CPGメーカーの最近のブログ記事

2018年9月11日
[ハーゲンダッツ] オンデマンド+ジオターゲットなデリバリーアプリを実験

アイスクリームのハーゲンダッツがイギリスでユニークな実験をはじめました。

お客からの注文をオンデマンド型で宅配するのですが、宅配場所を指定する必要が無く、そのお客のロケーションをリアルタイムに把握して、お客が移動してもそれを追って届けるというシステムです。
まず先週の金曜日にFBのメッセンジャーを使いチャットボットで実験し、次にアプリの投入、ということのようです。

メーカーダイレクトでオンデマンド宅配、という点も新しいのですが、ロケーションを追跡するジオターゲティングが加わると、面白さも2倍となります。

位置を追跡することにどれだけの価値があるのかという議論もあるようで、実験してやめてしまう可能性もありそうですが、技術的にはそういうところまで来ているということを我々は知っておかねばなりません。

それとメーカーのデジタル化も待ったなしで、こういう実験をアジャイルにやり続けないと時代に取り残されることになるのでしょうね。

鈴木敏仁 (02:13)


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2018年7月 5日
[プロクター&ギャンブル] クリーニングのスタートアップ企業を買収

P&Gがプレスボックスというクリーニングのスタートアップ企業を買収しました。

プレスボックスの創業は2013年、高層オフィスビルやタワーマンションのような極小商圏で人口の多い地点にロッカーを設置、ロッカー内に入れられた洗濯物を洗濯して返すというサービスで、顧客はプロセスをアプリで管理できます。

ロッカーはシカゴに250ヶ所、ワシントンDC、フィラデルフィア、ナッシュビルに250ヶ所、また今月中にダラスでビジネスを開始するそうです。

P&Gの意図は傘下のタイドスピンとの統合のようですね。
タイドスピンは2016年にP&Gとデジタルインキュベーターが共同でスタートした会社で、洗濯物を玄関の外に置いて、注文すると取りに来て、選択して持ってきてくれるというビジネスです。オンデマンド型クリーニング、と称してます。

家とロッカーという、ピックアップとデリバリーする場所が違うだけですから、双方を統合することは効率化につながります。

P&Gはこのほかにも、タイド・ドライクリーナーズと、タイド・ユニバーシティランドリーというビジネスも持っています。
洗濯ビジネスを実際に運営することが現場のデータ収集を可能にし、新商品開発のヒントになり、既存商品の改善につながり、そして宣伝にもなる、が目的ですね。
たとえばカルビーが直営店舗を営業しているのと同じだと思っていただければ良いかと思います。

鈴木敏仁 (12:06)


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2018年6月25日
[仏ダノン] 傘下の投資ファンドを通してスタートアップ買収を加速

ヨーグルトで知られる仏大手食品メーカーのダノンが、傘下の投資ファンドを通して、2020年までに20~25社を買収する計画を持っていることが報じられました。

投資ファンドの名称はDanone Manifesto Ventures、ニューヨークに設立したのが2016年、すでに初期予算1億5,000万ドルの半分を投資しているとのこと。
投資対象は、ヘルシー系のドリンクやスナックに加えて、オーガニック農法など食品チェーン全般をカバーしているそうです。

こういった大手メーカーがファンドを設立しインキュベーションする例は増えていて、コカコーラやP&Gなど大手のほとんどはやってるんじゃないでしょうか。
ただダノンのように買収を目的としているケースは少ないような気がするのですが、どうでしょうね。
みな大々的にはやらないので、情報が限定されています。

こういった動きの背景にあるのは、自社内R&Dには限界があり、優秀なスタートアップを探して育てる、そして最終的には買ってしまう方がゼロから自社でやるよりも結局低コストだという考え方があります。

これは日本のメーカーの自前主義と対局かもしれませんよね。
この変化の早い時代に100%自前主義がサステナブルな戦略なのか、日本のメーカーも考え直す時期に来ていると私は考えています。

