2009年4月30日
景気は底を打ったか?

この数日間、景気が底を打ったんじゃないかと思わせる情報が相次いで出ています。

◆民間の調査機関コンファレンス・ボード(全米産業審議会)によると消費者信頼感指数が4月に急増、ポイント数は39.2で3月の26.9から12ポイントのアップ、11月以来の高水準となった。また今後の6ヶ月間の経済についてどう感じているかを示すEcpectations Index(期待感指数)はエコノミストの予想を上回る数値を記録した。

◆全米住宅建築業者協会(NAHB)主催のカンファレンスにおいて、複数のアナリストが住宅不況が底を打った可能性が高いという分析を発表した。年末までに回復基調に入り、2011~2012年には2000~2003年レベルに戻るかもしれないと予測している

◆シンクタンクのミンテルによると今年に入ってからの食品の新商品の導入数は例年の半分に落ちているのだが、3月に入って導入数が増え始めている。

◆ウォルマートCEOのカストロライトが証券会社のカンファレンスで講演、買い回り品の支出が増えつつあると語っている。


個人的な感覚に過ぎませんが、その他のいろいろな情報を読むにひょっとしたらほんとうに底を打ったのかもなと感じ始めているのですが、さて、どうなんでしょうね・・・。

 

トゥイッターR2Link

鈴木敏仁 (01:22)


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2009年4月29日
[ポップアップストア] ターゲットがマンハッタン以外に初出店

ターゲットがシカゴでポップアップストアをオープンさせるそうです。名称はブルズアイ・バザー、期間は5/7-5/9、場所はミシガンアベニューのトリビューンタワーです。
マンハッタンからとうとう他都市へ初進出ですね。次があるとしたらサンフランシスコ、ロサンゼルスだとハリウッドあたりということになるんでしょう。

・ソ・シ・イ・?・?・ョ・?・ォ・?・シ・?・ ・ソ・、・ ・コ・ケ・ッ・¨・「・.. on Twitpic写真はタイムズスクエアに大きく張り出されているターゲットのビルボードです。これ、相当の予算をかけているはずなんですが、考え方の本質はポップアップストアと一緒。ターゲットという企業のビジネスモデルの柱はマーケティングにあるんですね。

ポップアップストアについてはこちらをご参照ください。
[ターゲット] ポップアップストアをマンハッタンにオープン

鈴木敏仁 (12:10)


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2009年4月28日
[ベストバイ] プライベートブランドの強化で差別化

ベストバイのネタが続きます。同社のプライベートブランドの売上高が、昨年度で40%も成長しシェアを拡大していることをWSJ誌が報じています。
もしこのトレンドが続いてブランドを確立するとシアーズのレベルにまで行くかもしれない、というようなことまで書いてあります。
ケンモア、クラフツマン、ダイハード、がシアーズの主要ブランドですが、とりわけアプライアンスのケンモアはナショナルブランドを上回る評価を得ていて、これがあるからシアーズは生き残っていると言っても過言ではないんですね。

ベストバイのPBラインアップは、Insignia(テレビ)、Dynex(テレビ)、Rocketfish(ビデオケーブル)、GeekSquad(PC周辺機器)、Init(アクセサリー)となっています。
この中でも薄型テレビのInsigniaがよく売れているようで、12月のカテゴリーの売上高シェアが前年の2.3%から4.9%へと跳ね上がったことが書かれています。

家電もナショナルブランドが強い業界で、彼らとの取引問題もありますし、簡単ではないですよね。ただ、いま急に強化し始めたというわけでもなく2000年ごろから試行錯誤を繰り返してきており、景気が悪くなる前からそういう路線に舵を切っていたという点が評価できると思います。


トゥイッターR2Link

鈴木敏仁 (01:58)


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2009年4月27日
[ベストバイ] 来年春にはイギリスに進出

ベストバイは欧州企業カーフォン・ウェアハウスとのジョイントベンチャーでヨーロッパ進出を計画しているのですが、2010年の春をめどに5店舗をイギリスにオープンさせる予定でいることを明らかにしました。

