2010年6月30日
[ウォルマート] 人事異動、米国ウォルマート事業のトップにビル・サイモン

すでに紙面を賑わしていますが、ウォルマートの役員に人事異動がありました。
米国ウォルマート事業部門のCEO、エデュアルド・カストロ・ライトがEコマースののグローバル・コムおよびグローバルソーシングのトップへ移り、そのあとに現在同事業部門のCOO、ビル・サイモンが昇格することになりました。

各紙報じている内容によると、カストロ・ライト夫人が心臓手術をしカリフォルニアで静養しており、異動する部門がカリフォルニアにあるため家族と一緒にいることを選択したということです。


この人事は実にいろいろ憶測してしまい、野次馬的にはかなり興味深いところがあります。

カストロ・ライトは次のCEOレースに乗っている人なのですが、年齢的は少々微妙なんですね。現在55歳、CEOのマイケル・デュークは58歳。デュークはたぶんあと5年はトップにいると思われ、そのときカストロ・ライトは60歳。
年齢的にデュークに近いため、次期CEOとしてわずかに疑問符がつく。

業績もふるってないですから、プレッシャーはかかっているはず。

ポジション下げを選択したのは、そんなもろもろの要素も絡んでいるんだろうなというのが私の推測です。

夫人の病気が治った後、再び本社中枢部に戻ることあるのかどうか。
かなり高い確率で戻らないように思う。
とすると、いずこかの小売企業の社長としてヘッドハントされることになるでしょう。


以上、ただの推測ですから、責任は取りません、あしからず。

鈴木敏仁 (02:32)


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2010年6月29日
[ホームデポ] 改革のテーマはシンプル化

ホームデポの改革を引っ張っているマービン・エリソンが投資家向けのカンファレンスでスピーチしました。

いわく、改革のゴールはプロセスのシンプル化にある。

シンプル化に取り組んでいる分野は、サプライチェーンの変革、マーチャンダイジングの変革、カスタマーサービスの改善の3つ。

サプライチェーンは自社物流。
マーチャンダイジングはローカライゼーション。
カスタマーサービスは評価項目を、欠品削減、クレンリネスと買いやすさ、高品質なサービス、の3つに絞る。


マービン・エリソンは店員からスタートしたたたき上げで、彼が手をかけると店舗が見違えて良くなると言われるほどの腕利きで、一昨年に飛び級で店舗運営担当の執行副社長に抜擢された人です。まだ45歳と若いのですが、CEOのブレイクの片腕となって改革を引っ張ってます。


実際のところ店頭はかなり変わってきたことを実感します。
ただそれが業績に反映できているかどうかは微妙なところなんですね。
景気がいまだ足を引っ張っていて、改革の成果を判定しづらいわけです。


でもシンプル化というのは、いいです。
大企業になったら、必ず一度は通らなければならない改革テーマだと思います。

鈴木敏仁 (01:19)


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2010年6月28日
[アバークロンビー&フィッチ] あのカタログを復活

アバクロがかの有名なカタログを復活させることを明らかにしました。

"あの"、とか、"かの"、と付けた理由は、当時物議を醸して話題になっていたカタログだからです。発行の中止が2003年なので、7年ぶりの復活となります。

物議を醸した理由は、テーマが過激だったから。
アバクロのテーマはずばり、"セックス"なんですね。カタログもかなり大胆で激しく、これが当時批判の的になってやめざるを得なくなったという経緯があります。

店頭で上半身裸の男が立ってお客を迎え入れるのもこの戦略の一環、マーケティングメッセージの一つであるわけです。
カタログもメッセージ伝達手段の一つであるわけですが、物議を醸したカタログなので、再び注目を浴びて業績てこ入れに貢献するかもしれないという目的もあることでしょう。


どの程度のコンテンツになるのか興味がありますよね。
骨抜きレベルなのか、それとも再び挑発的な内容にするのか。

ちなみに発行日は7/17だそうです。


トゥイッターR2Link

鈴木敏仁 (01:56)


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2010年6月25日
[ウォルマート] シカゴ中心部への出店で行政と合意

規制によってながらく出店できないできたシカゴの中心部で、ウォルマートが店舗開発する許可を獲得しました。

この規制、アンチウォルマート運動が盛り上がった時期にできたものですが、行政にとって景気が悪くなって雇用や税収を増やす方のプライオリティが高くなったことと、ウォルマートのイメージアップ戦略が功を奏し始めているのと、ウォルマートが若干歩み寄ったのと、3つが影響していると思います。

