今回は昨日に引き続き、ネットインタビューの第2弾、セミナーの主賓でもあります、NARMS最高経営責任者のダニエル・ボルシュキさんです。
Q:NARMSという協会を簡単にご紹介ください。
A:NARMSはおよそ500社のメンバーを抱える非営利型の協会です。マイクロソフト、任天堂、キャンベルスープといった大手グローバル企業から、地域に根ざした小さなマーチャンダイジング企業やイベントマーケティング企業まで、大小さまざまなメンバーがいます。NARMSの役割は、交流の機会の提供、教育目的のカンファレンスの開催などに加えて、メンバー企業で働く9万人の個人をリストして、いっせいに通知しなければならないときなどに利用する、というような機能も担っています。
Q:昨年私はボルシュキさんの紹介で、新店のセットアップを専門に行う企業の社長にお会いしました(米国ではInstallation Serviceと呼ばれ、什器や看板の設置といった大工仕事から、陳列まで、トータルサービスを提供する)。新店セットアップという作業自体は日本にもあるものの、これを専門とするサービスプロバイダーは日本には存在しないでしょう。このようなビジネスはアメリカではポピュラーなのですか?
A:サードパーティ(アウトソーサー)として店頭においてサービスを提供するプロバイダーは、アメリカでは非常にポピュラーなのですが、その理由は人的問題なしでサービスが提供されるからです。店頭サービスプロバイダーを雇うメーカーやリテーラーは、経費なし、インフラなし、そして人事問題とも無関係です。つまり、雇われたプロバイダーは彼らの社員ではなく、いつもで必要に応じて仕事からはずすことができるからです。
Q:店頭マーチャンダイジングというサービスビジネスがなぜいま重要なのでしょうか。
A:広告の効果が薄れてきたからです。たとえばみんながTVOing(Tivoはハードディスクに録画する米国で売れているレコーダーで、ボルシュキさんはこれにingをつけて動詞化してます。おもしろいですね。)してコマーシャルをスキップしてしまいます。またエンターテイメントにお金をかけるとき、アメリカ人には多くのオプションがありすぎます。そこで、商品やサービスを消費者に露出する新たな道をアドバタイザーは探そうとしているわけです。調査によると食品購買の70%は購買する時点で決定されていて、そしてわが協会のメンバーはこの購買決定の最後の6フィートを、よりポジティブな買い物経験にすることができるというわけです。
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