2011年3月31日
[ウォルマート] アジア全体で売上高は160億ドル

ウォルマートが投資家向けの海外事業に関するプレゼンをウェッブで公開しました。

セッションの内容を見ると海外の中でもアジアに焦点を絞った内容で、初日がインドと日本が中心、2日目が中国中心と、2日間にわたってセッションが実施されています。

・日本、中国、インドの売上高は160億ドル
・日本は80億ドル(414店舗)、中国が75億ドル(329店舗)、インドが10億弱ドル


インドが意外と売上高が大きいのですね。
気づきませんでした。


ネットでセッションの内容が公開されているのですが、オープニング時にウォルマートチアを投資家にやらせているんですよね。
2日目は中国のサムズチームが中国語でチアやってます。


この企業文化、私は好きなんです。


トゥイッターR2Link

鈴木敏仁 (01:31)


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2011年3月30日
[ウォルマート] 性差別訴訟の集団訴訟化に対する最高裁の審理開始

女性従業員の待遇に対して差別があったとする性差別訴訟がウォルマートに対して起こされていることはご存じのことと思います。

原告はこれを集団訴訟にしようとしているのですが、まずサンフランシスコ連邦地裁が集団訴訟とすること認め、次のサンフランシスコ巡回控訴裁も認め、最高裁に最終判断が持ち込まれ、ようやく最後の審理が始まりました。


これ、もう10年近く経っているんですよね。
なぜ時間がかかっているのかというと、非常に難しいケースだからなのだと思います。


簡単に言うと。

個々の店で発生している差別的な待遇の責任は本社にあり、一括して責任を取りなさいというのが原告側の言い分ですね。
それに対して、個別に起きてしまったことは、個別に対応するべきだとするのが被告側の言い分です。

ウォルマートはマニュアルに差別的な待遇はしてはいけないと記してある。
でも起こってしまったことを、どう扱うのか。

集団訴訟になると160万人の女性従業員が対象となるそうで、歴史的な規模となる。ペナルティも10億ドルレベルになることは間違いないと言われています。

またこれが認められると、全企業における性差別訴訟に集団化の道を開くので、マイクロソフトやGEなどウォルマートを支援する大企業が少なくないようです。
全企業に対して少なからぬ影響を与えるため、簡単に結論を出せないということなんでしょうね。


さてでは昨日の審理ですが、判事が原告と被告の弁護士に質問する形式で、メディアのまとめによると、女性判事3人は原告サイドに立っている印象で、男性判事の1人も原告サイド、残りの人数についての記載がないのですが米国最高裁の判事の人数は9人なので、男性判事5人は被告サイドだったようです。

この判事のポジションが男女で分かれている点が興味を引きますね。


ということで、まだ決まったわけではないのですが、集団化は認可されないのではというのが大方の見方となりました。

鈴木敏仁 (02:38)


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2011年3月29日
[Eベイ] ネット販売の裏方企業を買収

良い日本語の表現が思いつかなかったので"裏方"としました。英語ではFulfillment Serviceとなるのですが、企業のサイトから入る注文を裏側ですべて処理するアウトソーシングビジネスです。

買収相手はGSIコマース、買収総額は24億ドル。Eベイは2005年にスカイプを25億ドルで買収していまして、それに次ぐ規模ということになります。

GSIの昨年度の年商は13億6000万ドル、一方利益は3,650万ドルの赤字、今年度は黒字に転換する予定となっていて、先週エントリーしたドラッグストア・コムと似たような経営環境のようです。


さてこの企業、売上高を見れば分かるように規模が大きい。
ティンバーランド、マッテル、ゼールズなど大手企業180社のネット販売を受託しているそうで、つまり例えばティンバーランドで靴を買い、マッテルで玩具を買ったとして、商品の出所は同じという状況が起こるわけですね。

実はアマゾンもネット販売の裏方ビジネスを受託していて、たとえば最大手ではターゲットが委託していたことが記憶に新しい。すでに契約が切れており自社扱いに切り替えているのですが、ボリュームが小さいうちは委託し、ある程度の規模になったら配送センターを建てて自前に切り替えてしまうと言う手法ですね。

つまりアマゾンとGSIコマースは競合していて、これをEベイが入手したということになります。

Eベイとしてはオークションが飽きられつつあって、新品を売るビジネスを入手して市場を拡大したいという意図もあるようです。

鈴木敏仁 (05:06)