ロケーションや日時などの詳しい情報は言及していないのですが、850縲鰀1,400坪程度になるだろうと言うことと、景気の悪化で家賃が下がっていてアメリカ並みの家賃で契約しているということのみコメントしています。

予定では、2013年までにヨーロッパ全体で100店舗、そのうちの60縲鰀70をイギリスにオープンさせることが目標です。


北米を除くとベストバイの海外店舗は中国だけなのですが、ヨーロッパでの店舗展開の準備が着々と進んでいるようです。

鈴木敏仁 (01:46)


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2009年4月24日
[革新的な企業50社] ウォルマートが10位にランクイン

ビジネスウィーク誌が選ぶ『最も革新的な企業50社』(The 50 Most Innovative Companies)でウォルマートが10位にランクされています。
10位まで抜粋します

1、アップル
2、グーグル
3、トヨタ
4、マイクロソフト
5、任天堂
6、IBM
7、ヒューレット・パッカード
8、リサーチ・イン・モーション
9、ノキア
10、ウォルマート

50位までに小売企業はウォルマートと11位のアマゾン、および49位にターゲットが、また外食でマクドナルドが19位にランクインしてます。

並みいる有名テクノロジー系の企業と並んで、旧態依然という表現がマッチしやすい小売企業が10位に入るということに我々は何事かを感じなければならないでしょう。もし日本で同じようなランキングがあったとして、小売業界の大手企業が上位にランクインするかどうか。

イノベーションってほんとうに重要だと思うんですよね。
そのためにはR&Dに予算をきっちりと投入しなければならない。
日本の小売業界ではR&Dという表現が共通言語にすらなってませんからねえ・・・


トゥイッターR2Link

鈴木敏仁 (10:47)


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2009年4月23日
[プライベートブランド] 消費者意識の変化と市場シェアの増加

プライベートブランドに関する調査レポートが2つ出たのですが、双方ともに非常にポジティブな結果で、アメリカでPBがかなり浸透してきたことが分かりました。

一つ目はNPDグループ、昨年アメリカの世帯におけるPBのシェアは24%で、1999年の18%から6ポイントも上昇しています。また97%の世帯が定期的にPBを買っているという結果も出ています。

二つ目はIRI、こちらは1,500人を対象としたパネルデータです。
○地域によってPBシェアが異なっていて、最も高いのが西部で25.2%、最も低いのが北東部で19.2%。
○5人に4人はPBの品質を認めている。
○80%がPBにポジティブな意識を持っていて、2007年の73%から7ポイント増加。
○パーソナルケアカテゴリーはブランドメーカーが強い。


ざっと見て、20%は超えている感じはしますね。アメリカは伝統的にブランドメーカーが強かったのですが、状況が大きく変わってきました。
景気の悪化と、各社の努力と、二つがうまくからみあってシェアが伸びています。

鈴木敏仁 (12:41)


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2009年4月22日
[フレッシュ&イージー] 昨年の赤字は2億ドル、出店は継続

イギリスのテスコが昨年度の業績を発表、その中でフレッシュ&イージーについてのおおまかな現状について言及しています。
売上高3億ドルに対して2億ドルの赤字、既存店成長率は30%、店舗数は119、となっています。

この数値を単純計算すると、1店舗あたりの年商は250万ドル。
すでに何回かエントリーしていますが、フレッシュ&イージーは店によっては損益分岐点を超えてるように思っています。ただ全店平均してこの数値だとやっぱりちょっときついですね。おそらくこの二倍は売らないと採算ベースには乗らないでしょう。

それと、当然のことながら配送センターを含む巨大なサプライチェーンも自社所有してますので、店舗数自体が一定レベルを超えないと企業全体でも採算ベースには乗りません。店舗数としてのクリティカルマスは、センターが500店舗をカバーすると言っているので最低でも250ぐらいは必要でしょう。

