不動産調査企業のCoStarが、スクェアフィート当たりの売上高ランクを発表しました。
以下5位までの企業名です。
1、アップル:5,546ドル
2、ジェネレーション・ネクスト・フランチャイズ・ブランズ:3,970ドル
3、マーフィーUSA:3,721ドル
4、ティファニー:2,951ドル
5、ルルレモン:1,560ドル
2位のジェネレーション・ネクスト・フランチャイズ・ブランズは、フローズンヨーグルトやヘルシースナックの自動販売機を扱っている企業です。
たぶん売上高を自動販売機の専有面積で割っているのでしょうが、それで2位というのは、伏兵現るといったところでしょうか。
私はまったく知りませんでした。
また3位のマーフィUSAはガソリンスタンド併設型のコンビニを展開している企業で、ディスカウント型なのでウォルマートと提携していたことがありました。
今も残っているかもしれません。
アップルとティファニーがスペシャルなリテーラーとしてみると、いわゆる普通の小売フォーマットでよく売っているのはルルレモンということになりますね。
現在大手メーカーさんのアメリカ研修の真っ最中です。昨日シカゴからヒューストンに移動してきました。
シカゴにて、アマゾンサービス(マーケットプレイス)の元幹部を招いてのセミナーを企画し、アマゾンについての情報かなり詳しく知ることができたのですが、当然のことながらホールフーズの話も出て、彼のコメントを総合するに、やはり目的はデータなのだろうと言う結論に達しました。
もちろん店舗をピックアップや発送用のハブにするといったことはやるでしょうが、核となる買収価値はデータでしょう。
アマゾンという企業は従来の小売企業とはよって立つ根本がまったく違うと改めて実感しています。
毎年恒例のセミナーの詳細が決まりました。
今年はEコマースを取り上げることにしました。
【開催日】 2017年9月6日(水)13:30~16:45 (受付開始 12:45~)
【会場】 エッサム神田ホール1号館 301号
東京都千代田区神田鍛冶町3-2-2 (TEL:03-3254-8787)
http://www.essam.co.jp/hall/sp/access/
【受講定員】 80名(最低開催人数20名)
【受講料】 25,000円(税込)
【スケジュール】
13:30~14:30 鈴木敏仁
14:30~15:30 矢矧晴彦
15:45~16:45 対談
告知ページはこちら。
アマゾンが大変革する小売業の未来
お申し込みはこちらへ。
DRMオンラインストア
ぜひご参加下さい!!
アマゾンがシアーズの白物家電ブランド、ケンモアの販売を開始します。
白物家電はマーケットプレイスでは売ってきたが、ダイレクトで売るのはこれがはじめて、だそうです。
ついでにケンモアにアレクサを搭載するようです。
このニュースで白物を扱っているホームデポやベストバイの株価が落ちました。
まあ、おそらく大きな売上が動くと言うことでもないと思うので、過剰反応でしょう。
ポイントは2つ。
1つめは、アマゾンは白物家電の直販をもともと検討していて、ショールームを開発しようとしているという噂があるということ。
ショールームにはVRを装備するという話もある。
もともと興味を持っている分野なのです。
2つめは、これがきっかけでアマゾンがブランド買収に動く可能性があるだろうと言うこと。
ハードウェアのクラフツマンはすでに売却、オート用品のダイハードは売却を検討中で、ケンモアも売却対象になっていると見られています。
アマゾンが買収してしまうことは十分にあり得ることだと考えています。
ちなみにケンモア(やクラフツマンとダイハード)の評価はNB並みかそれ以上で、小売が作るPBというもののパイオニアのような存在だと考えると良いでしょう。
インピンジ社はRFID関連デバイスを開発販売している企業で、昨年7月に上場しているのですが、一年間で株価が3倍に上昇しています。
その理由として、アマゾンとの関係が指摘されています。
どうやらアマゾンブックスがインピンジ社のRFIDをすでに使っているそうで、その延長でアマゾンゴーのプロジェクトにもインピンジ社が含まれていると見られており、グローサリーで使用されると需要が急増することから、株価がどんどん上昇しているそうです。
ちなみに両社ともに関係を持っているという点についてはノーコメントなので、すべて周辺情報です。
さてこの情報から分かることは2つ。
1つめは、アマゾンゴーは映像認識技術のみに焦点が当たっていますが、RFID使用も想定しているということです。アマゾンのパテントは映像認識に限定しておらず、映像分析やRFIDなどいろいろな技術で認識する、という記述がありますし、確かにそうなのだろうなと。
とにかく使える技術を総動員してレジなしを実現する、というわけなのです。
2つめは、書籍でもRFIDを活用できるという、当たり前と言えば当たり前のことの再認識です。
すでにアパレルでは普及が始まっていて、次は食品雑貨だという先入観が自分にはあったのですが、他にもいくらでも利用できる分野があるわけです。
むしろ障害が多い食品よりも、書籍のような商材の方が早く進めることができるでしょう。
日本ではコンビニが先陣切ってやろうとしてますが、違う業態の方が実は良いようですね。
普及を早めたければ、非食品からやるべきなのかもしれません。
Latchというドア用のスマートロックを販売している企業とジェット・コムが提携し、NY周辺の1,000ビルディングのエントランスにLatch製のロックを提供すると発表しました。
対象となる住人の総数は10万人だそうです。
配布するシステム名はLatch R、例えばオフィスビルディングに入るときに使うエントリーシステムのようなものと考えると良いようです。
個人の家につけるドアノブ付きのロックはLatch Mと呼びます。
スマホを使ってのオートロックの解錠が主要機能で、宅配が来たときに住民が下まで行かなくても中には入れるようにすることが主目的です。
ビルの管理人もマスターキーでオープン可能。
ジェット・コムのデリバリーはデフォルトでOKとなっているようです。
両社による投資金額や比率は不明。
これは人口密集地での宅配効率化の実験です。
これによって売上が上がるのかどうかを測り、結果によっては他都市にも波及させ、最終的には郊外の住宅へも、という絵を描いているものと思います。
こういうことは、ほんとうは宅配企業がからむべきかとも思うのですが、UPSもFedExも動きが遅い。
日本の宅配業界もラストワンマイルの改善に待ったなしという状況ですが、大手企業の動きは遅いですね。
どちらも過去の成功要因の呪縛に縛られてしまっていると思っています。
Market Force Information社が、"America's favorite home furnishing retailers"というランキングを発表しました。
アンケート対象は3,500人。
1、コストコ
2、イケア
3、ターゲット
4、TJマックス
5、コールズ
6、ホームグッズ
7、ベッドバス&ビヨンド
このランキングで興味深い点は3つ。
まず1位がコストコという点。
意外ですよね。でも聞いてみると、確かにそうだろうなと納得するわけです。
いまアメリカにはニトリがAki Homeという名称で店舗を出しいて、うまくいっていないようです。
普通は競合はベッドバス&ビヨンドだと考えてしまうわけですが、そうではなくて、競合として考えるべき相手はコストコなんだ、と。
ニトリはコストコに勝てるのか?