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2011年3月28日
[ホールフーズ] インストアバーを実験中

店内に20人程度が座れるバーを設置して、ローカルで製造されたビールとワインを提供する実験を12店舗で実施しているそうです。成功したらハワイを含む7店舗を追加する予定とのこと。

このニュースを読んで思い出したのが、ウェッグマンズがインストアのダイニングで、セルフでワインを売る実験をしていることです。グラスを置いてお金を入れるとワインが出てくるような自販機ですが。


日本だとデパ地下によく試飲コーナーがありますね。
グルメ型スーパーとしてホールフーズが日本で言うところのデパ地下ニーズを担っているということがこれで分かるような気がします。

ウェッグマンズの場合はダイニングなのでホールフーズとは少々趣が違うのですが、自販機という点が非常にユニークだと思っています。

鈴木敏仁 (04:54)


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2011年3月28日
「BtoB企業の買収でアマゾンに勝負を挑むEベイ」Vol.15,No.13

アメリカ流通eニュース

 オークションのEベイがGSIコマースという企業を買収した。買収総額は24億ドル(約2,000億円)と大きな投資で、2006年に26億ドルで買収したスカイプに次ぐ規模である。
 この買収、実はネット販売業界への参入を意味しておりEベイの変革への挑戦を象徴するようなものなのである。最も影響を受けるであろう企業がアマゾンだろうと言われていることからも、この買収の意味が分かるというものなのだ。


<これ以降の内容に興味のある方は、アメリカ流通eニュース(有料)をご購読下さい。>

鈴木敏仁 (09:46)


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2011年3月24日
[ウォルグリーン] ドラッグストア・コムを買収

ウォルグリーンがネット販売のドラッグストア・コムを買収することを発表しました。買収総額は4億2,900万ドル。

ドラッグストア・コムはライトエイドとパートナーシップを組んでおり、ネットで注文した調剤をライトエイドの店舗で受け取る、ライトエイドの商品をネットで販売する、といったサービスを提供していました。
ただ昨年の7月に調剤部門をバイオスクリプト社に売却してまして、今は調剤以外のHBCのみの販売となっています。

1999年の創業以来黒字を計上したことがないと資料にはあって、決算資料をざっと見てみましたが少なくともこの5年間は赤字です。バランスシートとキャッシュフローだけで上場を維持し続けているわけで、典型的なネット企業と言っていいんじゃないでしょうか。
誰かに買収されるのを待っていた、と言えるのかもしれません。


ウォルグリーンの短期的な目的はドラッグストア・コムの顧客の獲得にあるのですが、まずはネット販売のボリュームを上げて、今後はリアル店舗とのシナジーを上げて行くという長期的な目的もあるようです。

すでにスマートフォン用のアプリを公開していて、。調剤をアプリから注文できたり、調剤ができたら携帯メールで通知を送ったり、といったサービスを始めています。
リアルとネットをいかにシームレスにつなげていくかがこれからの課題で、今回の投資もその一環ということになります。


トゥイッターR2Link

鈴木敏仁 (05:08)


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2011年3月23日
[ダラーゼネラル] ネバダ州へ進出、カリフォルニアへの足がかり

ダラーゼネラルが決算を発表しました。
売上高130億ドルで前年比11%増、最終利益高6億2,790万ドルで85%増、既存店成長率は4.9%増で、極めて好調な業績でした。
客数も、客単価も上がっているそう。

もちろん他業態も含めてあちこちの競合からお客を奪っているわけですが、ウォルマートから流れてきていることを指摘する人が多いですね。またウォルマートが低価格戦略へ戻りましたが、一度流れた客を戻す難しさを指摘する声が多いです。

ただダラーゼネラルも少しずつ数値が落ちている。四半期ごとの既存店成長率が、第1から順に、6.7%増、5.1%増、4.2%増、3.8%増で、わずかずつ数値が悪化しています。


さてこの発表と同時に出店戦略を発表、ネバダ州への進出を明らかにしています。そしてはっきりと、カリフォルニア進出への足がかりとすると言ってます。
アメリカをざっくりと東、中、西と分けると、西にはまったく店舗を出していなかったのがダラーゼネラルです。


