ベストバイが第3四半期の業績を発表しました。
売上高は10.4%増の73億3500万ドルでしたが、純利益高は6.8%減の1億3800万ドルで、増収減益でした。
ちなみに営業利益高は18.9%減でした。
理由はコストアップ、具体的には同社が昨年来取り組んでいるカスタマー・セントリシティというプログラムが経費増に大きく貢献してしまったということです。
CEOのブラッド・アンダーソンは「変革活動に投資し過ぎた」とコメント、しばらくスローダウンして利益が出せるモデルになるよう調整するとしています。
このカスタマーセントリシティについては、販売革新(商業界)7月号に書いたり、流通eニュースで書いたりしているのでここでは詳細は書きませんが、簡単に言えば対象顧客を絞り込み、商圏顧客のプロフィールにアソートを合わせ、ロイヤルカスタマーには良いサービスを提供し、そうでないカスタマーにはサービスを限定するという戦略です。
SM業界のロイヤルティマーケティングとはアプローチが少々異なっていて、非常におもしろいのですが、コストアップ要因があり、懸念されていました。
同社は売り上げ増がコストアップを相殺するとしていたのですが、今回の決算でバランスが悪くなってしまったことが分かってしまったわけです。
非常にユニークでおもしろいプログラムではあり、壁を乗り越えてワンステップ先に進めるよう頑張ってほしいなと思っています。
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