2006年8月18日
ウォルマートが10年ぶりの減益

15日に発表された四半期決算によると、売上高は845億2000万ドルで前年比11.3%増、純利益高は20億8000万ドルで-25.7%で、、増収減益となったことが明らかとなりました。減益の理由はドイツ撤退コストを計上したからで、撤退がなければ予想通りの増収増益でした。

同社はこの減益にも関わらず、通年予測の下方修正はしておらず、つまり今回の損失を上回る利益を上げる見込みがあるのか、またはもともと撤退コストを織り込んで見込みを立てていたのか、どちらかということになります。

過去減益を記録したのは96年の第4四半期で、70年の上場以来減益はこの一回だけなので、今回は10年ぶり2度目の減益ということだそうです。
ウォルートは95年に成長がスローダウンし、96年の減益もそのためなのですが、このとき即座に業務改革に取り組み、すぐにV字回復しています。これを引っ張ったのが新フォーマットとしてのスーパーセンターであり、商品部トップとして在庫削減など商品政策で功績のあったリー・スコットでした。

今回の減益は、現在のウォルマートがそのときの状況に近いことを示唆してます。同じように、昨年から業務改革に取り組んでいますし。
人間の配置も非常に似ています。当時のデイビッド・グラスと同じ役目にあるのが現在のリー・スコットであり、そしてリー・スコットとほぼ同じポジションにいるのがジョン・メンザー、当時リー・スコットとともに次期CEOと言われたボブ・マーチン(海外事業)と同じところにいるのがマイケル・デューク、というわけです。

再来したこの成長の踊場を乗り越えられるのかどうか、再び取り組んでいる業革が果たして成功するのか、誰もが興味津々といったところじゃないでしょうか。

鈴木敏仁 (12:01)
ペプシネックス



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