今年の出店ペースは2週間に1店舗と表現しているので、つまり26店舗です。このペースで250に達するにはあと5年は必要となってしまう。景気が上向いてきて出店ペースを早めたとしても、まだ2縲鰀3年はかかるんじゃないでしょうか。

推測をベースとした非常におおざっぱな予測ですが、事業ベースでの黒字化はまだ先のことですね。


ちなみにテスコの売上高は15%増の594億ポンド、最終利益高は1.9%増の21億6,000万ポンド、この規模からするとフレッシュ&イージー2億ドルの赤字はR&D予算として許容範囲ということになるでしょうから、失敗とか撤退を示唆する人も少なくないのですが、まだしばらくは我慢するんじゃないでしょうか。少なくとも景気が上向かないと、このフォーマットが本当にアメリカ人に受け入れられていないのかどうかが分かりませんから。


もう一つちなみに、テスコのCEOテリー・リーヒーは、回復と言うには早すぎるが景気は底を打った兆候があると言っています。グローバルに小売店舗を展開している企業の見方ですので参考に値すると思います。

鈴木敏仁 (01:10)


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2009年4月21日
[ブランド] 2010年までに消えるブランドは?

ネットで証券市場に関するオリジナルコンテンツを流している12/7Wall Stというサイトが、おもしろいネタを提供してます。2010年までに消える可能性の高いメジャーなブランドというタイトルで、12ブランドを俎上に上げています。

弱っている100ブランドをまずピックアップし、その中から財務情報、専門家の分析、競合環境などを勘案して、売却されるような可能性の高いブランドを12個まで絞ったそう。

バジェット(レンタカー)、ボーダーズ(小売)、クロックス(フットウェア)、サターン(車)、エスクワイヤ(雑誌)、オールドネイビー(小売)、アーキテクチャル・ダイジェスト(雑誌)、クライスラー(車)、エディーバウアー(小売)、パーム(モバイルデバイス)、AIG(保険)、ユナイテッド(航空)


例えばエディバウアーは今年の半ばまでには倒産する可能性があるとしているのですが、そう言えば商品に魅力がなくなって久しいなあ、なんてことをこの記事を読んで思いました。

消える消えないの予測の精度うんぬんはまあここではおいて、あらためてこういうリストを見ると弱っているブランドというものを再確認できていいですね。

食品や雑貨の商品単位でこういう分析があればおもしろいのですが・・・。

鈴木敏仁 (10:45)


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2009年4月20日
[ウォルマート] フォーチュン500社、全米売上高で2位に

フォーチュンが恒例の全米企業売上高ランクを発表したのですが、ウォルマートがエクソンモービルに抜かれて2位となりました。
ウォルマートは2002年にトップとなり、2006年だけ唯一エクソンモービルに抜かれたのですが、それ以外はずっと1位でした。つまり過去7年中6年間は1位をキープしていたということです。

売上高は7.2%増、税引き後の最終利益高は5.3%増、増収増益でして業績悪化によって2位に落ちたわけではなくて、原油の高騰でエクソンモービルが異常な増収増益を記録したからでした。売上高18.8%増の4,428億5,000万ドル(約44兆円)、最終利益高11.4%増の452億2,000万ドル(約4兆5,000億円)、すさまじい伸び率ですが、452億ドルという利益高もすごい。
少々儲けすぎじゃないんですかねえ・・・。


上位100社中に小売企業は13社、10社に1社強が小売企業というわけですから、景気の悪化で小売企業が大変なことになっているという見方とは裏腹に、業界としてはまだまだ強い基盤を持っていると言っていいのでしょうね。

鈴木敏仁 (03:23)


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2009年4月17日
[ゼネラル・グロース] 大手モールデベロッパーが倒産

昨年11月にデフォルトの可能性を示唆していたゼネラル・グロース・プロパティーズが連邦破産法11条の適用を申請して倒産しました。昨年末時点での総資産額は296億ドルに負債総額は273億ドル、今年最初の大型倒産となっただけではなく、流通関連企業としても非常に大きな倒産となりました。

