デパートメントストアの最近のブログ記事

2017年11月 2日
JCペニーが玩具を強化

JCペニーが玩具売場を全875店に導入すると発表したのが7月のことですが、品揃えを拡大すると発表しました。
またネット通販の品揃えも来月から拡大するとしています。
店頭は40%、ネットは4倍に増やすそうです。

ペニーは白物家電売場を復活させるなど、従来のビジネスモデルからの脱却を模索していて、この玩具もその一貫ということになります。
もともとペニーはGMSですから、脱却と言うよりも、昔に戻るという言い方が正確なのですが。

トイザらスの弱体化も玩具強化の背景にあるのでしょう。

業績は相変わらずふるっておらず、8月に発表された第2四半期決算は赤字でした。
売上高も伸びていません。

ペニーの苦闘は続いています。

鈴木敏仁 (12:52)


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2017年8月30日
[コールズ] 年末までに売場面積を半分に

デパートメントストアチェーンのコールズが今年の末までに売場面積を半分にするそうです。
"operationally smaller through balancing inventory and adjusting fixtures"、在庫と什器の調整でオペレーション的に小さくすると言っていて、つまりフィジカルに小さくするのではなくて在庫量的に半分にするということですね。
リースがありますから店舗はそのままにして、店内ボリュームを減らし、それに沿った什器とする。

店内スペースが余ったりしないのかは不明。
また在庫を半分にすると売上も減るわけで、家賃的にどうなのかという疑問もある。

新店はすでに小さくしていて、リロケーションでも小さくしています。
リースが残っている、リロケーションできない、既存店舗に対する処置というわけですが、収益的にどうなのか、すごく興味がありますね。

今のところ1,100店舗中の300店舗が新たなタイプとなっているそうで、これから増えてくると目にする機会もありそうで、実際に見てからまた書くつもりです。

鈴木敏仁 (11:33)


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2017年6月23日
[シアーズ] シアーズカナダが連邦破産法11条の適用を申請

シアーズカナダが連邦破産法11条の適用を申請して破綻しました。
94店舗中の20店舗を閉鎖、加えて別業態としてのホームストア10店舗、アウトレットストア10店舗、ホームタウン14店舗を閉鎖し、縮小して再建を目指すとしています。

シアーズカナダは、シアーズホールディングスが12%、エディ・ランパートによる投資企業が45%を所有している企業です。
連結対象ではないのですが、シアーズであることに変わりはない。

米シアーズ破綻の可能性が取り上げられることが多くなってきているのですが、その前にカナダが倒れたということになります。
アメリカもそろそろかもしれないですね。

鈴木敏仁 (10:46)


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2017年4月24日
[JCペニー] ヘアサロンのリモデルを拡大

JCペニーが店内で展開しているヘアサロンのリモデルプランを強化すると発表しました。
ファッション雑誌のインスタイルと提携、名称をThe Salon by InStyleに変更し店内デザインも変えるプランで、今年は750ヶ所中の50ヶ所をリモデルするとしています。
またネット予約を可能とし、専用のモバイルアプリも導入しました。

このサロン戦略、主要目的はもちろん集客なのですが、サロンでしか売れないプレスティージヘアケア商品の販売強化もあります。
アルタと同じですね。

これ、日本の百貨店やGMSがやるべきことだと思っています。
日本もやってるよ、と言う人がいそうですが、違うんですよ。
日本はすべてテナントですから。

そうじゃなくて自社名で、自社売り場内でやるべきなのです。
ビューティケア売場の側がいいでしょうね。

テナントは売場の世界観(またはブランドイメージ)をぶつ切れにするデメリットがあります。

またJCペニーのようにファッション雑誌と組むことは(おそらく協賛してもらっている)、サロンのオーセンティシティ(Authenticity)を上げるだけではなく、自社ブランドのイメージアップにも貢献することでしょう。

The Salon by InStyle @JCPenney

鈴木敏仁 (10:26)


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2016年10月21日
[メイシーズ] 全商品にRFIDタグの貼り付けを義務化

メイシーズが来年末をめどにして、全商品のRFIDタグ付与をサプライヤーに義務付けすることを計画しているようです。
ニュースソースはこちら。
Macy's to RFID-Tag 100 Percent of Items

年内から来年初頭には全体の60%以上がRFID化し、携帯端末によってサイクルカウントされる、とありますね。

すでにインディテックスがRFID化に取り組んでいて、昨年末の時点で1,542店舗、今年の末までには2,000店舗で稼働するそうです。
専門店業態ではすでに動きが始まっているのですが、デパートメントストア最大手のメイシーズがやるとなると、インパクトは大きそうですね。

デパートメントストアの全商品となると衣料だけではなく、ジュエリー、ホームファッション、化粧品、といったカテゴリーも含まれますので、他カテゴリーへの影響もある。

ようやくその時代が来たか、という感じです。
タグのコストが下がってROIが一定基準を超え始めたと言うことですね。

これから他のカテゴリーにも波及してゆくと思うのですが、どこに広がってゆくのか興味深いところです。

鈴木敏仁 (01:03)


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2016年8月12日
[メイシーズ] 100店舗の閉鎖を発表

デパートメントストアのメイシーズが来年中に100店舗を閉鎖する予定あることを明らかにしました。
第2四半期の決算が悪く、対策として大きな店舗閉鎖に踏み込んだことになります。
現在の店舗数は728なので、閉鎖するのは13.7%。

第2四半期は売上高3.9%減、最終利益高95.9%減、既存店成長率2.0%減。
さらに半期にすると、売上高5.7%減、最終利益高69.8%減、既存店成長率3.8%で減で、構造的な問題を抱えはじめていることが分かります。

