2005年10月 5日
村上ファンドとアルバートソンズ

村上ファンドが阪神電気鉄道の株式を買い進めているそうですね。
これに対して、電鉄側が実に稚拙な反応をしている。
我が国の会社のシステムにおいて、資本と経営が分離していない典型例です。
上場している以上、誰が株主になっても文句は言えない。いやなら上場しなければいい。

以下asahi.comの記事を抜粋します。

「阪神電鉄は今年、鉄道営業開始から100周年を迎えた。村上ファンドが目をつけたのは、この100年の間にため込んだ沿線不動産をはじめとする膨大な含み資産だ。 」

これは要するに、資産をためこみ、株主に価値を還元してこなかったということに他なりません。
現株主はずっと低いリターンに甘んじてきたということ。

「買った株を後に高値で売り抜けるのも投資ファンドがよくとるスタイルだ。」

これは当たり前の戦略です(笑)
よくとるスタイルではなくて、それが投資ファンドの仕事です。
可能な限り安く買って、可能な限り高く売る、商売の基本じゃないでしょうか。
'売り抜ける'や、'よくとるスタイルだ'という表現に若干の批判的な意図を感じますが、どうでしょう。

「阪神電鉄首脳はこう漏らした。'皆さんに助けてもらわな、あかん'」

誰に助けてもらうのでしょう(笑)?
助けてもらうのではなくて、株主にきっちりリターンを返すことが肝要なんじゃないでしょうかね。
このコメントのレベルは、かなり幼稚です。

アルバートソンズは、再建策の1つの選択肢として資本売却を視野に入れてます。
どうしてなのか。
阪神電鉄はこのあたりから学ぶ必要がありそうです。

鈴木敏仁 (06:38)

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