私の資料では、資産ベースで米国小売業界史上最大の倒産はKマートの170億ドルで、これをはるかに超えてます。

所有するショッピングセンター数は200ヶ所以上。最も有名な物件はニューヨークのサウス・ストリート・シーポート、カリフォルニア州ではグレンデール・ギャラリアが有名ですね。

アメリカではサイモンに次ぐ2番目に大きなモール専業の商業不動産企業です。


倒産の根本的な理由は金融クランチですが、遠因は2004年の企業買収にあります。ラウズという企業を113億ドルで買収、かなりの高レバレッジだったようで、そしてこの後に景気が悪化して家賃収入が不安定となり、資産価値も落ち、そして金融クランチで借り換えが簡単にできなくなった。


ただ最大の問題はCMBS(Commercial Mortgage Backed Securities、不動産ローンの証券化商品)にあったようです。140億ドルという全米レベルでも最大規模の残高があって、このうちの5億5,000万ドルが不履行、11億ドルが年内が支払期限という状況だそうです。


CMBSは比較的新しい金融商品であるため金融危機でどうなるかという経験がなかった、というようなことが紙面に書かれていました。


さて今後ですが、負債を整理してこのまま復活すると言うことはないだろうというのが大方の見方です。つまり、解体される可能性が高いだろうと言うことですね。


モールデベロッパー業界にも再編の波がとうとう押し寄せてきました。

鈴木敏仁 (12:22)


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2009年4月16日
[ドミノスピザ] Youtube動画が引き起こした大事件

今日も視点を変えて、ドミノスピザというピザチェ竏茶唐ナ発生した騒動についてエントリーします。

とある店の店員二人がサンドウィッチを作っている風景をYoutubeに掲載、細切れのチーズを鼻の穴の中に入れてからサンドウィッチに入れたりといったお遊びを写してたのですが、これを実際にお客に出していたようで、お客としては冗談を超える内容だった。個人的な感想を言うと、ドミノスではしばらく食べたくないなと正直思わせるものでした。

これがほぼ一日で70万ビューを超え、大変なことになったんですね。
ウェブ上の口コミのすさまじさです。


この動画、すでに削除されてます。

ドミノスの対応は、掲載した従業員を探し出して即刻解雇、CEOがYoutubeでステートメントを発表するなど素早いものでした。

こちらがCEOのビデオです。

同社広報のコメントがすべてを語ってます。
「ローカルという概念はもはやなくなった。これがウェブの世界の難しさだ。ビデオカメラを持った馬鹿な二人のつまらない考えが50年も続いたブランドイメージを破壊してしまう」


これは他人事ではないかもしれません。
今回は外食で発生した事件ですが、小売やメーカーも含めていかなる企業にも起こりえることだと思うので、防止策と発生後の対応についてきっちりとした戦略を立てておく必要があるんじゃないでしょうか。

鈴木敏仁 (09:29)


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2009年4月15日
[スーパーマーケット] 消費者が選ぶ優良スーパー

今日は少々視点を変えてランキングを紹介します。コンシューマーレポート誌が32,599人からのフィードバックを元にして点数化して作ったスーパーマーケットのランキングです。
掲載されたのは2009年5月号、Shop smart & save bigという特集の一部でした。

コンシューマーレポートは商品やサービスを調査分析する非営利団体による月刊誌で、言ってみれば日本のトレンディのようなものですが、広告に一切依存しておらず公平な研究レポートが期待できる点でトレンディとは決定的に異なります。
歴史の長さともあいまって非常に影響力の大きなメディアです。

私はもうかれこれ10年ぐらい購読しているのですが、消費財を買ったり、車を買ったり、といったときに必ず参考にする非常にクォリティの高い雑誌です。


さてランキングですが、1位のウェッグマンズから最下位のウォルドバウムズまでの59社が並んでいます。

10位までの企業と、それ以下で気になる企業をコピーしておきます。

1:ウェッグマンズ
2:トレーダージョーズ
3:パブリックス
4:レイリーズ
5:ハリスティーター
6:フェアウェイ
7:コストコ
8:ホールフーズ
9:マーケットバスケット
10:ウィンコ

