていて、その通りに売ることになるわけですから。
端的に、株主からいろいろ言われるのが嫌になったんでしょうね。

非上場になって、自由に立て直したい、といったところでしょう。
既存店成長率の伸びでたたかれることもないし、値下げして営業利益が減って文句言われることもないし。
ベゾスとも短期的には口出ししないという約束になっていると思いますよ。

ちなみに最終決定ではありません。
これからビッドしてくる企業が出てくることは否定できない。
クローガーが競争入札して、アマゾンに競り勝つということもありえる。
ヨーロッパの企業が興味を持っているということを書いているアナリストもいます。

ほとんどのメディが決定事項のように書いてますが、間違い。
ストーリーははじまったばかりでこれから面白い展開がある、という可能性があるのです。

鈴木敏仁 (12:15)


Bookmark and Share
2017年6月 7日
[アマゾン] 低所得層向けのプライム会費プランをスタート

アマゾンが低所得層向けのプライムを開始することを発表しました。
対象は生活保護を受けている人達、具体的にはEBT(Electronic Benefits Transfer)カードを持っている人で、会費は5.99ドル/月です。
通常は、99ドル/年か、10.99ドル/月。

EBTカードは生活保護給付金の電子マネーで、大手スーパーマーケットのほとんどがEBTを受け付けています。

プライム会員はアッパーミドルからアッパー層に会員が多く、低所得層の開拓はアマゾンの取り組み課題でした。
今回の新たな会員費はこの手薄な層を狙ったものです。

一方のウォルマートは、ネット通販企業の買収によって今まで手薄だったアッパーミドル以上の層を狙いはじめている。

双方がぶつかり合いはじめたと言えるのですが、もう一つ、両者ともに狙っているのは縮小し続けている中間所得層ではない、ということも言えるわけです。

日本でも同じことが言えます。
ど真ん中を狙う総花的なフォーマットはもはや限界。

そう考えると、両社のやっていることからの示唆は小さくないでしょう。

鈴木敏仁 (11:37)


Bookmark and Share
2017年4月27日
[アマゾン] プライムメンバーが8,000万人超えか

CIRPという調査会社が、アマゾンのプライムメンバーが8,000万人を超えたとレポートしています。
昨年の8月期末の時点でコストコの会員数が8,670万人なので、そろそろコストコ超えが見えてきたようですね。

ただし推定値なので正確ではありません。
またコストコは世帯に対して発行される無料カードも含まれていて、有料の会員数は47,600人です。

私の試算では、会員費収入はすでにアマゾンの方が上回ってますので、メンバーシップ制リテーラーとしてはアマゾンの方が上だと思っています。

ちなみにこの調査会社は、アマゾンは過去2年間だけで会員数は2倍になったとレポートしていて、アマゾンの勢いに止まる気配はまったくありません。

鈴木敏仁 (01:32)


Bookmark and Share
2017年4月20日
アマゾンがアレクサをオープンに

アマゾンがアレクサを一般に公開しました。
ということは、メーカーが自社商品用に音声認識システムとしてのアレクサを自由に使えるようになるということです。
高額を支払って自らが開発する必要がなくなります。

例えば冷蔵庫に入れてしまう。
パネルを使ってネットを表示する冷蔵庫が出始めてますが、音声にしてしまった方が便利ですね。
アレクサに電話機能を組み込むという噂がありますから、ひょっとすると冷蔵庫で電話ができるようになるかもしれない。

トースターに組み込んで、「~度で~分焼いて」なんて命令できるようになるかもしれない。
扇風機、クーラー、ヒーター・・・等々、なんでもありかなと。

アマゾン、恐るべし。

鈴木敏仁 (04:25)


Bookmark and Share
2017年4月 3日
[アマゾン] クィドシ・コムを閉鎖へ

アマゾンが傘下のクィドシ・コム(Quidsi)を閉鎖したとメディアが報じました。
採算が取れずクローズした、と説明されています。

クィドシはアマゾンが2010年に買収したネット通販企業で、オムツというネットと相性が悪そうな商品を売って成長し注目を浴びました。
創業者はマーク・ロリー、アマゾンに買われた後にジェットを創業し、これをウォルマートに売って、今はウォルマートECのトップです。

