ウォルマートがネット販売用のホームページのデザインをリニューアルしました。
ポイントは以下の通り。
◇白いスペースを増やした。つまり全体としてすっきりとしたデザインにしたわけです。これは今の流行のようなもので、このコンセプトをデザインのベースとしているページは増えてまして、簡素が好きな私はこちらの方がベターに感じます。
例えば旧来型がFacebook、新型がGoogle+、というようなイメージですかね。Facebookを私が使わない最大の理由はノイズが多すぎることなんです。
ネット販売で典型的なごちゃごちゃ型が楽天でしょう。カオスと言っても良いデザインで、センスが極めて悪いと思っています。
◇上部のナビゲーションバーの検索窓を広げ、ドロップダウンメニューを加えた。ご存じの通り検索エンジンは独自のシステムを開発し、この結果コンバージョンレートが20%上昇したと言っています。
◇ナビゲーションバーに、トレンディングとマイストアを追加。トレンディングとはいま何が売れているかを表示するページで、ソーシャルではピンタレストの情報が共有されています。マイストアは自分がいつも使っている店舗を登録できて、クリックするとチラシや売れ筋を確認することができます。
◇左側の縦ナビゲーションバーからは枠が取り払われ、文字間を広げて、白スペースが強調されています。
一方、Eコマースを動かすプラットフォームを今までは市販のものを購入し利用していたが、これからは自社開発に切り替えることを発表しています。
自分たちのやりたいようにやるというわけですね。
競合という観点からは、行き着くところまで行ったら、最終的にはオリジナルを開発するのは必然だとは思います。
この発表、投資企業スポンサーのカンファレンスで担当役員のニール・アッシュによるものなのですが、非常に良いコメントがあるので引用しておきます。
The goal of each e-commerce program Wal-Mart develops is to go faster and faster and faster to meet changing customer expectations. Change is a choice, and the innovators are those who are almost as fast as the customer [in getting] to where the customer wants us to be.
「ウォルマートが開発しているEコマースプログラムのゴールは、変化するお客の期待に応えるよう、早く、早く、早く、進んでいくことにある。変化とは選択を意味し、お客が我々に期待している地点へと、お客と同じスピードで進んで行くことが革新なのだ」
消費者の変化について行くことこそが革新なのだ、はけだし名言。
日本の小売企業のEコマース担当者は、このコメントをオフィスに貼っておくべきでしょうね。
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