2006年6月15日
ウォルマートとP&Gが店頭メディア実験から脱退

Advertising Age誌が、ウォルマートとP&Gが'In-Store Advertising Study'の参加メンバーから脱退したと報じました。
この'In-Store Advertising Study'とは、POPAI(Promotional Product Association International、国際販促物協会)が実施しようとしてるベンチマークスタディで、テレビやラジオで使われるのと同じようなメディア基準を店頭販促に持ち込めるかどうかを考えようというものです。

例えば、ウォルマートは現在店頭でウォルマートTVというメディアを持っていますが、来店客数を考えると三大ネットワークに次ぐ規模になるといわれていて、じゃあこの店頭テレビで流すCMを1分間買う値段がいくらが適正なのか、といったことを研究しようとしているわけです。

P&Gが抜けた理由はイニシアチブを取れなくなったからだそうで、ウォルマートが抜けた理由は特定されていません。両社が抜けたことで、ベンチマークスタディの実施が延期されます。

ちなみにこの店頭広告の市場は、年間170億ドル規模なのだそうです。

さて、今回俎上に上げた理由は、2社が抜けたことを記事にすることにあるのではなくて、こういうスタディを実施しようとしているアメリカのおもしろさです。
テレビやラジオと同じような基準を店頭メディアに当てはめられないかを販促協会が実施しようとすることそのものがおもしろいし、そもそも店頭をテレビやラジオと同じレベルの広告メディアだと認識してみることすらおもしろい。

延期になったのは残念でした。なんとか実現して欲しい価値あるベンチマークスタディだと思います。

鈴木敏仁 (07:28)
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