<募金について>
グーグルより違反という指摘があり、72時間以内に修正せよと命令されました。
誘導するのがよくないとのこと。
やむなく過去のエントリーから文言をはずしましたが。
少なくともクリックすると広告を目にするわけだから、広告主の目的は達成されるわけですよね。
その上で、義援金としてすべてを寄付すると言っているのに、なんて杓子定規なんだろうと。
情けなくなります。
どうやらボットで文言を解析して自動で警告を送りつけているようなので、何か手がないか模索中です。

鈴木敏仁 (01:44)


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2011年3月22日
[ウォルマート] 小型フォーマットをシカゴに投入

小型フォーマットのウォルマート・エクスプレスをベントンビル近郊のルーラルに3店舗オープンさせることが分かっていますが、シカゴにも小型店を作るプランがあるようです。

今年の夏にエクスプレスを1店舗、マーケット(ネイバーフッドマーケット)を秋に1店舗、また来年も双方1店舗ずつ(後者が春、後者が冬)の開店を目指すそうです。


もともとエクスプレスはルーラルとアーバンで実験すると言っていたので、アーバンでの実験店舗がこのシカゴの店舗になるようです。


出店する地域はフードデザートで食品を売る店舗が少ない場所ということが書いてあるので、かなり治安の悪いエリアでは無いかと思います。シカゴでは進出反対運動が激しかったのですが景気の悪化とともにトーンダウンし自治体が進出を許したという経緯があり、あえてチェーンストアが出たがらない地域を選ぶことで信頼を勝ち得ようという意図があるように感じます。

たぶんこの店舗は視察できないでしょうね・・・

鈴木敏仁 (01:54)


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2011年3月21日
福島県いわき市のスーパーより緊急メッセージ

R2Linkのメンバーより以下のメッセージを掲載して欲しいとのリクエストがありました。
弊サイトが少しでも日本の復興にお役にたれてれば幸いです。


◇◇◇
いわき市では地震、津波による被災に原発関連の風評被害が重なり、多くの生活者の生活が危機にさらされています。一番大きな問題は医者が居なくなり、入院者が家に帰されて注射点滴が必要な方は生死の境にいるという、まさに「見殺し」の状態にあること。ガソリンの入手もままならず移動の手段すら確保が難しい状況です。

大手の小売業がほぼ撤退するなか、品物がある限り主要5店舗の営業を継続しているスーパーの社長からも、生活者目線にたった悲痛なメッセージをいただいています。
具体的な品物で最も品不足が深刻なのは生理用品と大人用子供用双方の紙おむつであること。
水の復旧が進まず、衛生状態が悪くなってきていること。
ガソリンの不足で社員の出勤の足を確保できないこと。

このスーパーはいわきに生活者が残っている限り撤退することなど考えられないというライフラインを担う企業としての使命感で従業員助け合いながら営業を継続しており、その姿には心をうたれます。いかに生活者に密着して信頼されているかは、Twitterの同地区被災者の情報交換からも十分知ることができ、涙が出てくるような内容も数多くあります。彼らが必死で集荷したものも2時には売り切れその時点でまだ1000人以上の列が残るのが普通という状況だそうです。

メディアの論調は復旧がすすみはじめたというトーンに変わりつつありますが、いわき市の現状からはかけ離れているといわざるを得ません。

このメッセージを読まれた方に各方面にこのいわきの窮状を伝えていただき、医者不足、薬不足、ガソリン不足が解消され、いわきに残る生活者に少しでも安心できる環境をもたらす動きになればと思っております。自分はスーパー向けの商品を調達、供給する立場の人間であり、日夜対応に追われておりますが、それだけでは足りないとの思いからこのメッセージを書きました。掲載していただける方々には感謝、感謝です。
(kazz.nishio)

鈴木敏仁 (04:51)


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2011年3月21日
[P&G] 原材料コスト上昇で洗剤を値上げ

プロクター&ギャンブルが洗剤の取引価格を6月6日までに最大で4.5%値上げする予定であることを明らかにしました。取引価格なので店頭売価は各小売業の判断という言うことになります。

またアナリストによると、P&Gは粉洗剤の取引価格を最終的には13%まで上げ、液体洗剤については販促の頻度と値下げ幅を縮小するだろうとしています。

先週の木曜日にはキンバリークラークがおむつやベビー用おしりふき等の値上げを発表したばかり。

P&Gはおむつも値上げするだろうというのがもっぱらの見方ですね。


コモディティ商品にインフレ懸念です。
P&Gやキンバリーは最大手でトレンドセッターなので、おそらく他社も追随して上げて行くことでしょう。


小売企業がどう対応するのか注目されます。


トゥイッターR2Link

鈴木敏仁 (02:53)