どう歩み寄ったのかというと、建築業者には組合加入者を使う、店員の初任給を最低賃金より50セント高い8.75ドルとする、2年目に40~60セントの昇給を与える、といった内容です。
"組合は絶対にダメ"というスタンスを緩和させたところにポイントがありますね。


消費者にとっては、どんな企業であれ、少なくとも規制をクリアしていて(つまり最低時給を下回っていない、などなど)、買いやすくて安ければ良いわけです。ウォルマートだろうと、ジューエルオスコーだろうと、消費者にとっては大きな問題ではありません。
つまるところこれは、既存のスーパーマーケット対ウォルマートによる出店をめぐる争いであり、そして今回の開発許可は既存のスーパーマーケットの既得権益が破られ始めたということを意味しているわけです。


関連して面白いニュースがあります。
シカゴでウォルマートから仕事を受注している不動産開発業者がスーパーバリュ(ジューエルオスコー)と不動産コンサルタント会社を相手取って訴訟を起こしました。理由は、Dirty trick、つまり汚いトリックを使って開発の邪魔をしたというものです。

訴訟を起こした会社をウォルマートがバックアップしているであろうことが想像できます。


まあつまり、開発時点から激しいつばぜり合いがあるというわけです。
これはもう、日本でも同じ。こういう話は世界共通です、たぶん。

鈴木敏仁 (01:40)


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2010年6月24日
[フレッシュ&イージー] 生鮮ベンダー二社を買収

フレッシュ&イージーがベンダーを買収しました。
買ったのは2社、1社は精肉と鮮魚、もう1社は青果をフレッシュ&イージーに卸している問屋です。
買収の目的は生鮮青果のマーチャンダイジングではなくて、総菜オペレーションの改善にあるようです。つまり加工用の生鮮食品の仕入れに手を加えたというわけです。

この買収、フレッシュ&イージーがいまだアメリカにコミットしていることのサインと受け止めていいんでしょうね。

これから本体のCEOが代わると海外戦略が大きく変更される可能性はあるのですが、当面は赤字運営を続けるつもりと見ていいようです。

鈴木敏仁 (02:26)


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2010年6月23日
[リミテッド・ブランズ] ビクトリアズ・シークレット初の海外進出?

昨日まで3日間、ニューフォーマット研究所主催の米国研修のコーディネートでした。時間が作れず2日ほどエントリーが抜けてしまいましたこと、ご容赦ください。

さて本日はビクトリアズ・シークレットの話。
リミテッド・ブランズがイギリスへの進出を発表しました。といっても2012年とまだ先の話ですが。店舗面積は16,500sqf(465坪)と大型で、広告宣伝も兼ねたフラッグシップとなるようです。

リミテッドは今まで海外に出したことがありませんでした。でも自社のことをインターナショナルカンパニーなんて表現しているんで気になって決算報告書に目を通してみたのですが、カナダには店を出してますが、それ以外、つまり北米以外には店舗がないように思います。

とすると、このイギリスは本格的な海外進出ということになるわけです。
イギリスもカナダも言葉が通じますからアメリカの企業はまずこの二国に出して、海外運営のノウハウを勉強して、それから多言語の地域に出て行くというステップを踏むことが多いですね。
海外展開が本格化するのかもしれません。

ビクトリアズ・シークレットが日本に上陸する日が近い!?


ところでこのリミテッド・ブランズ、手持ちのリミテッド株をすべて売却してしまいましたね。創業者のワクスナーの思い入れで残していた株でしたが、とうとう決別したということになります。

リミテッドが、リミテッドではなくなった、というわけです。

鈴木敏仁 (12:30)


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2010年6月18日
[ウォルグリーン] CVSとの取引を継続

10日ほど前にウォルグリーンがCVS傘下のケアマークとの取引をやめることを決め、その数日後にCVSも対抗してウォルグリーンとの取引を中止することを発表したのですが、両社が歩み寄ったようで取引の継続で合意したことが発表されました。

合意の詳しい内容については報じられていませんが、両社ともにリスクが大きいため歩み寄らざるを得なかったのではないかというのがアナリストの見方です。

この報道で両社ともに株価が上昇、このウォール街からの反応からもバトルがもたらすネガティブな影響がどういうものなのかをうかがい知ることができます。


今回はとりあえず両社ともに矛を収めたわけですが、CVSケアマークとインディペンデントファーマシーの軋轢が無くなったわけではないですし、見えないところにいまだ火種は残っていると思います。

