2012年1月31日
[アップル] 空席だった小売事業のトップに英ディクソンのCEOを抜擢

アップルストアの責任者に英ディクソンのCEOジョン・ブロウェットが就任することが発表されました。ディクソンはヨーロッパで第二位の家電チェーンストア、店舗数は1,200店舗です。

アップルストアのトップはJCペニーで新政策を披露したばかりのロン・ジョンソンが移籍してからずっと空席でした。ジョンソンがやめたのは昨年後半のことなので、半年弱ほど空席だったのですが、ジョンソンという優秀な人の後を誰が埋めるのか注目されてきました。

イギリスから人材を持ってくるというのは結構意外でしたが、グローバル企業のアップルらしいと言えばらしいのかも知れません。全361店舗中の3分の1が海外で、今年オープン予定の40店舗中の3分の2は海外だそうなので、海外強化を視野にいれてヨーロッパから人材を持ってきたのかも知れませんね。

スティーブ・ジョブズとロン・ジョンソンというアップルストアを生み育てた二人がいなくなり、このブロウェットという人がどう舵を取っていけるのか。
興味は尽きません。

鈴木敏仁 (02:56)


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2012年1月30日
[ウォルマート] マーケティング部門をマーチャンダイジング部門統括下へ組織変更

ウォルマートがマーケティング部門をマーチャンダイジング部門統括へと組織編制に変更を加えるようです。
もともとは、米国ウォルマート事業の責任者、ビル・サイモンがマーチャンダイジング部門を統括していました。
組織図上、マーケティング部門は一つ下がることになるわけですね。

目的はマーチャンダイジングとマーケティングという二つの組織のコーディネーションをいっそう強化することにあるそう。インターネット、ソーシャルメディア、モバイル等によって買い物客の購買行動の変化のスピードが速まっている中、双方のコミュニケーションを高める必要があるという説明ですね。


ただ最初にこのニュースを目にして感じたのは、とうとうマーケティングのプライオリティが低くなったのかな、でした。
アンチウォルマート運動が盛んになったときからウォルマートはマーケティング強化路線をずっと取ってきたのですが、そろそろ路線を変えるときが来たと判断したのかなと。
このあたりは関係者に確認してみないと正確なところは分かりませんが、なんとなくそんな印象を持ってます。

鈴木敏仁 (02:30)


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2012年1月27日
[JCペニー] 経費削減にも取り組み収益を改善

JCペニーが二日間にわたる政策発表のカンファレンスを催しました。初日がオペレーション関連、二日目がファイナンシャル関連で、オペレーションの改革については一昨日すでにエントリーしました。
昨日が二日目だったのですが、経営数値の改善に取り組むとし、その結果として今年度の業績予測をかなりポジティブに引き上げて、株価が19%近く高騰しました。

取り組み内容をまとめると、以下の3つになるようです。

・組織の階層を減らしてスリム化する。
・販促が減るので店頭のレイバーコストが下がる。
・販促が減るので広告費が減る。

これによって販売管理費が減る。

前日に発表した新プログラムには店舗内の改装を伴うものも含まれていますが、経費削減の効果もあって、投資コストはすべてキャッシュフロー内でまかなうことができるとしていて、これも好感して株価が上がったようですね。


考えてみるとロン・ジョンソンがCEOに就任したのは11月1日なんですね。成否はとりあえずおいて、わずか3ヶ月弱でこのレベルの改革をで練り上げてアクションを起こしてしまうというところに、この人の能力値の高さが表れているんじゃないでしょうか。

鈴木敏仁 (03:14)


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2012年1月26日
[ウォルマート] 夜間シフトのグリーターを廃止

ウォルマートが夜間シフトのグリーターを廃止するそうです。
正確には第3シフト、夜の22時から朝の7時までの時間帯でグリーターを置かないことに決めたとのこと。
目的はもちろんコスト削減、経費の見直しと改善は終わることの無い取り組みですが、とりわけ売上の伸びが鈍化しているウォルマートにとっては最重要課題ですから、こういう変更は今後も増えることでしょう。