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2011年3月21日
「ウォルグリーンによるドラッグストア・コムの買収」Vol.15,No.12

アメリカ流通eニュース

 ウォルグリーンがネット専業のリテーラー、ドラッグストア・コムの買収を発表した。買収総額は4億2900万ドル。
 ウォルマートを代表として、この1年ぐらいの間にリアルリテーラーがネット強化について言及することが非常に増えた。すべてスマートフォンの急速な普及が影響しているものと思っている。


<これ以降の内容に興味のある方は、アメリカ流通eニュース(有料)をご購読下さい。>

鈴木敏仁 (09:35)


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2011年3月18日
[ウォルマート] カリフォルニアの店舗で80%以上の廃棄ゴミを削減

昨日に続いて環境(サステナビリティ)への取り組みについて。
ウォルマートがカリフォルニアの店舗から出る廃棄ゴミを80%削減したと発表しました。廃棄ゴミと訳していますが(英語ではWaste)、埋め立てや焼却されて無駄になるゴミを意味しています。

ウォルマートが2007年に開始したイニシアチブ、サステナビリティ360には3つの柱があります。

1、使用エネルギーをすべて再生可能エネルギーとする
2、廃棄物ゼロ(Zero Waste)
3、資源と環境を再生可能とする商品の販売

今回の発表は2の取り組みの中間報告という感じのようですね。
ちなみに80%削減したと言っているのですが、店舗から出る廃棄ゴミが全体の何パーセントなのかは明示していません。
ひょっとすると20%以下になって、ゼロに近づいてきたということを言いたいのかもしれません。


廃棄物ゼロ(Zero Waste)は、すべてのゴミを、リサイクル、コンポスト(堆肥)化、土中分解、の3つにしてしまうことで達成されます。
ただ今回のリリースを読むと、寄付や飼料への転換も含まれていて、当初の取り組みアウトラインよりも複雑になっているようですね。

確かカナダと英アズダで廃棄物ゼロを達成した店舗が出ているはずで、近いうちにアメリカでも実現されることでしょう。

鈴木敏仁 (01:47)


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2011年3月17日
10年間で114万トンのパッケージを削減

2020年までに25億ポンド(約114万トン)のパッケージが削減されるという発表がありました。リリースしたのはGMA(グローサリー製造業協会)。


パッケージには三種類ありますね。
・商品そのものを入れる一次パッケージ。
・保管、輸送、マーケティングメッセージ伝達、ディスプレー、商品の保護、などを目的とした二次パッケージ
・保管または輸送を目的としたさらに大きな三次パッケージ

ここで言うパッケージとはつまり、商品の中身以外のすべてを含んでいます。
これらが各メーカーの努力により、これから10年間で114万トン削減されるということです。


これを引っ張っているのがウォルマート、具体的にはパッケージングスコアカードと言うことになるのでしょう。
製造プロセスを変える大きな投資を考えると、メーカーとってパッケージを減らすメリットとはそれほど大きなものではありませんから。


これを聞いて思ったこと。
アメリカは一次パッケージを内容量に比較して大きくさせる傾向が強いですが、一方で余計なPOPをつけない傾向が強いので二次パッケージは少ない。
日本は一次パッケージは内容量並みであるけれど、二次パッケージのとくにPOPやディスプレーといった余計なものが多すぎる。

特に日本のメーカーはPOPという名のゴミを大量生産してますよね。
ゴミと言っている意味は、店舗に送られてはいるけれど、バックルームに放置されて使われず捨てられるものが非常に多いからです。
胸に手を当ててみましょう。


でもこのニュースを聞いて、日本のメーカーが余計な装飾を無くそうとするとは思えないので、やはりウォルマートのような強いリテーラーが日本にも必要なんでしょうね。

またはGMAのような業界横断型の、天下りがいないフェアなメーカー協会が必要なのだろうなと強く思います。
こういうベンチマークスタディと、指針のようなものを、行政指導ではなく自らが創造していかない限り、進化はないでしょう。

鈴木敏仁 (02:09)