・・・

14:アルディ
20:スーパーターゲット
29:セブアロット
37:クローガー
44:セイフウェイ
56:ウォルマートスーパーセンター


毎年やっているわけではなく、前のランキングは2006年10月号でした。比較すると10位まではほとんど変わっていません。
初登場は6位のフェアウェイ、アイオワ州に本拠を置く95店舗を展開する企業です。

こう見るとやはりリージョナル企業が強いなということが分かります。

それとウォルマートスーパーセンターが56位というのがおもしろいですね。
審査の基準の一つに、「サービス」、「生鮮」、「価格」、「クレンリネス」の4つの比較があり、価格が5点満点中4点なのですが、サービスと生鮮が最低の1点、クレンリネスが2点。まあこのあたりは分かるような気がします。
このように消費者によるランク付けでは低いんだけど、しかし業績がいいという矛盾はいろいろ考えさせてくれますね。

また価格が4点と最高得点ではなくて、5点を取っているのがトレーダージョーズ、コストコ、マーケットバスケット、ウィンコ、アルディ、セブアロットである点も興味を引きました。


なお現物のコピーはこちらに掲載しておきます。
米コンシューマーレポート誌が選ぶスーパーマーケットランキング

鈴木敏仁 (01:03)


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2009年4月14日
[スーパーバリュ] 一部地域を除いてネット販売から撤退

スーパーバリュがアルバートソンズのネット販売ビジネスから、ポートランド(オレゴン州)とボイジー(アイダホ州)のみ残して撤退することが分かりました。
ただしデリバリービジネスからの撤退で、ネットでオーダーし店舗でピックアップする仕組みは残すとのこと。また傘下でネット販売を実施していたアクメマーケットも同様に撤退するそうです。

気になって調べたのですが、ジューエルオスコーはやってないんですね。どうやらで生鮮とグローサリーをネットで販売していた傘下企業はアルバートソンズとアクメマーケットだけだったようです。

たぶん景気の悪化で配送料を支払ってグロサリーを買うお客が減ったのでしょうね。
とすると、これから撤退する企業がさらに出てくるのかもしれません。

フレッシュダイレクトのようにサステナブルなモデルにすることに成功した企業もいますし、アマゾンも生鮮のネット販売を実験してます。でも一方で撤退する企業もいる。リアル企業でとくに生鮮のネット販売で調子がいいという話は聞いたことがないですし。
難しい分野だなと実感します。

鈴木敏仁 (11:54)


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2009年4月13日
[値引きクーポン] 景気が悪化して値引きクーポンの使用率が増加

クーポン・コムという、クーポンをネット上で発行するサイトとして一番人気のサイトがあります。このサイトのリリースによると、先月のクーポンの総発行額が5,700万ドルと対前年比で192%も伸びて、過去最高の成長率を記録したそうです。

このリリースの内容は業界数値と合致してます。
長いこと下降線をたどっていたクーポンの償還率が昨年の第4四半期に前年同期に比べて10%伸びていて、これは1990年代初頭以来の高い伸びなんですね。

このクーポン使用の増加は、景気の悪化によって消費者が一円でも安く買おうとしていて、そのため一度飽きられたクーポンへ回帰しているからだと見られています。

この見方を裏付けるように、クーポン・コムの経営者によると景気の後退が始まってからずっと毎月25%近い成長を続けているそうです。

もう廃れるんじゃないかと考えられていたクーポンですが、息を吹き返してきたというわけですね。


ネットクーポンと言っても、PCで表示したものをプリントアウトして使うアナログなものなのですが、スマートフォンでこれを受け取る手法も少しずつ普及し始めてますね。またネットクーポンが増加している理由は実はもう一つあるのですが、このあたりはメルマガの方に書こうと思います。

鈴木敏仁 (01:38)


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2009年4月10日
大衆薬のネット販売に賛成ですか?反対ですか?