ロリーはベゾスに脅されるようにしてやむなくクィドシを売却したようで、ジェットも打倒アマゾンを旗印として立ち上げたとみられています。
ウォルマートに参加しているのも、アマゾンと競合するにジェットよりもウォルマートという素材を使う方がベターと判断したのではないかと思っています。

こういった今までの経緯を考えると、クィドシの閉鎖はベゾスによるロリーに対する意思表示なのではないか...そんなことを考えてしまうのです。

鈴木敏仁 (05:20)


Bookmark and Share
2017年3月30日
[アマゾン] グローサリーのピックアップデポをオープン

アマゾンがグローサリーのピックアップ専用デポをオープンしました。
場所はシアトル、実験モードで社員しか利用できません。
車で乗り付けると、店員が車まで商品を持って来てくれます。

このピックアップ専用デポ、実は決して目新しいものではなく、ウォルマートは数年前から本社のあるベントンビルで実験してます。
水平展開しないと言うことは、たぶんうまくいってません。

シカゴのピーポッドは確か10ヶ所近くオープンさせて、私も見にいったことがありますが、失敗してます。

デポにいくならば、近隣の店に行けばいいじゃないか、なんだろうと思います。
デポに行く理由が見つからない。

発送デポを兼用するならば可能性はあるのかもしれません。

ひょっとするとこれでまた日本の業界人のシアトル詣でが煽られてしまうのかもしれませんが、実はすでに他社がやっていてうまくいってないという事実は知っておきましょう。

ちなみにアマゾンゴーのオープンは延期されました。
技術的なハードルをクリアできていないようです。

アマゾンフレッシュもまだ儲かっていないようで、アマゾンの食品ビジネスはいまだ暗中模索といったところです。

鈴木敏仁 (04:19)


Bookmark and Share
2017年3月28日
[アマゾン] 中東のスーク・コムを買収

アマゾンがドバイに本拠を置くネット通販企業、スーク・コム(Souq.com)を買収することで合意したと発表しました。
買収額は未発表、スークが昨年資金調達したときの企業評価額は10億ドルでしたが、おそらくそれよりも低いみたいですね。
WSJ誌は7億ドル程度ではないかと報じています。

中東は初進出。
通常アマゾンは買収ではなく自らインフラを作る方を好むのですが、中東には足がかりがまったくなかったので、買収を選んだのではないかと説明されています。
アマゾンは大量の買収を継続していますが、7億ドルは小さいものではなく、2014年に買収したTwitchの9億7,000万ドルに次ぐと見られています。

アマゾンのグローバル化が止まりません。

鈴木敏仁 (02:59)


Bookmark and Share
2017年2月22日
[アマゾン] 送料無料の最低注文金額を値下げ

ウォルマートが決算を発表しましたが、これは次として、面白いニュースを先に。
アマゾンが送料無料となる最低注文金額を49ドルから35ドルに値下げしました。

実は15日にアマゾンで買い物をしたのですが、そのときに、「あれ、変わってるんじゃないか?」と思ったのですが、あまり考えずに買い物を済ませてしまいました。
これをメディアが報じはじめたのがおとといで、ああなるほどな、と。

アマゾンはまったくアナウンスしておらず、いつから下げたのかも分かっていないようなのですが、少なくとも先週の水曜日には下げていたことになります。

ウォルマートが先月末に無料2日配送の最低注文額を35ドルとしており、アマゾンの今回の値下げはあきらかにこれに対抗したものです。

送料バトルとでも言いましょうか。
ウォルマートとアマゾンの激しいつばぜり合いなのですが、送料はこういう価格競合の対象になるのだという好例かと思います。

鈴木敏仁 (04:23)


Bookmark and Share
ペプシネックス



R2Link QR Code
R2Linkを携帯で!



バックナンバー

最近のトラックバック

2017年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  



ソリューションを売れ!
ソリューションを売れ!


Twitter

このブログのフィードを取得
[フィードとは]