シアーズホールディングの副会長、アラン・レイシーが今月末で退任することが発表されたのですが、退職金のトータルがすごい。なんと$50ミリオン、1ドル120円換算で60億円です(@_@)
彼は前シアーズのCEOだった人なのですが、シアーズホールディングとなってKマートとくっついた時点で取締役会副会長(日本語表現だと副議長?)となっていました。
このポジション、閑職でして、いわば窓際においやられたようなものなんですね。
これは、会長であるエドワード・ランパートの意図でした。
シアーズの前CEOアーサー・マルチネスが退任したときに、後継として目されたのがこのレイシーと、ポール・ウォルターズという人だったのですが、結局レイシーが継いだ。
この人は財務畑を歩いてきた人で、一方のウォルターズは商品部。そのときのシアーズは、利益の半分以上をクレジットカードビジネスが占めていた時代で、しかしリテールを何とかしなければならないというときで、どちらがCEOになるかでシアーズの考え方が分かる、と言われた。結局レイシーが選択され、ああやっぱりシアーズは信販業なんだなあと思ったものです。
そして結局この人は、物販を立て直すことができなかった。その後大株主だったランパートの強いプッシュでクレジットカード事業を売却し、そして合併し、必要とされなくなった、というストーリーです。
この人が、$50ミリオンですから。
ストックオプションの比率が大きくて、シアーズホールディングの株価は高騰してますから、まあ、分からないでもないですが。
ホームデポのナーデリも最近高級を批判されてます。
アメリカの企業統治の仕組みの一部が、壊れてしまっている気がするのは、私だけではないでしょう。
最近のトラックバック
from 英語新聞ウォールストリートジャーナル(WSJ)から見た起業・ビジネスのヒント
from 英語新聞ウォールストリートジャーナル(WSJ)から見た起業・ビジネスのヒント
from デジタルな広告たち
from ファッション流通ブログde業界関心事
from ファッション流通ブログde業界関心事
from kitten using XOOPS
from 行け行け!LAビジネスウォッチャーズ
from kitten using XOOPS