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2011年3月16日
機能していないFSP

FSP(ロイヤルティプログラム)についてのおもしろい調査結果がありました。
ACIワールドワイドという支払いシステムの会社が調査し発表したものです。
(対称N数は1,053人)

・アメリカ人の75%は少なくとも1枚はFSPカードを所有している
・所有している人の85%は申し込んだ日からただの一言もプログラムから聞いていない(つまりDM、チラシ、電話、などなど何も来ていない)
・そのため、81%は会員になることのメリットさえ分かっていないしどうやってリワード(つまりポイントバック)してもらえるのかも分かっていない

・62%のアメリカ人が小売のFSPに登録している
・62%のうち来店を促すリワードやプロモーションをもらった事のある人はわずか36%
・62%のうち27%は一度も使わないリワードやプロモーションを受け取っている

・44%がFSPでネガティブな経験をしたことがある


興味を引くのは、85%は登録以来何もプロモーションが来ていないというくだり。

私は仕事で必要と言うこともあって少なくとも南カリフォルニアの全スーパーマーケットと、その他かなりの数の小売企業のカードを持っているのですが、あちこち使うので特定企業にロイヤルとは言えず、そのため何もプロモーションが来ないのかなと思っていたんですが、85%は何も来ていないというのを知って、納得しました。

例えばペットコというペット用品のチェーン店がありまして、けっこう使ってるんですが、なんらかの販促というものを今まで一度も受け取ったことがありません。
買うたびにスキャンしてるんだけど、何のためなんだろう、なんていつも思ってます。


FSPって、現状はそんなもんなんですよね。
イギリスのテスコ、アメリカではクローガー、あとはウェッグマンズとかほんの一部の企業を除いて、店頭値下げ用カードとしての用途以外、ほとんど機能していないんじゃないですかねえ。

鈴木敏仁 (04:18)


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2011年3月15日
[ウォルグリーン] PBMユニットを5億2500万ドルで売却

先週のニュースです。
ウォルグリーンがPBMユニットを5億2500万ドルで売却することを発表しました。
ウォルグリーンが売却を検討しているという話が出てきたのが昨年のことでした。そのときの記事がこれ。
[ウォルグリーン] PBMユニットを売却か

そのときは5億~10億ドルで売れるだろう言われていたので、最下限の価格で折り合いが付いたということになりますね。

売却理由はすでに書いたとおり、シェアが小さすぎるという一点に尽きるのですが、CVSがいま問題を抱えていて、これを反面教師として横目で見ながらの撤退という可能性もあるのかなと思います。


この結果、ウォルグリーンとCVSは、店舗を見る限りにおいては似たようなものかもしれないが、まったく異なる戦略を持つ企業、と言うことになったわけです。

鈴木敏仁 (12:53)


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2011年3月14日
大震災へのお見舞い

今回の東日本大震災により被害を受けられた皆さまに謹んでお見舞い申し上げます。
皆様のご無事と、地震と原発問題の沈静化、および一日も早い復興を心からお祈り申し上げます。


アメリカ人に住んでいるただの傍観者が書いたところで言葉が上滑りするだけだろうと思いつつ、でもやはり自分の気分を書いておこうと思いエントリーしています。


ロサンゼルスでは日系チャンネルでNHKが放映されており、ほぼリアルタイムで状況を把握しています。
被災地の様子を目にするたびに、心が痛み、涙が止まらなくなります。
正直なところ、心配で集中力が失われ、執筆がはかどりません。

自衛隊が活動している画面で背景に映り込んだめちゃくちゃに壊れた店舗が、経営者以下よく存じ上げているドラッグストアで、胸が張り裂けそうになりました。


LAタイムズが、極限状態におかれても規律正しく行動している日本人に驚き賞賛する記事を掲載していました。聞くところによると各国のメディアが日本人の行動を誉めているようです。

アメリカに20年以上住む日本人として、これほど勇気づけられたことはありません。同じ日本人として生まれたことを私は誇り思っています。


小売の現場で働いている皆さん。
大変でしょうが頑張ってくださいね。
小売業という存在は、危機的な環境においてはライフラインとして機能します。皆さんの頑張りが地域住民の生活を支えるのです。誇りを持って働いてください。