このニュース、メディアがけっこう取り上げています。
店内のわずか一人の、しかも夜間シフトの変更をなぜメディアが取り上げるのかというと、グリーターはサム・ウォルトンが作り上げたビジネスモデルの象徴的な存在だからですね。今でもグリーターを採用する企業は寡少で、ウォルマートならではのユニークな存在であり続けています。

まあ、正直なところ、客数の少ないこの時間帯に入り口に人を一人貼り付けるというのも無駄な話でして、廃止は当然かなという気がします。


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鈴木敏仁 (01:09)


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2012年1月25日
[JCペニー] 価格戦略を変更、販促を減らしてシンプル化

昨日JCペニーが証券アナリストやサプライヤーを招いてのカンファレンスを開催、新たな戦略を発表しました。

ポイントは2つ、一つ目が価格戦略の変更、二つ目が店舗内店舗(Store within a store)の強化です。

とくに価格戦略が目を引きます。
価格を固定してしまう"エブリデー"、月ごとに値下げする"マンスリーバリュー"、毎月の第1金曜日と第3金曜日に実施する"ベストプライス"(クリアランスセール)のみとして、他の販促をすべてやめてしまう。
理由は、"年間に590近い販促企画があったのだが、お客を混乱させ、来店動機になっていなかった"というようなことをジョンソンが語っているのですが、おもしろいのはこの一文。

"To think you can fool a customer is kind of crazy"
(お客をばかにすることができると考えることはある意味狂っている)

販促を多発することは、お客をばかにすることだ、と言ってるわけです。

何事もシンプルにすることが効率化の原点だと私は考えていますので、この言葉には共感することが多い。

販促漬けの日本の小売業界は、この言葉の価値をよく考えてみるべきでしょうね。

鈴木敏仁 (02:12)


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2012年1月24日
[ コールズ] テキサスにネット販売用の配送センターを建設

コールズがテキサス州のダラス郊外にネット販売専用の配送センターを建設すると発表、オープンは今年の夏頃、面積は951,000sqf(約25万坪)です。

コールズは現在配送センターを13ヶ所運営していて、そのうちネット販売専用がすでに3つ、今回の追加で4つになるとのこと。
専用のセンターをすでに3つ稼働させているということに今回初めて気づきました。

当然追加する理由は売上が伸びているからで、一昨年度が前年比で50%の伸び、今年度には年商10億ドルに達すると見込んでいるそうです。


アパレルのネット販売、伸びてますね。
しかもギャップのような単一ブランド型ではなく日本語で言うところのセレクト型も伸長しているというわけで、衣料をネットで買う人の裾野がどんどん広がっているように感じます。

鈴木敏仁 (02:05)


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2012年1月23日
[オフィスデポ] ホームデポに次いでPaypal決済の実験を開始

先々週にホームデポがPaypal決済の実験を始めたことをエントリーしましたが、オフィスデポも開始しました。正確な店舗数は不明、資料では数店舗となっています。
ホームデポも数店舗から開始したのですが現在は51店舗まで増えているようです。

Paypalは現在大手20社近くと導入について協議中だそうで、これから増えるであろうことを示唆しています。

すでに書きましたが、このシステムは財布も、カードも、お財布ケータイも必要ないんですね。携帯の番号とPINだけで支払いが済んでしまう。
非常に便利そうです。それとリスクも低そうなのですが、それでもなんとなくセキュリティが心配ですよね。
このあたりは普及して使用数が増えてみないと何とも言いようがないところがあるのですが。

Paypalとしてはネット決済からリアルへと進出することで市場を広げたい。
小売企業としては旧来のクレジットカード業界に支配されてしまっている現状をなんとかしたい。
Paypalはおそらく安い手数料をオファーしているんだと思います。

この決済、これから広がっていく可能性が高くなってきたように感じます。

鈴木敏仁 (06:06)