鈴木敏仁 (02:16)


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2010年6月17日
[ホールフーズ] "オーガニック"パーソナルケア商品の基準を変更

オーガニック商品には食品だけではなく非食品も含まれています。ホールフーズの売場を見れば分かりますが、オーガニックコットンを使ったアパレルや、オーガニック素材を使ったシャンプー等々ですが、とくにホールフーズのHBCの品揃えは抜群です。
日本のスーパーマーケットの方たちはホールフーズを視察して、食品売場だけを見て帰るわけだけど、実はHBCも非常に強いんですよね。

ヘルス&ウェルネスを主題とするならば、美しくありたいというテーマもここに含まれてくる。食品に偏らず、非食品も含めて、広くヘルシーなライフスタイルを支援する、これがホールフーズのコンセプトです。


さて、このホーフーズがパーソナルケア商品の"オーガニック"ラベルについて、ポリシーを厳しくするそうです。USDA(米国農務省)かNSF(民間認証団体)の認証を受けていない商品はアソートしない方針としました。

いちど大手メーカーさんの開発担当役員の方と一緒にホールフーズを視察したことがあるんですが、パーソナルケア商品を手にとって、裏の成分表を見て、"これでナチュラルって言って良いんですか?"とおっしゃっていたことを思い出しました。
食品に比べると、体内に入れないパーソナルケア分野においては、"オーガニック"とか"ナチュラル"という表記について基準が少々甘いんですね。

これにホールフーズは対処しようとし始めたというわけです。


サステナビリティ・コンソーシアムによる取り組みが典型例ですが、アメリカではこれから非食品の、「エコ」、「グリーン」、「ナチュラル」、「オーガニック」といった表記に対するしばりが厳しくなってくると思います。

鈴木敏仁 (03:34)


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2010年6月16日
食品リテーラー、アソートメント縮小の平均値は1%

ニールセンがラスベガスで昨日からカンファレンスを開催しているのですが、これに合わせて調査レポートをリリースしました。内容は食品リテーラーのマーチャンダイジングについて。
おもしろいので一部を紹介します。


[アイテム削減について]
・40%の小売企業が削減、平均は5%
・33%が変化なし
・22%は増加、平均値は3%

アイテム数を減らすのが業界トレンドだと言われてますし、ウォルマートやスーパーバリュなど減らすことを公言している小売企業も多いですからみんなそうなんだと思いがちですが、でも22%の小売企業は増やしているんですね。
知識のバランスを取るために、これは知っておいた方が良いでしょう。

ただし半分以上の小売企業が、最大で10%近く削減しているか、または削減すると言ってるそうで、これから増える可能性がある。

ちなみに表記のごとく、全体を平均すると1%の削減だったそうです。


[プライベートブランドについて]
2008年から2009年にかけてプライベートブランドは2%増加。
高価格帯NBのアイテム数は現状維持で、その分、新商品(2%削減)と低価格帯NB(5%削減)が影響を受けた。


他にも面白いデータがあるのですが、流通eニュースに書こうと思ってます。

鈴木敏仁 (03:18)


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2010年6月15日
消費者が選ぶトップストアランキング

コンシューマーレポート誌が、America's Top Storesというランキングを掲載しています。各社のサービスと商品について、56,922人からアンケートを取って作られたものです。
調査対象が11社と少々偏っているのですが、おもしろいので取り上げてみます。

1、コストコ
2、ディラード
3、コールズ
4、JCペニー
5、ターゲット
6、サムズ
7、シアーズ
8、メイシーズ
9、マイヤー
10、ウォルマート
11、Kマート

リージョナルベースのディラードとマイヤーが入っている理由が分からないのですが、前者が上位に入っているのはおもしろいところです。業績は良くないんですけどね。一方デパートメントストアとして競合するメイシーズのランクが低く、買収後の統合があまりうまく行っていないような印象を受けます。

こういうランクを作るとおおよそウォルマートのポイントはいつも悪いのですが、今回も例外ではなく笑ってしまいます。それでも繁盛しているということは、なんだかんだ言っても消費者は安さに勝てないということです。
ウォルマート自身はプロジェクトインパクトでサービスをかなり改善したということを言っているのですが、お客は決してそう感じていないようですね。誌面を読むに8年前にも同じような調査をしているようなのですが、その時と変わっていないという寸評があります。まだ改装の全店水平展開は道半ばなので、これからポイントが上がって行くのかもしれませんが。