いったい私がここで何ができるのか、いろいろ考えたのですが、募金ぐらいしかできることはないようです。
そこで思いついたのは、皆さんのクリックを募金にしようと。

左側にグーグルの広告がありますが、次の受け取り分をすべて募金しようと思います。つきましては、毎日一回でいいのでクリックしていただければありがたい。
Retailwebをお読みいただいている皆さんの小さなご協力を支援につなげることができたら、これほど素晴らしいことはないのではないかと思います。

ご協力の程、なにぞとよろしくお願い申し上げます。

鈴木敏仁 (01:28)


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2011年3月14日
「"集団の狂気~Collective Madness"だったRFID、総括と現状」Vol.15,No.11

アメリカ流通eニュース

 サプライチェーンダイジェストという、流通業界の物流を中心としたメディアがアメリカにはある。ただマテハン系に限らず、製配販の間のモノの流れを包括的にテーマとしているメディアであるため取り上げる内容は多岐にわたる。
 この雑誌がRFIDについて記事を掲載、過去の総括を中心とした記事なので、いったい何が起きて、なぜダメで、いまはどうなっているのかを理解するに非常に分かりやすい。まとめておきたい。


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鈴木敏仁 (09:33)


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2011年3月11日
[ブロックバスター] 廃業せずに再建の道を選択

昨日法廷で審理がありまして、廃業せずに再建されることになり、投資企業への売却の線が濃くなってきました。

連邦破産法11条の適用を受けていましたが、債権者の中に清算型のプロセスへの移行(連邦破産法7条の適用)を主張するグループがあって、再建型でいきたいグループと衝突してもめていたようです。紙面によると、双方を代表する弁護士が裁判所の中でもかなり激しい議論を戦わせたようです。

今後は資産がオークションにかけられて、高値で入札した企業が買収することになります。すでに2億9,000万ドルのオファーが投資グループからあり、これを上回る入札があるのかどうかというところです。

ちなみに売却を支持しているのは売掛債権を持つ大手映画会社で、つまりブロックバスターの運命はいま、映画会社と機関投資家に手に委ねられているということになりますね。

鈴木敏仁 (04:32)


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2011年3月10日
[フレッシュダイレクト] 英モリソンズが5,000万ドルを出資

ニューヨークに本拠を置く専業のネットスーパー、フレッシュダイレクトにイギリスの大手スーパーマーケットのモリソンズが出資することが発表されました。
モリソンズはフレッシュダイレクトの株式10%を5000万ドルで取得、モリソンズのCEOダルトン・フィリップが取締役となり、イギリスからフレッシュダイレクトにチームを送り込んでネット販売の手法を学ぶ。

目的はイギリスでのネット販売を成功させるためだそう。
ネットで確認した限りネット販売はまだやっていないようで、これからスタートするにあたって必要なノウハウを獲得するということなんでしょうね。

ただそれだけで5000万ドルも投資するわけもなく、アメリカへの進出の足場として考えている可能性が高いんじゃないでしょうか。
ゆくゆくは傘下に収めてしまうということもありえると思います。

鈴木敏仁 (02:17)


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2011年3月 9日
[ウォルマート] ウォルマート・エクスプレスの1号店は本社近くの田舎町に

ウォルマートは今年中に新たな小型店舗を開発予定ですが、5月から夏までの間に、本社のあるベントンビルから遠くない田舎町にまず3つをオープンさせることが分かりました。

店舗面積は約400坪(15,000sqf)、12通路あり、壁面に生鮮とフリーザーがある、というところまでローカルの新聞が報じた模様で、業界誌に対してウォルマートはこれを認めています。
ただファーマシーが置かれるのかどうかについてはノーコメントとしてます。

残りの2つをどこにオープンさせるのかもノーコメントです。


私の興味はマーケットサイドとどう違うのかなんですが、今の予想としては、ファーマシーがあるかないかかなという気がしているんですけどね。

このエクスプレス、年内に40店舗にすると言っていますので、マーケットサイドのときと違ってウォルマートは本腰入れているように思っています。

鈴木敏仁 (05:30)


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2011年3月 8日
R2リンク勉強会、開催します!

