2019年1月28日
CVSヘルス、デジタル加工しないビューティ向け販促画像が70%に

CVSヘルスがモデルを使ったビューティ関連の販促写真のうち、デジタル加工していないものに"CVSビューティマーク"というウォーターマークを付けると発表したのが昨年の1月のことでした。

取り組みの名称はCVSビューティマーク・イニシアチブ、手を加えていない本物と、デジタル加工したものの、違いを消費者に理解してもらうことを目的として、2020年には100%とするというものでした。

画像修正による誇大なイメージ訴求が俎上に上がり、これに応じてCVSヘルスが取り組んでいる、というわけです。

1年を経た途中経過として発表されたリリースによると、"CVSビューティマーク"が付いている店頭で使う販促画像はまもなく70%となって、2020年を前にしてゴールを達成するだろうしています。

販促画像はメーカーが提供するものなのでメーカーの協力が不可欠ですが、大手ブランド企業の多くがコミットしていることが普及を早めています。
今はCVSヘルス内にとどまっているのですが、メーカーがこれから外へと広げていくのかどうか、興味深いところです。

鈴木敏仁 (03:31)


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2019年1月25日
ウォルマートがグーグルの買い物プラットフォームから撤退

ウォルマートがグーグルのショッピングアクションとエクスプレスから撤退しました。

ショッピングアクションは検索結果に表示された商品をスムーズに買い物できるようにするプログラムで、ウォルマートとターゲットが核企業となって、昨年の3月にスタートしたばかりです。
一方のエクスプレスはマーケットプレイス型の買い物サイトです。

ウォルマートにとっては、おそらく組むに足るほどの販売量がなかったのでしょうね。
グーグルはアマゾンに対抗するためにショッピングプログラムに注力していて、その戦略の中でウォルマートは中心的な存在だったので、これは結構痛手ではないかなと思います。

これで両社の関係は、グーグルアシスタントを使ってのボイスショッピング関連のみとなりました。

鈴木敏仁 (02:24)


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2019年1月23日
アマゾンが無人宅配ロボットの実験を開始

アマゾンが無人宅配ロボットの実験を開始しました。
名称はアマゾン・スカウト、場所はワシントン州スノホミシュ郡、稼働させる台数は6台。
実験中は担当者がロボットの後を歩いて監視するそう。

人間の徒歩スピードで歩道を走り、人間や犬といった障害物を避けて、目的の家に着くと通知を送り、ユーザーが外に出てきて商品を受け取る、という流れです。
クローガー、ウォルマート、そして一つ前のエントリーでも取り上げたストップ&ショップなど、実験する企業がすでに出てますから、いつアマゾンが始めるのかという状況でした。

規制でドローン宅配がまったく進まない中、無人宅配はどうやらこちらから普及が始まるような気配です。

鈴木敏仁 (02:45)


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2019年1月21日
ストップ&ショップ、無人宅配車の実験を開始。

ストップ&ショップが無人宅配車による食品販売の実験を開始します。
提携するのはロボマート

ネット販売との違いは、車の中の商品からお客が買いたいものを選べる点にあります。
必要なときにアプリを使って呼び、到着したら外に出て行って、自分の目で確認して買いたいものを買う。
移動スーパーの無人版ということになります。

ネット販売だとスーパーマーケット側が商品を選ぶことになるわけですが、生鮮は自分の目で見て触ってから買いたいというというのが当然のニーズで、これがハードルとなってなかなかEC化しないというのが現状です。
このハードルを下げてしまうのがロボマートですね。

日本でも移動スーパーを始める企業が出てきていますが、ロボマートはもう一つ先を走っている、といったところかなと思います。

鈴木敏仁 (03:49)


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2019年1月18日
IT投資額のトップ3は、アマゾン、アルファベット、そしてウォルマート

昨年1年間のIT投資額のランキングをメディアが報じています。
1位がアマゾンで136億ドル、2位がアルファベット、3位がウォルマートで、両社ともに120億ドル弱。
以下ランキングは、JPモルガン、マイクロソフト、バンカメ、Facebook、AT&T、ウェルズファーゴ、シティグループ、と続いています。

アマゾンとアルファベットはいいとして、ウォルマートが日本円にすると1兆円超を1年に投資して3位に付けているということを、我々日本の業界人は知っておくべきでしょう。

ちなみに上位10社中に金融企業が4社も入っている点も特筆できますね。
サイバーセキュリティとフィンテックが金融業界のデジタル化を推進しているわけです。

鈴木敏仁 (04:16)


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2019年1月17日
ウォルマート、オンデマンド宅配で4社と新たに契約

ウォルマートがオンデマンド宅配で、ポイントピックアップ、スキップカート、アクスルハイヤー、ローディという4社と新たに契約しました。

これで4つの州の大都市へ拡大し、現在可能な800店舗に、これからさらに800店舗を加えてゆくとしています。

このニュースを私が共有した理由は、アメリカでは各地に多くのオンデマンド宅配業者がいるんだなということを改めて知って、軽い驚きを感じたからです。

大手宅配業者と、オンデマンド宅配最大手のインスタカートが、できないことを埋めるニッチがまだまだたくさんアメリカには存在するということです。

鈴木敏仁 (02:28)


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2019年1月14日
ウォルマートがスキャン&ゴーをやめた理由

スキャン&ゴーは、お客さんに携帯端末かスマホで商品をスキャンしてもらい、それをセルフレジに持って行ってレジで決済する、またはスマホのアプリ内で決済してもらう、というプログラムです。

昨年の1月に拡大を発表したのにもかかわらずその直後の4月にやめてしまったのですが、理由として、使う人がなかなか増えないことを挙げていました。
お客がやらされ感を持ってしまう、というような意味のことを言っていましたね。
そのため投資に合わないと判断したわけです。