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2012年1月20日
[ウォルマート] サムズCEOのブライアン・コーネルが退任

サムズCEOブライアン・コーネルの退任が発表されました。後任は米国ウォルマートのイーストビジネスユニットの責任者、ロザリンダ・ブルーワー(Rosalind Brewer、発音からするとロザリンドゥですが、なんとなく座りが悪いのでロザリンダとしてます)。

この人事は結構意外でした。
サムズはいま好調でして、コーネルの貢献度は非常に高かったんですね。このままの業績を維持していれば、近いうちにまた別の部署に異動して、そこで業績を上げれば、本社の・・・なんていう道筋が見えてきていただけにびっくりです。
どうやら家族が東海岸にいるようで、家族と近くにいることを選択した、なんてことがコメントとして書かれています。前職はセイフウェイでその時から家族と離れていたんでしょうかね。プライベートな話はよく分からないのですが、ウォルマートとしては少々痛い人材の流出だと思います。

またブルーワー(49)は、関連企業のサムズではありますがウォルマートで初の女性CEOでして、異動2つともに注目を浴びる人事となっています。


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鈴木敏仁 (02:03)


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2012年1月19日
[ウォルマート] 新商品コンテストをネットで企画

ウォルマートが新商品を消費者に選んでもらうコンテストをはじめました。主体は@WalmartLab。
参加者は新商品の説明とビデオをサイトにアップロードし、消費者が投票し、3位までに選ばれた商品はウォルマート・コムで販売され、1位はウォルマートのホームページで目玉として販促され、店頭でも販売されるというイベントです。

イベントのサイトはこちら。
Get on the Shelf

ルールは以下の通り。

・大企業から小企業まで誰でも参加可能、ただし今までウォルマート(ネット含む)ですでに売られている商品は不可、海外からの参加も不可
・締め切りは2/22
・最初の投票は3/7~4/4で、ここで上位10商品を決定
・2度目の投票は4/11~4/24で、ここでトップ3商品を決定
・ウォルマート社員は投票できない

忙しいバイヤーが気づかない埋もれている商品を掘り起こすことが目的だということはよくわかりますが、このイベントそのものがプロモーションとなっているので、見つけ出すことと販促することが同時に実現できるというなかなか優れたアイディアです
まさに一石二鳥。

それと不特定多数の意見を集約するという意味ではまさにウェブ時代の企画と言えます。

要注目ですね、これは。


鈴木敏仁 (06:22)


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2012年1月18日
[ザッポス] 2,400万人分の顧客データが流出

ネット販売のザッポスがハックされ、2,400万人分のデータが流出しました。
漏洩したデータは、氏名、電子メールアドレス、住所、請求住所、電話番号、クレジットカードの最後の4桁で、クレジットカード番号等の支払い情報は幸いにも盗まれなかったと発表されています。

大問題となるカード番号は盗まれてませんが、しかしそれ以外のデータはすべて盗まれたわけで、これはやはりただごとではなく、今のところ大きく騒がれていませんがこれから話が大きくなっていくかもしれません。すでに親会社のアマゾンとザッポスが提訴されたというニュースも出ています。

2007年にTJマックスが4,000万人分のクレジットカード情報を漏洩させてまして、それに次ぐ規模ということになりますね。
我々は便利さと引き替えにこういうリスクを絶えず負っているという認識をいつも頭の片隅に持っている必要があります。

鈴木敏仁 (05:38)


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2012年1月17日
昨年末の歳末商戦は予測を超えて好調に推移か

歳末商戦のマクロ数字が出ているのでまとめておきます。

・11月と12月の小売売上高は4,715億ドルで前年対比4.1%増(車、ガソリン、外食を除く、全米リテール連盟)、予測は3.8%増だった。
・12月の小売売上高は前年対比6.2%増だった(車、ガソリン、外食を含む、米商務省)。
・12月の小売でのクレジットカード使用総額は6.9%増、買い物当たりの使用額は0.1%減、カード使用総数は7.0%増だった(First Data SpendTrend)。
・12月の既存店成長率は3.5%だった(大手25社の平均値、国際ショッピングセンター協会)