初めての試みとなるR2リンク勉強会を来週開催します。

R2リンクには流通小売業界の、いろいろな分野の、様々な方たちが集まっています。それぞれ皆さん、その道のプロばかり。
その知識を生かせる方法はないのかといろいろ考えていたのですが、ただ集まって飲み会やるのもいいのだけれど、知識の共有、まあつまり勉強会をやってもいいのではないかなと思い立ったわけです。

やってみたらというご意見は昔からいただいていたのですが、なかなか腰が動かず・・・。とうとう重たいお尻が動きました。

とにかく今回はキックオフということで、事前にいろいろ考えずにスタートさせ、やってみて、試行錯誤しながら次へつなげていきたいと思ってます。


詳しい資料はこちらから。

ネットで参照;グーグルドキュメント版

ファイルをダウンロード;ドロップボックス版


ぜひご参加下さい!

R2Link Mar17 2011 勉強会のご案内

鈴木敏仁 (01:57)


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2011年3月 7日
[コストコ] ウェディングドレスの販売を開始

ブライダル売場@コストココストコがデザイナーブランドのウェディングドレスの販売を開始したというニュースが流れたのが先週のこと。

いちおうマークしたものの数あるニュースの一つとして埋没しかかっていたのですが、週末にコストコに行って売場を実際に見て、なるほどこれかと感心したのでエントリーしています。


デザイナー名はKirstie Kelly、よく知らないのですが有名なブランドのようです。
それと調べてみたところコストコは数年前からウェディングドレスを売っていたようなのですが、今回はデザイナーブランドと契約し、改めてプロモーションをかけプッシュしはじめたということのようです。

写真を見てわかるとおり、四方を囲み、中で試着できるようになっています。
専門の販売員が何人もいるのは、ウェディングドレスがコモディティのように置くだけで売れるものではないからですね。


成否はよく分かりません。
受け入れられるのかどうか、すごく興味がありますよね。

これを見て思ったことは、コストコのビジネスモデルをよく表現しているなあということ。ニーズであるコモディティを徹底的にディスカウント販売しつつ、ウォンツとしての高額品を上手に売ってしまうのがコストコです。

それと、トイレットペーパーは1セントでも惜しむが、一方でポンとドンペリを買ってしまうという、いわゆるトレーディングアップ的な消費パターンにマッチしたのがコストコと言うこともできる。

ここにウェディングドレスがうまくはまり込むのか。


ちなみに"アメリカ人は合理的だから"と簡単に済ませてしまう日本人が多そうですが、表層的な見方に過ぎません。
トレーディングアップ的な買い方は日本の方が表面化するのが早かったですからね。

鈴木敏仁 (03:58)


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2011年3月 7日
「ウォルマート、新戦略で小型フォーマット開発を明らかに」Vol.15,No.10

アメリカ流通eニュース

 ウォルマートの米国事業責任者、ビル・サイモンが毎年恒例となっているバンカメ主催の投資家向けカンファレンスで講演、新たな戦略を明らかにした。既存店のマイナス成長が続いており、プロジェクト・インパクトの失敗後の戦略については内外の注目が集まっていた。
 期末決算の時点で発表した"4つのプラン(Four-point Plan"についての説明があったのだが、興味を引いたのは小型フォーマットについての言及であった。ネイバーフッド・マーケット、マーケットサイドと、すでに2つ開発しているものの、リソースを投入し拡大するということをしてこなかったのだが、ようやく本腰を入れるようだ。


<これ以降の内容に興味のある方は、アメリカ流通eニュース(有料)をご購読下さい。>

鈴木敏仁 (09:29)


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2011年3月 4日
[ホールフーズ] "ホールペイチェック"に対するジョン・マッケイの苦言

ホールフーズのCEOのジョン・マッケイがWSJ誌主催のカンファレンスでスピーチしたのですが、内容がおもしろいので取り上げます。

ホールフーズには"ホールペイチェック"というニックネームが付けられています。ペイチェックとは給与支払いの小切手のことで、ホールを頭に付けることで給料全部を費やしてしまうほど高いというようなことを意味しています。もちろん両方ともホールがついていて、言葉遊びにもなってます。

これを頻繁に使うマスコミに対してマッケイが苦言をを呈しました。

「ホールフーズが高いというのは間違いだ、不健康な消費者に健康的な食生活を提供するという我々の努力に水を差している、逆効果だ」

高いという間違ったイメージを消費者に植え付けることで、健康的な食を買う機会を失わせていると言いたいわですね。


先日、ホールフーズの店頭で1.99ドルのワインを見つけたときは驚きました。しかもエンドで山積みしてました。
景気の悪化で売上がどかんと落ちたのですが、しかしその後急速に業績を回復させてまして、対処法の一つが低価格帯の商品の導入だったんですね。ただ1.99ドルという価格にはさすがにびっくりしました。