またこういうランクではコストコが上位に来ることが多く、これまた今回も例外ではなくいつも通りだなあと。
これは実は理由があります。
ディスカウントフォーマットであるコストコに対してお客はサービスや品質について過大な期待感を事前に持たないため、普通のレベルでもお客は良く感じてしまうんですね。これはコストコ自身が言っていることです。
それと内訳を見ると商品に対する評価がすごく高いんですね。たぶんPBが貢献しているのだろうと思いますが、これももまた"ディスカウンターフォーマットなのにこの品質!"という要素が強いんでしょうね。

鈴木敏仁 (12:39)


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2010年6月14日
[ターゲット] Pフレッシュへの改装を継続

先週ターゲットが株主総会を開催したのですが、ニュースがほとんど出てきてません。ウォルマートがお祭りのような総会を開いて内外の注目をどかんと浴びて、首脳陣が大向こうを意識した発言をしているのと対照的です。

わずかに出てきているトピックの中から3つだけ抜き出しておきます。

・生鮮を導入するPフレッシュへの改装は今後も進める。
>この食品売場、一見する限りは魅力があるとはどうにも思えないのですよね。ただ、ターゲットは過去数年間何をやっても売上が改善されない部門やカテゴリーを縮小して生鮮を投入してますので、そういう意味で効果があるのかもしれないと思い始めました。少なくともダメな部門を放置しておくよりは、違う何かを変えて行く方がよほどましです。

・アーバン市場用の小型店舗の実験は計画中。また海外はカナダ、メキシコ、ラテンアメリカを考えているが、3~5年以内の進出はない。
>まだアメリカ国内に出店余地はかなりあると言ってるのですが、ただそろそろ限界を見越しはじめて、違うフォーマットと市場の検討を始めたということを意味しています。

・今年の新規出店は13店舗、来年は出店数を増やす。


トゥイッターR2Link

鈴木敏仁 (01:34)


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2010年6月11日
成長するMコマース

本日のWSJ誌がMコマースについての記事を掲載しています。メモ代わりに数値をここにまとめておきます。

・モバイルデバイスを使っての購買市場は昨年よりも1億ドル増えて年内に22億ドルに達する。これは2008年の5倍以上。
・モバイルデバイスを使用しての購買を除いたEコマース市場はモバイルよりも低い11%の成長率で1,448億ドルとなる。
・通常の小売市場の成長率は2.5%程度の見込み。
・現在およそ30%のリテーラーがMコマース用のサイトを持っている。

この8月にはホームデポがMコマースサイトをオープンさせ、買い物もできるiPhone用のアプリを投入するそうです。


iPhoneに代表されるスマートフォンの普及がこのトレンドを後押ししてますね。
携帯ドミナンスの日本もだいぶ変わってきているそうですから、Mコマースもこれから伸びて行くことでしょう。

鈴木敏仁 (01:21)


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2010年6月10日
[CVSケアマーク] PBMでウォルグリーンと決別

おとといウォルグリーンがCVS傘下のケアマークとの取引をやめることをエントリーしました。既存の顧客は引き続きOKだが、ケアマークにこれから加入する新規顧客はウォルグリーンを使用できなくなるという内容でした。

これに対してCVSケアマークが、早くて来月からウォルグリーンでの調剤を中止すると発表しました。
ウォルグリーンは既存の顧客はとりあえずOKとしてましたがCVSは来月からみんなダメということのようで、これはまあ言ってみれば、やるやらこちらもやるぞ、ということのようですね。

これによって影響を被る顧客は5,300万人にのぼるそう。
なかなか激しいですね。


限りなく垂直統合に近いM&Aでしたから、ああやっぱりこうなったかという印象です。これでCVSがどのぐらい売上を失うのか。

得をするのはPBM競合大手のメドコとエクスプレス・スクリプト、ということになりそうです。

鈴木敏仁 (01:14)


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2010年6月 9日
[ウォルマート] 株主総会のまとめ

相変わらずのお祭り型株主総会でしたね。

まずこれはすごいなと思ったのは、オープニングの国歌斉唱で歌っていたのが、サムズのイノベーション部門のプロジェクトマネジャーだった点。社員数が多いですから一芸に秀でた人は一杯いるとは思うのですが、そういう一般社員を引っ張り出してきてオープニングで歌わせるというのは、いかにもウォルマートらしい。
そして、彼女の歌がまた素晴らしかったですね。

