2018年12月28日
好調に終わった今年の歳末商戦

今年の歳末商戦はここ数年でもとくに好調に終わったようです。
11/1から12/24までの売上高の伸び率は5.1%増、総売上高は8500億ドルでした。
オンラインの成長率は19.1%増。

出所はMastercard SpendingPulse、自動車の売上高は除外した数値です。

アメリカ経済の好調を裏付ける結果でした。
この好景気が来年も続くのかどうか、ですね。

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いつもご購読ありがとうございます。
今年の更新はここまでとして、年末年始のお休みモードに入ります。
年々忙しくなっていてこちらの更新が滞りがちですが、ポストが比較的楽なFBやTwitterでは定期的に情報を共有してますので、あちらもぜひフォローしてみて下さい。

それでは皆さん良いお年を!

鈴木敏仁 (01:53)


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2018年12月27日
ルルレモン、店内に書籍コーナーを導入

衣料専門店チェーンのルルレモンが出版社のペンギン・ランダムハウスと提携して、店内に書籍コーナーを設置しました。
NYの大型店舗で、ヨガクラスを実施するスペースに書籍1,000冊を用意、自由に閲覧するスペースも作ったようです。
またiPadも用意してオーディオブックも聞けるようにしているそうです。
ポップアップ扱いで期間は来年の春まで。

目的は単なる衣料リテーラーからライフスタイルブランドへと変革するためのトライアルだろうとみられています。
モノが店頭で単純には売りづらくなった時代に、店にいかに来てもらえるのか。
そんなことをテーマとしての試行錯誤とみると興味深いです。

ちなみにルルレモンはアスレジャーというファッショントレンドを作った企業として知られていますね。

鈴木敏仁 (02:05)


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2018年12月21日
返品ピークは12月19日、クリスマス前でははじめて

12月19日の返品パッケージ総数が150万個となって、はじめてクリスマス前に返品のピークを打ちました。
UPSによる推定数値です。

通常は1月初旬、UPSは1月3日と言ってます。
予測総数は130万パッケージ。

返品は必ず一定比率発生しますから、分母が増えれば分子も増えます。
ただ競争上、返品無料、返品しやすい環境を作ってしまう(例えば返品用のパッケージやラベルを同梱する)、ワービーパーカーのように返品を前提として売る手法を取る、というようなEC企業が増えてますから、分子のみが増える要素は一杯あります。

その上で、歳末商戦がブラックフライデー以前から始まっていることが、返品ピークが前倒しされはじめた理由でしょう。

EC市場の成長で、フォワード宅配物流に大きな負荷がかかってますが、リバース宅配物流もどんどん負荷が高まっています。

鈴木敏仁 (01:59)


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2018年12月20日
クローガー、完全無人自動車による宅配実験を開始

クローガーは昨年夏から無人自動車による宅配をアリゾナ州のスコッツデールで実験してきました。
この実験はトヨタのプリウスを使って運転席に人が座ってのものでしたが、クローガーが今回からはじめるのは運営しているNuroという企業が開発した専用車を使っての実験です。
もともと人が乗るスペースがない、何かを運ぶためだけに開発されたデリバリー専用の車です。

こちらに画像があるので興味のある方はどうぞ。
Meet Nuro

こちらは開発環境のデモビデオ。


100%無人というわけではなくて、この専用車の後ろを監視する人が車で追うようですけどね。

規制でなかなか進まないドローンより、こっちの方が実現性が高いような気がしています。

鈴木敏仁 (02:26)


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2018年12月17日
[ウォルグリーン] 余剰在庫や返品商品をBtoBオークションで販売

ウォルグリーンが余剰で余った在庫と返品商品をBtoBのオークション形式で売り始めます。
B-Stock社との提携とのことなので、おそらく同社のプラットフォームを使いウォルグリーン用にカスタマイズしてのことだと思います。

B-Stock社はウォルマート、ベストバイ、メイシーズ、アマゾン等の返品を取り扱っている企業です。
アメリカのリバースロジスティックス(静脈物流)はかなりシステマチックで相当な効率化と最適化がなされている分野です。
大手企業が存在するのですが、B-Stock社はおそらく新興でデジタルプラットフォームに強みを持っているようですね。

この手の分野、日本は今もグレーで、大規模に最適化するという発想はほとんどありません。
こういった企業や業界は俗称でリクイデーター(清算屋)と呼ばれたりするのですが、日本ではリクイデーターという表現は忌み嫌われます。
縁起でも無い、という理由です。
こういったところまで効率化を図るアメリカと、臭いものに蓋をする日本と、が生産性の差を生む理由の一つだったりします。

鈴木敏仁 (02:17)


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2018年12月14日
インスタカート、ホールフーズとの関係を解消

インスタカートがホールフーズとの関係を来年の2/10付けで解消すると発表しました。
現在同社が作業している店舗は76店舗だそうです。

ホールフーズはかなり早い段階の2014年にインスターカートと契約し利用しはじめていて、投資もしています。
金額は公開されていませんが、いろいろな資料を勘案するにたぶん30万ドル以下、現在のインスタカートの企業評価額からするとコンマ以下の比率です。

アマゾンがホールフーズを買収し、ホールフーズでプライムナウを稼働させた段階で、インスタカートとの関係が解消されるのは時間の問題でした。
逆に今まで引っ張った理由が不明なのですが、契約上の縛りがあったのかもしれません。

店頭でプライムナウとインスタカートが共存している不思議な光景をみる機会が多かったのですが、これで一つスッキリとするわけです。

鈴木敏仁 (02:07)


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2018年12月11日
ウォルグリーン、FedExと提携して調剤の翌日配達を開始

ウォルグリーンがFedExと提携して調剤の翌日配達を開始しました。
全国で利用可能、配送料は4.99ドル、16時までの注文で翌日宅配が可能となるそう。
ダラス、シカゴ、NYC、マイアミ、ゲインズビル、タンパ、フォート・ローダーデールの7都市ですでに実施している当日宅配を来年中に拡大するのが次の計画だとしています。

調剤の宅配はメールオーダーと呼んでアメリカではごく一般的に普及しているのですが、ピルパックを買収したアマゾンによる通常の調剤への進出は不可避で、そうすると既存のドラッグストア企業が取り組むべきことは宅配時間の短縮化ということになるわけです。

ウォルグリーンはFedExによる宅配物のインストアピックアップや発送を全店舗で可能としており、関係を深めています。

鈴木敏仁 (11:47)


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