鈴木敏仁 (10:23)


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2017年5月 1日
米スーパーマーケットの最新トレンド

本日のウォールストリートジャーナル紙がこういうタイトルの記事を載せています。
Big-Name Food Brands Lose Battle of the Grocery Aisle

有名ブランドがグローサリーストアの棚スペースのバトルに負けているという内容です。
生鮮や総菜といったフレッシュカテゴリーのスペースを拡大する企業が増えて、そのためグロサリーのスペースが減っているという内容で、つまり有名ブランドが負けているのはフレッシュ商品との競合という意味です。

これはアメリカのスーパーマーケットが店舗を改装するときのトレンドとなっているのですが、私がこのことにはっきりと気づいたのがシカゴのマリアノズを7年前に見てからで、WSJ紙もマリアノズを取材してインタビューを載せています。

メジャーな一般メディアがこれに気づいたということは、このトレンドもそろそろ本格的になってきたということを意味していますね。

自分が企画させていただいている研修ツアーではこの10年ぐらいシカゴにばかり行っています。
私が自分で企画した視察ツアーもシカゴです。
アメリカ小売業 シカゴ集中視察ツアー

昨年あたりからセミナーでの話もこのあたりが中心になっています。

はからずもWSJが私の意図を裏打ちしてくれました。

小さな萌芽を見つけて、大きくなると予測し、そしてそれが本当にそうなるは、私のような仕事をしている人間にとっては"冥利に尽きる"といったところです。

鈴木敏仁 (12:56)


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2017年3月13日
ボトルウォーターの消費量が炭酸飲料をはじめて上回る

ボトルウォーターの消費量が炭酸飲料をはじめて上回ったそうです。
ボトルウォーターの昨年一年間の総消費量が一人当たり39.3ガロンだったのに対して、炭酸飲料は38.5ガロンでした。
ただし売上ベースでは、炭酸飲料は395億ドルで、ボトルウォーターの213億ドルに大きく水をあけています。

この件について、ビジネスインサイダーが面白い記事を載せていました。
水道水でもボトルでも大きな違いはなく、またボトルの方はエコではないのだが、ボトルの方がヘルシーなイメージがあり支持されている。
これはすべてマーケティングのおかげだと。
マーケティングに長けた炭酸飲料メーカーがボトルウォーターを売ってますから。

まあ要するに、炭酸飲料メーカーは水でちゃんとヘッジしているわけですよね。
いろいろ考えてしまうニュースなのでした。

鈴木敏仁 (03:04)


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2016年8月 5日
[ターゲット] ハリーズ・レイザーズの販売開始

ハリーズは先週ポストしたダラーシェーブクラブの競合で、サブスクリプションモデルでひげ剃りの替え刃を売る会社です。
会員数は公称200万人以上、ダラーシェーブクラブが320万人なので後を追っている企業ですね。
詳しい経緯ははっきりしませんが、ダラーシェーブクラブのコピーなのかもしれません。

ターゲットが取り扱いはじめると言うことは、ネットで生まれたブランドが店頭に並ぶと言うことになります。
ダラーシェーブクラブをユニリーバが買収し、非常に高い確率でその商品がこれから店頭に並ぶだろうと私は予測していたのですが、その前に店に並べてしまおうということなのかもしれません。

タイミングが良すぎるので、以前から話が進んでいたのかもしれませんね。

成功するのかどうか。
いろいろ考えるに、本件は非常に興味深いケースだと思っています。

鈴木敏仁 (02:07)


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2016年7月25日
ユニリーバがダラーシェーブクラブを買収