衣料業界は業績悪化を天候のせいにすることが多く、メイシーズも例外ではないのですが、半年続くと外部環境に理由を帰することは難しい。
言い訳せずにスクラップの道を選択したというわけですね。

業績悪化の理由として挙げられているのがネットなのですが、そもそもデパートメントストア業態はながく業績が悪く、業態としてはもはや完全に劣化してしまっているので、新たに登場した競合に勝てるような体質を持っていないんです。

ちなみに100店舗の閉鎖で売上高は10億ドル減になるだろうとしているのですが、ということは単純計算で不採算店舗の平均年商は1,000万ドル。
あのフロアスペースの広さでこの売上高は低すぎます。
スクラップを放置してきたんじゃなかろうか、という気がしますね。

鈴木敏仁 (01:12)


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2016年6月22日
店員からも見放されたシアーズ

記事の直接引用はFacebook向きなのですが、おもしろい内容なので今日はこちらで。
ビジネスインサイダーの記事です。
Sears workers reveal mistakes that are killing the company

なぜダメなのかと言う具体的な例を店員に聞き取りしてます。

なかなか手厳しい・・・

Some employees are now predicting that the rest of the company's physical stores will close within the next two years.
店員の一部はこれから2年以内にリアル店舗は消滅すると予測している。

Lampert has taken this company and, with pompous arrogance, has destroyed it," she said. "Customer care is vital to a retail business. Lampert just couldn't understand that.
ランパートはこの企業を堂々たる傲慢さをもって自分のものとし破壊しています。お客のケアは小売業では不可欠です。ランパートは単純にそれを理解していません。

ランパートはシアーズもKマートも不動産価値を下回る価格で買っているので、店舗を売ってしまえば損をしません。
なんとかしなければという危機感のようなものを感じないのは、そのせいなのかもしれませんね。

鈴木敏仁 (02:02)


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2016年4月26日
[シアーズホールディングス] 78店舗を閉鎖

シアーズの縮小が続いています。夏までにKマート68店舗、シアーズ10店舗、トータル78店舗を閉鎖すると発表しました。
1月の年度末の時点で、Kマート941店舗、シアーズ705店舗、トータルで1,646店舗です。
およそ5%の店舗カットということになりますね。

ちなみに昨年度の決算書によると、売上高は前年比19.4%減、最終利益高は11億2,800万ドルの赤字でした。
財務諸表を見ると、総資産113億3,700万ドルに対して借入金が132億9,300万ドルで、債務超過です。
一方キャッシュフロー表では、営業キャッシュフローはマイナスですが投資キャッシュフローがプラスで、投資キャッシュフローのプラス分はすべて固定資産の売却益、つまり店舗の切り売り分です。

店舗を売って運転資金を確保しながらビジネスを回しているわけで、"小売で日銭を稼いでいる商業不動産投資会社"、がシアーズの本質と言って良いでしょう。
ただ普通の不動産投資企業は買って売って儲けるのですが、シアーズの場合は"売るだけ"という点が異なってます。

鈴木敏仁 (01:02)


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2016年2月10日
[シアーズ] さらに続く縮小均衡

シアーズが第4四半期と通年の業績を発表したのですが、相変わらず悪く、運転資金の調達のためにいっそうの資産の切り売りを予定していることを明らかにしました。
既存店成長率は、第4四半期がKマート7.2%減、シアーズ6.9%減、通年ではKマートが7.3%減、シアーズが11.1%減でした。

アナリストによると、2012年以来ランズエンドといったの傘下の子会社のスピンアウトや店舗の売却等で95億ドルを調達しているそうなのですが、足りなくなっている模様。年度末のフリーキャッシュフローが減っていて、今年度は25億ドル近くを調達する必要があるとしています。

倒産することなく、切り売りしながら縮小し、均衡しようとしているシアーズは、ひょっとすると凄いのではないかと最近思い始めました。
おそらく普通のリテーラーでは無理でしょう。
さすが投資のプロが運営している企業だなと、逆に感心しています。

鈴木敏仁 (03:35)


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2016年1月20日
[JCペニー] 白物家電の実験を開始

JCペニーが白物家電の販売を実験すると発表しました。
開始は2月1日から、店舗はサンアントニオ、サンディエゴ、タンパの3店舗だそうです。

JCペニーが白物家電から撤退したのは1983年のことなので、実に30年ぶり以上を経て復活ということになりますね。
もともとJCペニーはシアーズと同じゼネラル・マーチャンダイズ・ストア(GMS)業態で白物家電を売っていたのですが、80年代にかけて非食品から撤退し、デパートメントストアへと変革したのでした。

JCペニーはホームデポから移ってきたマービン・エリソンがCEOとして再建努力をしているのですが、業績が上向いているんですよね。
エリソンはホームデポで、不採算店舗の業績をどんどん改善して一気に出世した人で、次のCEO候補とも言われていたのですが、商品部系のグレッグ・メニアが2014年にCEOに昇格し、昨年初頭にペニーに移ってしまった経緯があります。

ホームデポというハードな世界で手腕を発揮した人が、ファッションリテーラーでどうだろうと思っていたのですが、今のところ業態というハードルは関係なく能力を発揮しているわけで、優秀な人なんだろうなと思います。

JCペニーのサイトで検索されるトップカテゴリーに白物家電が入っていて、これが実験のきっかけだとしています。
エリソンにとってはホームデポ時代に経験があって、特性が分かっているというのもあるんでしょうね。
ホームファッション部門の売上が落ちていて、カバーするためという目的もあるようです。

アメリカ人がJCペニーで再び白物家電を買うのかどうか、実験結果が楽しみですね。

鈴木敏仁 (04:36)


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ペプシネックス



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