シアーズが新フォーマットとして実験し、ほとんど失敗しているシアーズエッセンシャルズですが、シアーズグランドに店名変更されることが明らかになりました。
シアーズグランドとの境界線がないからという理由でして、つまりエッセンシャルズの基本コンセプトはグランドの縮小版なわけですね。
異なる店舗名を使うよりも、同じにしてしまったほうが、マーケティングやプロモーションの観点からはコストが低く済みます。
それと、5月を目途に14店舗を改装しててこ入れするそうです。
最近エドワード・ランパートの記事がフォーチュン誌に掲載されました。
Kマートとシアーズを合併させた若き投資家です;たぶん彼は今43歳、すでにビリオネアで桁外れの資産をすでに持ってます。
詳細は省きますが、再建に対する彼の考え方を誤解を恐れずにごく簡単にまとめると、売れなくても利益が出る仕組みを作ろうとしている、ということになります。
縮小均衡など意に介していない。
日本の場合、売上最優先ですから、彼のような発想はなかなか馴染まないだろうなと感じたのですが、過去のような右肩上がりの市場拡大がなくなった今、そういう発想が実は日本でも求められているのではないかと、思ったわけです。
日本の小売業は利益率が低すぎます。
投資家ランパートは、旧来の小売業が持っている常識論からまったく異なる視点でアプローチをかけている。
その成否は別として、こういう若い人がいて、巨大な小売企業の業務改革を引っ張っていることも、米国小売業界のダイナミズムの一つであると私は思っています。
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