これについてウォルマートCTOのジェレミー・キングがNRFのビッグショーで言及、エラーが起きやすいことも理由の1つだと説明しました。
システム的なエラーというよりも、人的エラー、つまり2つ買うのに1つしかスキャンしないとか、そういう話です。
もちろん意図的な万引きもあるでしょうが、彼の言っていることからは、意図的ではない善意の間違いを気にしているようです。

スキャン&ゴーを増やそうとしているクローガーはこの点についてどう考えるのか、知りたいところですね。

鈴木敏仁 (02:02)


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2019年1月12日
ホールフーズ、365の出店を一時ストップか

CEOのジョン・マッキーが365の出店を止めると社員に通知したようです。
内部情報が漏れたものをメディアが報じているもので、公的な発表ではありません。

理由として挙げられているのが、通常店舗の価格を下げているため、365の価格差がなくなってきたから、だそう。

なかなか興味深い理由かなと。

通常店舗の方は、プライム会員向けの値下げをしたり、アマゾンカードで買い物すると5%ポイントバックしたりと、アマゾンに買収されて以来それまでやってこなかった販促戦略を取ってはいますが、しかし調査ではあまり安くなっていないという結果が出ています。

それと、365でも同じ販促戦略を取っているので、価格差が縮まっているというのはどうもしっくりきません。

365は想定通りには行っていないと開発してすぐの時点でマッキーが漏らしていたのですが、そのままで来てしまい繁盛させることがけっきょくできず、増やすのはやめようと決めた、でもフォーマット開発が失敗したというのは悔しいので、本体の方の価格を下げているからというもっともらしい理由をつけた、というのが本当のところではないかなと思っています。

ちなみに現状の12店舗はそのまま営業を続けるそうです。

鈴木敏仁 (02:34)


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2019年1月10日
グーグルアシスタント搭載デバイスが10億超へ

ラスベガスで開催中の展示会CESでグーグルが、グーグルアシスタントを搭載しているデバイスが1月末までに10億を超えるだろう発表しました。
アレクサを搭載しているデバイスが1億デバイスを超えたとアマゾンが明らかにしたばかりなので、グーグルはその10倍に達していると言うことが分かったわけです。

アンドロイドのスマホにインストールされていたり、一般メーカー製のデバイスでも使われているので、10倍という数字は当然と言えば当然なのですが、でも10億はやはりすごいですね。
ボイスコンピューティングでアマゾンが覇権を握るのか、なんて感じだったのですが、やっぱりグーグルがやってきました。

ただ常時使っている人はまだまだですし、買い物で使っている人はさらに相当少ないということが調査で分かっています。
この二社がドミナンスすると決まったわけでもない。
これからの分野なわけですが、とりあえずグーグルとアマゾンが頭一つ抜けたということがはっきりした、といったところかなと思います。

鈴木敏仁 (05:19)


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2019年1月 7日
クローガー、自社開発システムの販売に本腰か

クローガーは数年前から自社開発したシステムを売ろうとしていたのですが、本腰を入れ始めたようです。
来週から開催されるNRFのコンベンションで、マイクロソフトのブースでスマートシェルフを展示し、CEOのマクミューレンが基調講演で宣伝する模様。

クローガーのスマートシェルフは名称EDGE、棚の下部に棚板一枚分の細長いデジタル端末をつけて、プライスカードの代わりに売価をデジタル表示し、ついでに販促メッセージも表示するという、あれです。
液晶ではなくてリアプロ方式なのでコストが安いのが売りで、自社で水平展開する前から他社に売りたいという意思があると漏れ聞いていました。

マイクソフトがバックアップしているのは、アジュールをベースとして動くからですね。
クローガーは、スキャン&ゴーや在庫マネジメントといった他の技術もこれから売り出すようです。
要するにソリューションベンダーになる、というわけです。

スーパーマーケット業界では無理でしょうが、他業界ならありでしょうかね。
儲かるレベルまで持って行けるかどうかは、五分五分といったところかな。

鈴木敏仁 (02:47)


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2019年1月 4日
ドアダッシュ、自動運転車による宅配実験を開始

オンデマンド宅配大手のドアダッシュがゼネラルモーターズと提携し、自動運転車を使っての宅配の実験を開始します。

場所はサンフランシスコ、時期は今年初頭。
一店舗からスタート、お客も最初は限定し、結果をみながら拡大するとしています。
ドアダッシュは外食中心なのでおそらくレストランだと思いますが、店舗名は発表されていません。

今のところ自動運転車には2つあって、1つめは人が乗ってるけれど運転していない車で、ピザのドミノスは2017年から実験してますね。
ドアダッシュもこちらでの実験です。

一方2つめが人が乗らない専用車で、クローガーが実験しています。
またペプシコが大学構内で専用車を使ってスナック宅配の実験を始めると発表しています。

自動運転車の普及は宅配から始まるような気がしますね。

鈴木敏仁 (02:25)


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2019年1月 2日
シアーズ、ランパートが救済プランを提出

シアーズ救済プランの提出期限が先週の金曜日だったのですが、ランパートがギリギリに計画を提出しました。

687店舗(倒産時点)中の425店舗を44億ドルで買い取る、または次善の策として250店舗のみ買い取る(買収額は不明)、がランパートが出したオファーだそう。
ランパートによる提案が唯一の再建策で、その他のプランはすべて清算が前提となっているようです。

オークションは14日。
決定権は債権者にあるわけですが、果たして残すことを選択するのか、それともすべて流動化してしまうのか、注目です。

鈴木敏仁 (04:55)


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ペプシネックス



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