ユニリーバがひげ剃りのサブスクリプションモデルで急成長中のダラーシェーブクラブを買収すると発表しました。
買収額は10億ドルですべてキャッシュだそうです。

このバイアウトはけっこうサプライズです。

ダラーシェイブクラブの創業は2012年、わずか4年で企業価値が10億ドルになったというわけですね。
ちなみに現在の会員数は320万人だそうです。

リーバにとっての10億ドルの価値は、ビジネスだけじゃなくて320万の会員データも含まれています。
P&Gが洗剤のサブスクリプションモデルをはじめますが、私の予測としてはたぶん難しい。
ダラーシェーブクラブがやったことは相当大きなことだと思ってます。

この買収は面白すぎて、うんちくが長くなりそうなので、メルマガで書くことにします。

鈴木敏仁 (10:44)


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2015年12月22日
[プロクター&ギャンブル] ダラーシェーブクラブを特許侵害で提訴

プロクター&ギャンプルがカミソリ(ジレット)の特許を侵害しているとしてダラーシェーブクラブを提訴しました。
過去の損害に対する賠償と、今後の販売の差し止めを求めています。

ダラーシェーブクラブの推定年商は1億4,000万ドル、創業が2011年7月なのでわずか4年で1億ドルを超えてしまっている急成長企業です。
創業者自身が登場する奇抜なCMで注目を浴びて伸びたのですが、それ以上にひげそり替え刃のサブスクリプションモデルという極めてユニークなビジネスモデルが急伸の要因だと思っています。

P&Gが提訴するということは、ダラーシェーブクラブ に対して危機感を持ち始めたということを意味してますよね。
ダラーシェーブクラブがどう対応するのか注目です。

鈴木敏仁 (01:59)


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2015年4月24日
[P&G] ビューティブランドの売却を検討か

リストラを進めているP&Gがビューティブランドの一部の売却、または上場してのスピンオフを検討しているとメディアが報じました。

P&Gのビューティブランドというと、カバーガール、SKⅡ、オレイ、パンテーン等々いろいろあるのですが、フレグランスやヘアケアの可能性があると指摘されています。
ウェラの売却プランはすでに公式にリリースされていますね。

P&GはCEOアラン・ラフリーの下、現在リストラが進められているのですが、彼ががやっていることはアイテム数の削減です。
選択と集中ですね。
私の記憶では、最初にCEOになったときもブランドをいったん減らしたんじゃなかったかな。

今回彼がやっていることが高く評価されているのは、一度自分で作り上げたブランドポートフォリオを自分で分解している点にあります。
足すのは簡単だけど、引くのは難しい。
これを両方できる経営者はほとんどいないというわけです。

私も本当にそう思います。

地味な人なので特に日本ではあまり知られていませんが、ラフリーは名経営者と評されて良い人だと思っています。

鈴木敏仁 (12:35)


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2015年3月18日
[クラフトフーズ] 異物混入で商品24万2,000個をリコール

食品メーカー大手のクラフトフーズが、マカロニ&チーズ24万2,000個に異物混入の可能性があるとしてリコールを発表しました。
ステンレスの小片が混入している可能性があるとのこと。
現時点で8件の苦情が寄せられているそうです。

さてこの異物混入、日本では社会問題化して工場が操業停止に追い込まれるなど、注目を浴びていますね。
製造現場において異物の混入を100%防ぐのは不可能で、アメリカでも定期的にリコールが発生しているのですが、日本のように社会問題化することはほぼありません。

この違いは何なんでしょう。

考えられる理由の一つは、アメリカではFDAによって異物混入の基準がきっちり作られていることです。"~には昆虫の断片50個までならOK"というように、最低限の許容範囲を決めて、それを超える混入に関しては法的責任が問われる、というルールができています。

もう一つは、対応マニュアルができあがっているということでしょう。
メーカーを代表する協会と小売を代表する協会が、リコールをスムーズに処理するための方策を共同で策定するということにアメリカは長く取り組んでいます。

こう考えると日本では、ざっくりとした基準と場当たり的な対応で、問題が表面化しやすいということが言えるようです。

鈴木敏仁 (01:38)


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