インフレがどうだったのかが不明なので実質的な成長率ははっきりとは分かりませんが、この数値を見る限り、アメリカ人の消費意欲はかなり良くなってきているような印象です。
今年もこのまま行くのではないかという見方が多いのですが、途中で失速するだろうというネガティブな意見も若干ありまして、余談は許しません。

鈴木敏仁 (05:57)


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2012年1月13日
[シアーズホールディングス] 大手ファクタリング企業が取引停止

ファクタリング最大手のCITがシアーズHとの取引に対するファイナンスを停止しました。最大手が引き上げた影響は大きく、シアーズの株価は一時6%も下げました。

ファクタリングとは小売企業とメーカーの間に立って、小売企業による商品の支払いを代行するビジネスです。ごく簡単に言えば短期ファイナンスですね。
例えば小売企業とメーカーの支払いタームが60日だとして、ファクタリング企業が30日でメーカーに支払い、小売企業はこのファクタリング企業に90日で支払うというような流れです。当然メーカーは短期金利を支払う必要があるわけですが、大手小売企業と取引したい中小メーカーがキャッシュフローを優先させたいときにこのシステムを利用することになります。
アメリカではごく当たり前の業界慣習です。

日本にも同じようなニーズは当然あるのですが、卸がバッファーになったり、銀行が直接ファイナンスしたりと、異なる仕組みでこのニーズを解決しているので、アメリカのファクタリングとまったく同じビジネスは存在しませんね。


このファクタリングの最大手が手を引くということは、シアーズの支払い能力に懸念が生じていることを意味しています。
キャッシュフローがかなり悪化している可能性がある。
今後予想されるのは、、中小ファクタリング企業も手を引くことと、メーカーがシアーズに対する支払いタームを厳しくすること(最悪はCOD)です。そしてこれがはじまって行きつくところは破綻ということになるわけですね。
負のスパイラルです。


昨日、ランパートが1億5,900万ドルを投じて、自分が所有する投資企業から株を個人で買ったようです。また市中からも1,200万ドル分の株を買ったようで、これはおそらく金融グループを安心させるためなのでしょう。


シアーズ、結構苦しそうですね。


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鈴木敏仁 (02:18)


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2012年1月12日
[フードライオン] 113店舗の閉鎖とブルームの撤退

ブルーム1号店ベルギー資本のデレーズが米国事業のリストラプランを発表しました。

・フードライオン113店舗を閉鎖(総店舗数は2010度末で1,158店舗)
・ブルームの完全撤退(7店舗は閉鎖、64店舗はフードライオンへ転換)
・ボトムダラー6店舗の閉鎖

フードライオンは一時期業績を上げていたんですが、またあまりよくないようですね。第4四半期で既存店成長率0.4%減だそうです。

今回姿を消すブルームの1号店は2004年のオープンでして、実は私はこの店に取材で行ったことがあります。
アップスケールフォーマットということになると思うのですが、高級スーパーというわけでもなく、非常にユニークなコンセプトです。
特徴を一つだけ挙げると、テクノロジーを積極的な導入。当時最先端だったセルフレジ、カートに付けられたモニターを使ったナビゲーションと販促、お客に端末を渡して買い物しながらスキャンしてもらうシステム、等々。
ヨーロッパのようにレジに椅子がついていてキャッシャーが座って仕事をしていたのも印象的でした。

失敗の理由は私なりに考えていることがあるのですが、これはメルマガにでも書こうかと思ってます。

個人的には好きなフォーマットだったのでちょっと残念です。

鈴木敏仁 (02:57)


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2012年1月11日
[アーバン・アウトフィッターズ] CEOのグレン・センクが辞任

