2005年11月23日
スキャンエラーの比率

スキャン価格と棚札の価格に差が出ることを英語でスキャンエラーと言います。
このスキャンエラーをネタにして、アンチウォルマート運動に余念がない食品労働組合がおもしろい数値を発表しました。

ウォルマートのカリフォルニア60店舗、イリノイ78店舗で調査したところ、前者で8.3%、後者で6.4%、というエラー比率が出た、ということです。

米国にはNational Institute for Standard and Technologyという機関があって、100アイテムをスキャンした場合、2つを超えてはいけない、という標準を設定しているのだそうです。
つまり2%ということですね。
98年の業界平均の調査では3.35%だったそうです。
こういう研究機関があるのが、いかにも米国らしい(笑)

ウォルマートは当然反論してます。
内部調査では2.4%で、NISTの業界平均値よりも小さいと。

組合による調査結果に信憑性があるかどうはここではおきます。

03年、アルバートソンズがこのスキャンエラーで地方自治体に対して185万ドルの罰金を支払っています。
細かい数値は省きますがこのときの調査結果では、4回の買い物に対して1回はオーバーチャージがあり、1回について平均93セントよけいにチャージしていた、のでした。
米国消費者の来店頻度はだいたい年間70回くらい、すると17回はオーバーチャージがあって、すると年間トータルは15.81ドルとなるわけです。
毎回アルバートソンズに行くわけでもないでしょうが、理論上はこうなる。
小さな数値ではないですね。

この問題、日本ではほとんど表面化していないような気がします。
100%エラーのないシステムなんて存在しません。
店頭では日常でお客とのトラブルは発生しているが、その都度対応して、問題として顕在化させていない、ということでしょうか。

米国では地方自治体が覆面でエラー調査をしてます。
日本でもやってみる価値はあるような気がします。
結構悪い数値が出るような気がするんですけどねえ(笑)

鈴木敏仁 (09:32)

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