マッケイに主張にはこのあたりが背景にあるように感じます。
もう君らが考えているほど高い商品ばかりじゃないよと。


しかし、アメリカ国民の食生活の健全化を阻害しているという主張は、さすがマッケイと感じ入るばかり。
こういうユニークさというか、強い信念を持っているからこそ、企業を創業し成長させることができたんでしょうね。


ちなみに個人的には、確かに安い商品が並べられたけれど、総体としてホールフーズは今も高いと思ってます。

鈴木敏仁 (02:48)


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2011年3月 3日
ウォルマートとターゲットのバスケット価格調査

両社のバスケット価格の調査結果を業界誌が報じているのですが、プロモーション価格でターゲットの方が安く、定番価格ではほぼ同じという結果で、なかなかおもしろいので取り上げておきます。

・対象店舗はマサチューセッツ州北東部にある、8キロ離れている店舗
・対象は39アイテム(内訳は食品グローサリー13、非食品グローサリー12、HBC14)

結果は以下の通り。
・ターゲットのバスケット価格はウォルマートよりも2.8%安かった
・今回の調査は5回目で、ターゲットの方が安いのは3回目
・ただし、食品グローサリーはウォルマートの方が1%安く、非食品グロサーリーもウォルマートが3.4%安かった
・ターゲットはHBCが7.3%安く、これがトータル価格を押し下げた
・定番価格で比較すると、ターゲットの方が50セント安く、ほぼ同じだった。
(ただし局所の調査結果なので全米の傾向を表しているものではないという注釈付き)

まだ他にも結果があるのですがここでは省略。


EDLPプライスというものは、全商品のそれぞれの価格がすべて競合企業の下をくぐるものではないけれど、バスケットにすると安くなるというのが売りですよね。ただEDLP価格がいつも競合企業の販促価格を下回るというわけでもないので、こういうことはありえる。
ただ問題は、定番価格でターゲットに勝てていないという点にあります。ウォルマートの価格競争力が若干落ちていると理解する人が多そう。


ただしターゲットはこういう価格戦略を持っていまして、珍しいことでは決してないです。
ターゲットの価格戦略がどういうものなのかという点については、どこかかで私の記事を読むか、私のセミナーでも聞いてみて下さい。

鈴木敏仁 (02:49)


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2011年3月 2日
[フレッシュ&イージー] 北カリフォルニア初の店舗をオープン

サンフランシスコ近郊のサンノゼとダンヴィルに店舗を本日オープン、とうとう北カリフォルニア進出の幕が切って落とされました。年内の早い内に10店舗以上をこれからオープンさせるとのこと。

現在166店舗、1号店オープンからおよそ3年間が経過しているので、1年間に50店舗ペースということになりますね。

北カリフォルニアに進出して、これから出店ペースは加速するんでしょうか。
テスコのCEOが変わって、赤字の米国事業の戦略に何か変更があるのかどうかに私は注目しています。

鈴木敏仁 (04:40)


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2011年3月 1日
[ライトエイド] 上場コンプライアンス問題の解消

ニューヨーク証券取引所から上場廃止の勧告を受けていたライトエイドですが、条件をクリアしたのでコンプライアンス問題が解消したと発表されました。

NYSEの上場廃止条件の一つに、株価が30日間連続で1ドル未満となった場合というものがありまして、同社はこれに引っかかっていました。

[ライトエイド] 株価が1ドル割れで上場廃止の危機
このエントリーで分かるように最初の勧告が2008年末のことで、株式連結を実施して流通量を減らすプランがあったのですがなんらかの理由で実施できず、いままでこの問題を引っ張ってきました。

過去の株価の推移を見ると、2009年の半ばに1ドルを超えたのですが、昨年の半ばにごろにまた1ドルを割り込み、今年に入ってからまた1ドルを上回っています。

このグラフを見る限り、昨年後半に勧告をまた受けたけど、今年に入ってから1ドルを超えたので問題が無くなった、ということのようですね。


これだけ長く業績が低迷しつつ経営破綻を起こさない小売企業って本当に珍しい。ライトエイドを見ていると、調剤ビジネスとは実にしぶといということをつくづく感じます。

鈴木敏仁 (01:51)


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