見たい方はこちらへ。
2010 Walmart Shareholder's Meeting
すべてご覧になれます。
去年まではブログに貼り付けられるタイプだったのですが、今回はサステナビリティビ用のデモンストレーションビデオだけです。これは下の方に載っけておきました。

ちなみにイノベーション部というのは、店頭の売り方で新たな何かを創造するための部門のようですね。イノベーションという部門を持っている日本の小売企業を私は寡聞にして聞いたことがありません。


さて内容です。
CEOのマイケル・デュークは4つの柱を掲げました。

1、真のグローバルカンパニーとなる。
2、小売企業がこれから直面するハードルを理解して解決する。
3、お客に関わる社会的問題においてさらに大きなリーダシップを発揮する。
4、どこにおいても企業文化を強く維持する。

4つそれぞれにについてコメントしているのですが、詳細は流通eニュースに書くとして、2つだけここで触れておきます。

まず1つ目、小売企業がこれから直面するハードルについてですが、"透明な価格の時代にまもなく突入する"と表現していて、これが何かというと、ネットやモバイルの発達でグローバルベースで価格というものがいっそう透明になっていって、これが小売業がこれからぶつかるハードルだ、としているんですね。
まあつまり、売価が安いのか高いのか、店頭ですらモバイルデバイスでチェックできてしまう時代が到来するという意味です。
バーコードをスキャンして価格をチェックできるiPhoneアプリが人気があるという話は以前前エントリーしました。
ロープライスのウォルマートはここに強みがあるが、さらにネットビジネスをこれから強化するとしています。


次に4つ目。
ウォルマートの強さは企業文化にあるということについては拙著で書いていることなのですが、こういうところであえてまた強調するところがウォルマートらしい。

"企業文化とは我々そのものだ。本社の壁や店舗の掲示板に貼ってある文字などではない。それが我々を特別なものとし、競合企業と我々を異なるものとしている。そしてそれがあらゆる場所で人々にアピールしている。だからどの地であっても、何を変えようとも、我々は企業文化を強く維持しなければならない"

こういうことを株主総会で言明できる経営者が日本の小売企業にどのぐらいいるでしょうか?
ウォルマートはやはり強いです。


今回はFlickrにフォトストリームを作ってます。こういうのを使うあたりも時代をちゃんと捉えようとしている。


それからこれがサステナビリティのデモンストレーションビデオです。



参考までに、Twitterのハッシュタグは #wmt2010、です。
foursquareでチェックインしてる人たちもHPに貼り付けてます。

鈴木敏仁 (03:37)


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2010年6月 8日
[ウォルグリーン] ケアマークとの取引を中止

昨日まで一週間、某大手メーカーさんの研修コーディネートで出張でした。サンフランシスコ、サクラメント、サンディエゴの3都市で、サンディエゴではNACDS(National Association of Chain Drug Store) の展示会に出席してきました。
幹部と面談したのですが、話を総合するに、企業の業績はスローですが徐々に上向いてきているような感じがしました。

ちなみにテーマはHBC、ヘルスケアとビューティケアについて、私のセミナーもからめながら研修を実施させていただきました。


ということでアップデートが遅れてしまってます。先週はウォルマートの株主総会があってニュースが一杯あったのですが、資料を読み込んでから書きたいと思います。


今日はウォルグリーンの話。
ケアマークとの取引をやめるそうです。

ケアマークのビジネス、PBMについての詳細は省きますが、簡単に言うと企業や保険会社の調剤に関わる複雑な処理プロセスを請け負うサービスビジネスで、この業界の大手だったケアマークをドラッグストアのケアマークが買収したわけですね。
ところがこのビジネスは、ウォルグリーンやローカルドラッグストアなど普通のファーマシーと取引があるわけです。つまり競合のCVS傘下のPBMと取引しなければならないという状況が生まれていた。

ここでCVSが、他社が不利となるオファーや取引を始めて、昨年頃から批判がかなり出ていました。
実はCVS解体論も出ているくらいなんですね。

ウォルグリーンがケアマークとの取引をやめるということは、ケアマーク扱いの処方せんをウォルグリーンに持って行けないという意味になります。

ただし既存のお客はウォルグリーンで引き続き調剤できるようで、今後の新規の取引をやめるということのようです。


今回のウォルグリーンの決定は、ウォルグリーン自身がCVSの売上に与える影響に加えて、業界に与える影響もありそうでして、今後に注目です。


作成日: 2010/06/08(Tue) 15:46

鈴木敏仁 (03:36)