大衆薬のネット販売が規制され、行政処分の対象となることが決まりました。

対面販売を安全性の担保としたい薬害被害者団体などの意見と、「ネット販売では薬の説明が不十分だと言われるが、店頭なら十分説明しているのか(楽天三木谷社長)」という通販規制に反対する意見が、真っ向からぶつかっています。

はたして大衆薬を販売する際、本当に薬剤師が必要なのでしょうか?


現在R2リンクにてアンケートを実施中です。
皆さんは大衆薬のネット販売についてどう思いますか?
賛成ですか、反対ですか?


下記で投票をお願いします。
【緊急アンケート】大衆薬(OTC)のインターネット販売に賛成?反対?

またまだR2リンクにご登録いただいてない方はぜひこの機会にご参加ください。

鈴木敏仁 (01:27)


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2009年4月 9日
[ウォルグリーン] 失業者に無料診察サービスを提供

ウォグリーンが傘下に持つテイクケア・クリニックが4月1日から開始した新しいプログラムで、名称はTake Care Recovery Plan、一度診察を受けたことがある既存のお客であること、3月31日以降に失業して健康保険を失った人であることを条件として、無料の医療を提供します。失業者本人に加えて配偶者や子供も含んでいます。

ただし資格があるかどうかの審査に21日間(つまり3週間)かかるとのこと。
また無料となる診察時間は午前11時から午後3時の間に限定されています。

テイクケア・クリニックは現在全米に330カ所、加えて企業内に設置されている社内クリニックが370ヶ所、通常の診察料は59縲鰀80ドルとなっています。


さてこのプログラム、時流に乗せたプロモーションと言うことができそうですね。ウォグリーンもCVSもインストアクリニックをどんどん増やしているのですが、まだ軌道に乗っているわけではない。集客に関して言うと、消費者の意識問題という大きなハードルがやはりあるんですね。
つまり、ドラッグストアで医療行為を受けるということに、心理的な抵抗感がまだ根強い。

商品みたいに一定期間値下げしてプロモーションかける、というわけにはいかないでしょうし。

いま働いている人が何かの時に備えて一度診察を受けて既存の患者として登録するというという効果も期待できそうですよね。ああ、こういうサービスがあるのかと一度認知してもらうことができる。


これによって何かネガティブな反作用が発生するとは思えないし、いいアイディアじゃないかなと思います。
ただ失業者が集まりすぎて困るという問題が発生するかもしれませんけどね。

鈴木敏仁 (01:17)


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2009年4月 8日
[ロブロウ] 北米のスーパーマーケット業界に先駆けてレジ袋を有料化

カナダのスーパーマーケットチェーン、ロブロウがレジ袋を全店で有料化することを発表しました。トロントの店舗で実験をすでに終え、結果をふまえて4月22日に全店舗で実施するとしています。
金額は5セント。
この結果、10億個のレジ袋が削減されると見込んでいます。

カナダはアメリカに比較すると環境意識の高い国です。ホテルの部屋のゴミ箱が分別用に分けられているのを見て、ああこれは一般に浸透しているんだなということを感じたことがあります。ですから、このロブロウの取り組みはなるほどとうなずけます。


アメリカでは、私の知る限り有料化に踏み切っているのはたぶんイケアだけでして、最も使用量が多いと考えられるスーパーマーケットでは記憶にありません。
例外はホールフーズ、ポリ袋そのものの使用を廃止して、紙袋しか用意してません。

ですから、"北米のスーパーマーケット"と表現するならば、ロブロウは業界に先駆けた、ということになるでしょう。


アメリカとカナダ、人種もほぼ同じ、英語も通じる、うわべを見るとうり二つなのですが、子細に見ると微妙に違っていて、近いようで遠い国ですね。

鈴木敏仁 (01:36)