アーバン・アウトフィッターズのCEOが辞任したのですが、サプライズだったようで株価が急落しました。

同社はいま、アーバン・アウトフィッターズ、アンスロポロジー、フリーピープル、BHLDNという3つの店舗フォーマットを展開しているのですが、センクはアンスロポロジーを成長させた人で、業界の評価も悪くないんですね。
ただ四半期ベースで3期連続で利益がマイナスで、業績が悪化していたようです。
この業績悪化で何らかの確執があったのか、または業績悪化の責任を取ったのか、辞任の理由はどちらかでしょう。

後任が決まっておらず、会長で創業者のリチャード・ヘインが暫定CEOとなるのですが、一線から退いて長いためマネジメント能力を疑いの目で見るアナリストが多いです。

アーバン・アウトフィッターズはアメリカのアパレル専門店業界では好調組だったのですが、この企業もとうとうピークを越えてしまったようなイメージですね。
ファッション業界の浮沈は激しいです。

鈴木敏仁 (03:42)


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2012年1月10日
[ホームデポ] Paypalシステムによる決済を実験中

ホームデポがPaypaLによる決済を実験しているようです。どの店舗かは非公開、店舗にはペイパルの社員がいて支払いシステムの説明やヘルプをしているそうです。
電話番号とPINナンバーを入力するか、またはPaypalカードを利用して支払うシステムです。

リテーラーとしてはビザ/マスターによる独占を崩したいという意図があるでしょうし、Paypalとしてはネット上での支払い専業からリアルへと市場を拡大したいという思惑があるのでしょうね。

カードが必要ないのは便利だなと感じますが、セキュリティはどうなんでしょう。
個人的にははやいところ日本のようなRFIDを利用したコンタクトレスの決済システムが普及して欲しいと思っているんですが、広まる気配がほとんどありません。

アメリカは決済という点ではかなり遅れていると思ってます。

鈴木敏仁 (05:39)


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2012年1月 9日
[ターゲット] アップルの"店舗内店舗"を導入か

ターゲットがアップル"店舗内店舗"を25店舗に導入するようです。公式発表ではなくアップルインサイダーというアップル関連の情報をまとめているサイトによる記事なのですが、可能性は高そうだと思います。

以下、記事の抄訳。

・アップル直営店舗を出店できないような商圏で25ヶ所を選択する。
・アップルの店舗内店舗はベストバイがすでに600ヶ所で展開している。
・ターゲットによるiPodの扱い開始は2002年10月、その後2010年10月にアップルストアとベストバイ以外でiPadを売る最初の小売業となった。
・その1ヶ月後にiPhone3GとiPhone4の販売を全店舗の半分におよそあたる850店舗で開始した。

今ままでの関係をみると、アップルにとってのターゲットの位置づけが分かります。おそらくアップルというブランドをターゲットが損なわないと見ているのでしょうね。

ちなみにウォルマートもアップルをフルラインで売りたいと思っているし、アップルもウォルマートで売りたいと思っているらしいのですが、ブランディングを考えるとパートナーとしてウォルマートは不適格ということのようです。

鈴木敏仁 (01:38)


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2012年1月 6日
[バーンズ&ノーブル] 電子ブック事業のスピンオフを検討

バーンズ&ノーブルが歳末商戦の結果をリリースしたのですが、電子ブック事業の売却を検討していることを明らかにして話題になっています。
切り離して本体と別々に運営した方が、企業価値向上につながるだろう、ということですね。

リリースを読むに、ヌックはかなり売れているのですが、売るためにヘビーは広告や販促を展開していてこれが本体の赤字の原因になっている。
このあたりがスピンオフを検討する理由の一つにもなっているようです。


このスピンオフは諸刃の剣です。
アマゾンやアップルのように一体である方が統合システムとして全体を強化しやすい。
しかし餅は餅屋で、電子ブックのようなデジタルデバイスはリテーラーの手から切り離して企業として専門特化して行った方がいいかもしれない。

まあ、私は切り離さない方がいいと思いますけどね。
今後に注目です。

鈴木敏仁 (05:53)


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2012年1月 5日
[ダラーゼネラル] 数ヶ月以内に1万店舗の大台を突破