それと、TJマックス自身と、別業態のホームグッズと、TJマックスが2つ入ってしまっている点。
TJマックス、強い。
さらに、7社の内の6社がディスカウント業態。
米小売とはどういう業界なのかと言うことが、このランキングを見ると分かるのではないかと思います。
カナダ最大手のコンビニチェーン、アリマンタシォン・クシュタールがミネアポリスに本拠を置く中堅企業のホリデー買収で合意したと発表しました。
買収額は未発表。
ホリデーはアメリカの中西部から北西部にかけて店舗網を持っており、店舗数は10州に522、昨年度の売上高は26億ドルでした。
また石油の元売りもやっていて、こちらの売上高は20億ドル、合わせると46億ドルとなります。
業界誌によるランキングでは24位、トータル510店舗中、直営は367店舗、フランチャイジングが143店舗、売上高は33億9,300万ドル。
こちらの売上高の方が大きい理由はフランチャイジングも含めた流通総額だからでしょう。
セブンとクシュタールのつばぜり合いが続いています。
アマゾンがエコー(音声認識デバイス)を使ったスマートホーム・システムのセットアップを出前でヘルプするサービスを開始しました。
アウトソースではなく自社で人員を抱え、有料(99ドル)で家庭に出向いてセットアップします。
公に発表することなく7地域でひっそりと開始しているのをメディアが見つけて報じ、ベストバイのギークスクワッドと競合するためベストバイの株価が大きく落ちました。
ベストバイ復活の理由の一つがギークスクワッドにあると言われてますからね。
ただウォールストリートの反応は少々過剰でしょう。
エコーをスマートホームと連動させて、例えばエアコンを点けたり消したり、ということをしたいんだけど、セットアップできない。
だから返品する。
という人が増えていて、これを減らすため、というのがアマゾンの目的だそうです。
我が家も自力でスマートホーム化しているのですが、たしかに、テレビのスィッチをポンと入れるようにはいきません。
ただ99ドルは高い。
とりあえずまずは富裕層から、ということなんでしょう。
QVCが競合のホームショッピングネットワーク(HSN)を21億ドルで買収すると発表しました。
HSNはホームショッピングのパイオニアなのですが、後発のQVCが追い抜いて現在はダントツのトップ、HSNは業績を悪化させはじめていたところでした。
この業態はあまり研究していないのでよく分からないのですが、この2社が統合すると競合がいなくなってしまうんじゃないでしょうかね。
FTCが出てくることについて資料は言及していないので、すんなり買収は成立するような感じです。
さてこの買収の意義がどこにあるかというと、やはりECなんですね。
EC売上高がアマゾンとウォルマートに次いで3位になるそうです。
コンテンツの視聴はテレビからネットへと移行していて、QVCもHSNもオンライン化を進めているのですが、リアルな店舗を持った小売フォーマットではないですから元々ECとは相性が良いわけです。
だからオンライン化はすんなり進んできたのですが、逆に言うと他のECとの競合が発生するわけです。
アマゾンがホームショッピング型の売り方をはじめるということはありえるし、HSNを買収するという選択肢も存在した。
とくにマーケットプレイスがホームショッピングと競合しているそうです。
おそらく今回の買収はそういうことが背景にあるのでしょう。
この分野でもEC、とくにアマゾンとウォルマートの存在が変化を促しはじめています。
ウォルマートは本社前店舗の店内で、ネットで買った商品をセルフで受け取れる大型の自販機タイプのマシーン (ウォルマート用語でピックアップタワー)を昨年後半から実験してきました。
これを10店舗強へ拡大するそうです。
「パイロットフェーズが大成功だったので他のロケーションに拡大する」(担当上級副社長)
今年はベントンビルに行く用事がないので実物はまだ見ていないのですが、写真で確認することができます。
Walmart is building giant towers to solve the most annoying thing about online ordering
写真を見ると分かるように、上へ伸ばしているので天井を突き抜けているんですよね。
本社前店舗は旧型なので天井が低いのでこうなりますが、最近の新しい店舗は天井がもともと高いので、この写真にあるように天井を改修する必要がないかもしれません。
これが店内にあると、相当なインパクトがありますね。
これ見て、ネットで買う人が増えるかもしれない。
つまり販促物としても機能しているような気がします。
人件費の削減と、販促としての効果で、ROIをクリアして実験を拡大、といったところでしょうか。
当初はジョークかと思ったのですが、物事は常識だけで判断してはいけないという好例かもしれません。
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