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2009年4月 7日
[リネンズン・シングス] ネット販売でカムバック

リネンズン・シングスが廃業したのは去年の10月のことでした。
再建を断念して企業清算へ

ところがわずか半年後に、ネット販売上に復活していることが判明。
サイトはこちらです。
リネンズン・シングス

お見事としか言いようがないですね、これは。
サイト上に企業情報がまったくないので詳しいことは分かりませんが、上記のエントリーで少し書いている通り資産処分を請け負うリクイデーターがフィジカルな資産とともに知的財産も丸ごと買収してしまうことがあって、おそらく今回もそのケースだと思われます。
このリクィデーターが自身でこのサイトを運営しているか、またはライセンスを誰かに供与しているのでしょう。

サイトをよく見ると管理していると思われるのはTorreyCommerceというホームファッション専業のネット販売サイト管理企業です。
それとどうやら商品は一切在庫せずすべてドロップシップの模様。

とすると、リクィデーターが費用を支払って運営を委託しているだけ、という推測が成立します。
そういうやり方があったかと、思わず膝を打ってしまいましたよ。


いずれにしましても、消費者がいったんつぶれた企業名を支持するのかどうかがカギを握るのですが、どうでしょうね。
ひょっとするとサーキットシティあたりも同じように復活してくる可能性があるように感じます。

ちなみに昨年初頭に廃業したシャーパーイメージはライセンス商品としてすでに復活してます。

鈴木敏仁 (01:46)


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2009年4月 6日
[トップショップ] ついにアメリカ上陸!

イギリスのトップショップがマンハッタンに1号店を先週オープンさせました。
場所はSOHO、4フロアで面積は4万sqf(1,126坪)。
全米の大都市におよそ15店舗を展開する計画だそうです。

資料によると、毎週新商品を100アイテム投入して鮮度を上げる、スタイルアドバイザーという役職を作ってアポイントメント制でお客にファッションのアドバイスを行う、など他社にはないMDやサービスでお客にアピールするとしています。


さて、イギリス発のファッションがアメリカで受け入れられるのかどうかは、楽しみなところです。H&Mもザラもマーチャンダイジングをアメリカ向けにかなり修正してまして、そしてこの修正に時間をかけた上での今の多店舗展開があるわけです。
トップショップもアメリカで損益分岐点を超えるまでには一定の学習期間が必要だと思うのですが、果たして・・・。


参考までにグランドオープニングの様子をYouTubeで見つけました。
CEOのサー・フィリップ・グリーンとトップショップと契約しているスーパーモデルのケイト・モスの2人が一緒に挨拶しているのですが、まるで舞台のオープニンセレモニーのような雰囲気です。

鈴木敏仁 (01:06)


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2009年4月 3日
[ライトエイド] 29億ドルの赤字を計上、117店舗を閉鎖へ

ライトエイド、再建プランがまったく進んでません。
第4四半期の決算が発表されたのですが、売上高はマイナス1.7%、最終利益高はなんと22億9,400万ドルの大幅赤字でした。これには18億ドルという減損処理が響いていて、しかしこれを除いても1億1,690万ドルの赤字決算でした。

通年では、売上高8.1%のプラスに対して最終利益高は29億1,542万ドルの赤字。この赤字は日本円にすると3,000億円弱という巨額な数字となります。

今年度に予定している店舗閉鎖数は117、このうちの70店舗は2007年度に買収したエッカードの店舗です。ちなみに08年度の撤退店舗数は200店舗でした。

18億ドルという減損処理のうち12億ドルはエッカードだそうです。高く買いすぎた、買ったはいいけど価値を上げられなかった、この2つが絡んでますね。

気になるはキャッシュフローなのですが、現時点の資料には掲載されていません。


現在株価は46セント、去年の9月に1ドルを割り込んでからずっとそのままです。市場総額はわずか3億9500万ドル、つまり400億円弱程度しかありません。この株価問題に対応するために株式連結を実施することを明らかにしているのですが、どうやら進んでいないようで、今年末までずれこむそう。
とすると、上場コンプライアンスはどうなるんでしょうね。そろそろ上場廃止になってもおかしくないのですが、何か抜け道があるのかもしれないなあ。