ダラーゼネラルが年内に625店舗を新規出店すると発表しました。
加えてリモデルとリロケーションが550店舗、トータルすると1,175店舗に何らかの手が加えられるというわけです。

またそのうちの50店舗が昨年進出したカリフォルニアで、配送センターも建設する予定があるようです。

2010年度が600店舗、2011年度の数値が手元にまだ無いのですがおそらく同程度として、今年も同じレベルで店舗を増やすというわけですが、やはりこの数字は桁が違いますよね。

たぶん、数ヶ月以内に1万店舗の大台に達するはず。
ダラーゼネラルの快進撃が続いています。

鈴木敏仁 (04:51)


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2012年1月 4日
[ウォルグリーン] エクスプレス・スクリプトと契約切れ、今期は大幅減収か

昨年メルマガには書いたのですが、ウォルグリーンとエクスプレス・スクリプト(PBM企業)の契約交渉が結局まとまらず、年末をもって契約が失効し、大量のお客がウォルグリーンで保険調剤ができなくなりました。

エクスプレス・スクリプト扱いの調剤は、年度末で、売上高ベースで53億ドル(年商は722億ドル)、枚数ベースで8800万枚、このうちの枚数ベースで88.6%を失うだろうとウォルグリーンは予測を発表しています。
仮に90%として、売上高だと48億ドルを今年いっぱいで失う可能性があるわけで、小さな額ではありません。

現時点で公表されている交渉が決裂した理由は、薬剤師による"調剤以外の患者へのサービス"に保険適用をウォルグリーンが求めたことで、エクスレススクリプトはこれを認めず、さらにウォルグリーンは他のファーマシーに比べてコストが高いとまでして、意見が対立していることにあります。


"調剤以外の患者へのサービス"とは、日本でよく使われている表現を使うとカウンセリングということになるんでしょうね。
患者による服薬の管理やアドバイスを薬剤師がサポートすることだと思います。


象徴的な言い方をすると、ウォルグリーンは調剤のパラダイムを変えようとしているが、従来の仕組みがこれを拒絶している、とでもなりましょうか。

ちなみに競合各社、ウォルグリーンからお客を奪うための宣伝を開始しています。


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鈴木敏仁 (03:55)


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2012年1月 3日
謹賀新年

明けましておめでとうございます。

当ホームページの開設は1998年のことでして、14年目に突入しています。途中ブログ形式に変えましたが、ずっと米国流通業界の情報を提供し続けてきました。
これもひとえに皆様のご愛読のたまものと深く感謝申し上げます。


さて、私はこのブログを含めて複数のソーシャルプラットフォームを利用しているのですが、昨年後半からGoogle+を使い始め、使用感が非常に良く使用頻度が高まってきました。
そのため他のプラットフォームとの使い分けが発生してきたため、ご参考までに以下に整理してお伝えしておきます。

Retailweb:その日の気になる米国流通業界ニュースを、可能な限り一日ひとつ。
Google+:その他、こぼれ落ちて行く業界ニュースの整理とライフログ
R2Link:業界の皆さんとの密なコミュニケーションとライフログ
Twitter:情報収集とたまに情報発信

当ブログはスパム攻撃が増えたためコメントとトラックバックをストップしております。
そのためブログ上で意見交換することができなくなっているのですが、記事についてのご感想やご意見についてはR2LinkかGoogle+に書き込んでくださいませ。


ちなみにFacebookとmixiはGUIが複雑で使いづらいので活用してません。
何事もシンプルが一番。
登録している人が多いかどうかは私にはあまり関係がなく、使いやすいかどうか、ニーズに合っているのかどうか、で決めています。
Google+は直感的に使え、見た目もシンプル、さらにやはり検索機能が強くて後々の整理がしやすいので、僕のニーズに合致しているようです。


今年もマイペースでコツコツいきたいと思っていますので、変わらぬご支援を賜りたく、何卒よろしくお願い申し上げます。

鈴木敏仁 (01:12)


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