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2010年6月 4日
[ウォルグリーン] 酒類の販売を復活

ウォルグリーンが酒類の販売を再開する予定であることをWSJ紙が報じました。昔は売っていたのですが15年ぐらい前に販売をやめたもので、これを戻すのはもちろん売り上げ強化にあります。
競合のCVSやライトエイドは結構売ってまして、アメリカではドラッグがお酒を売るのは常識的なこと、競合にみすみす販売機会を奪われていたわけですから、戻すことに無理はありません。


やめた当時、"健康を売るウォルグリーンは酒を売らない"と言っていたのを覚えています。さすがはリーディングカンパニーだ、と感心したものです。

でもウォルグリーンの広報は、当時やめた理由は酒売り場の維持が生産性を落としていたからだと説明してまして、ちょっと食い違ってます。

本当の理由は生産性だったんだけど、当時は格好の良い理由をあげていた。
今回はそれを持ち出すと格好悪いから、本当の理由をあげた。
ということかもしれませんね。


ちなみにウォルグリーンはウォルマートと同じようなマーチャンダイジングのオーバーホールをやってまして、新しいプロトタイプへの改装を進めているんですが、評判が今ひとつです。
今回の酒類販売の再開はこのてこ入れという意味もありそうです。

鈴木敏仁 (06:25)


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2010年6月 2日
[ウォルマート] インドでのビジネス拡大に向けて政府にロビー活動

ウォルマートがインドに合弁で進出していることはご存じのことと思います。
外国企業に対する参入規制がありまして直接投資ができず合弁での進出となっていますね。

このインドでのビジネスを拡大したいウォルマートが、米国連邦政府に対してロビー活動しているとインドのメディアが報じたようです。二国間協議をはじめるよう関係者に働きかかけているそう。

これに対して米国政府がどう対応するんでしょうね。

ウォルマートってもはや国策レベルなんじゃないかと最近思ってます。世界最大の売上高を誇るグローバル企業ですから。当然こういうグローバル企業が海外で伸びてくれることはアメリカにとってありがたい。

国策産業が自動車から小売へ。
そういうシフトが起きてるんじゃないかと。


連邦政府と協力してインドを開拓する。
東インド会社みたいですね。


<追記>
本日より研修コーディネートで出張中です。エントリーのリズムが乱れますがご容赦ください。

鈴木敏仁 (04:52)


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2010年6月 1日
[ターゲット] 家電売場のバージョンアップ

今日は家電について。
先月半ば、ターゲットが家電売場のバージョンアップを発表しています。

6月中までに全店舗の家電売り場のレイアウトを変更する予定で、ビデオゲームセクションの面積を30%増やしたり、テレビ、カメラ、ビデオカメラ売場の手直しや、サインの変更、デジタルサイネージの追加、等々が実施されます。

また現在104店舗で投入中のアマゾンのキンドルを6月6日までに全店舗展開させるとしています。


この発表と同じ頃、ウォルマートがGamecenterという名称でビデオゲーム専用のページを立ち上げてます。ゲームのプレビューとプロモーションが目的。
オープニング記念として3タイトルを予約購入した人に50ドルのギフトカードを提供中。


ウォルマートもターゲットも家電/エンターテイメントは最強化部門となってます。ウォルマートはもうかれこれ5年以上かけてずっと強化してるんじゃないでしょうか。プロジェクトインパクトでは当然ウィンカテゴリーです。

これ、ひょっとするとここでもう書いたかもしれませんが。
理由はだいたい以下の4つくらいでしょうかね。

【イノベーションがたくさん期待できる】
革新的な商品は利益を確保しやすいですね。アップルがいい例です。

【動きが激しく改廃が早い】
そのため来店頻度が高い

【イメージが良くなる】
とくに映画や音楽といったエンターテイメントはトレンディなイメージをお客に与える

【iPadに代表されるように耳目を集めている】
だからプロモーションの効果が高い


日本のGMSは、業態名はゼネラルマーチャンダイズながら、実は力を入れているのは食品と衣料だけなんですね。
アメリカのフルラインのディスカウントストアは偏りがない。
このあたりは、双方の本質的な相違点じゃないかなと思ってます。

鈴木敏仁 (09:11)


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