しかしこの企業、ほんとうに不死身ですよね。
ファーマシーは確実にキャッシュが入りますから、少しぐらいの赤字でもへこたれない。
この真理を実証してくれてます。

鈴木敏仁 (01:06)


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2009年4月 2日
[コストコ] ホームファニッシング専門フォーマットから撤退

コストコホームコストコが実験していたホームファニッシング専門フォーマット、コストコホームの撤退を発表しました。1号店は本社があるワシントン州カークランドにたしか2002年頃にオープンさせ、2号店はアリゾナ州テンピに2004年頃、その後3店舗目をどこかにオープンさせると言いつつ話が立ち消えになっていたものです。

このフォーマット、あの倉庫風の建物の中で家具やデコアなどをショールーム形式で売るもので、例えばエキスポの売場を倉庫環境に置き換えてみると想像しやすいかなと思います。

やめた理由は端的に景気、ホーム系はどこも悪いですから。
2店舗ともに以前は利益を出していたようですが、景気の悪化で採算が悪化していたのでしょうね。

コストコは別業態をいくつか開発しています。ビジネス会員専用フォーマットの開発は90年代後半だったと記憶してますが、これは少しずつ店舗が増えてます。また食品に絞ったコストコフレッシュというフォーマットも数年前に本社近辺にオープンさせているのですが、今も営業しているんでしょうかね。

現行フォーマットはいつか飽和して新店オープンできなくなりますから、別のフォーマットがどうしても欲しいわけです。でも簡単ではないですね。ホームデポも別フォーマットはすべて失敗に帰してます。コストコもご多分に漏れず試行錯誤してるということです。

鈴木敏仁 (12:40)


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2009年4月 1日
[ボーダーズ] 3年連続で赤字決算、険しい回復への道のり

書籍チェーンのボーダーズが決算を発表しましたが、儲けなければならない第4四半期が減益で、通年でも三年連続の赤字となることが分かりました。
第4四半期は売上高マイナス12%に最終利益高マイナス54.3%、通年では売上高マイナス7.8%、赤字は1億5,740万ドルから1億8,670万ドルへと悪化しています。

2007年に赤字を出した頃からリストラに着手してまして、人員や在庫の削減などできることは全てやったようで、引き続き経費のタイトなコントロールに努めるが主要な発表はもはやないと資料には書いてあります。
負債を39.3%減らし、キャッシュフローを改善し、設備投資を減らしと、財務内容の改善に努めてきて、とりあえず倒産するといった危機的状況にはないようです。

つまり、あとはいかに売上を回復するかということにかかっているわけですが、この景気環境と競合環境ではよほどのことがない限り難しいことでしょう。


バロンズというダウジョーンズが発行している経済誌があるのですが、アマゾンを'The World's Best Retailer'、つまり世界で最高の小売業として記事をちょうど掲載していて好対照となってます。

サーキットシティの敗退から分かることは、業態が成熟すると専門企業大手1社、ウォルマートのような総合企業大手1社、という図式になっていくと言うことなんですね。玩具業態はずいぶん前にそうなってしまったし、昨年はリネンズン・シングスの廃業でホームファッション業態もそうなりました。

書籍はウォルマートとバーンズ&ノーブルに加えてアマゾンが存在する。こうなるともう2位企業のポジションはかなり小さいものとならざるを得ません。
ボーダーズがこれから復活するためには、売上を下げ縮小均衡させながらどう専門性を高めるのかということにつきるような気がします。

ゲームストップのように中古を扱うなんてオプションがあるかもしれませんよね。
いっそのことブックオフみたいな業態に転換してしまうなんてアイディアは大胆すぎるかな。

鈴木敏仁 (01:27)


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