シアーズエッセンシャルズとは、簡単に言うとKマートの店舗をシアーズに転換したフォーマットです。
死んでるKマート店舗を活性化する、モール内で冴えないシーアズを外に出したい、といった目論見で作られた実験フォーマットで、今年一年で50店舗をリモデルしました。
12月6日に発表された第3四半期の決算につけられたコメントで、会長のランパートは、実験結果はミックスで、来年からの出店計画を見直すとしました。
そりゃまあ、そうでしょう。
6月にグランドオープニングで店舗を見に行ったのですが、ほとんどショールームで、何の魅力もありませんでしたから。
マーチャンダイジングどうのこうの言う前に、店舗にまったく活気が感じられない。
売ろうという意欲が欠落している。
行き過ぎた経費削減が、縮小均衡に陥るという典型例です。
いきなり50店舗というのも、いただけませんでした。
あのウォルマートでさえ、ネイバーフッドマーケットはまず4店舗を作って、しばらく実験してましたから。
1店舗を作って、売れるのかどうか調整してから増やすのが常道でした。
会長のランパートが小売素人と言われるゆえんでしょう。
でもってかわりに、Kマート店舗にケンモア、クラフツマンやダイハードといったシアーズPBを導入する、'シアーズ・インサイド'戦略に切り替えるとのことです。
なるほど、マイクロソフトにインテル・インサイド、Kマートにシアーズ・インサイド、ですか(笑)
ちなみにシアーズ・ホールディング(業界ではKシアーズと呼ばれてます)、増収減益でした。
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