同社がオーガニック商品を品揃えし始めたことは、何回か記事にしました。ウォルマートのオーガニックアパレルでは、オーガニックをイメージアップに使おうとしている、というような意見を載せたのですが、その後いろいろな資料を入手するにつけ、ウォルマートは環境問題に本気で取り組み始めたような印象を持っています。
まあ確かに、小手先のことをやったところで、アンチ陣営の矛先をかわすことなどできませんしね。
認証済みシーフードの仕組みとは、MSCという持続可能(サステナビリティ)な方法で水揚げされた魚介類を認証するNGO組織があり、この組織がスタンダードを満たしている水産会社にお墨付きを与え、この水産会社が卸すシーフードには認証シールが貼られ、消費者が認知する、ということになります。
ここで言うスタンダードとは、取り過ぎない、海洋環境にダメージを与えない手法を使っている、といったことだそうです。
ウォルマートは今後3縲鰀5年以内に、取り扱っている北米産のシーフードについてはすべて認証済みにするとしています。
この取り組みが注目されている理由は、ウォルマートは単に市場に出回っている認証済みシーフードを買うのではなくて、MSCによる認証水産会社を増やす努力を自身がしている点にあります。つまり他のシーフードサプライヤーに対して、MSCの認証を取るよう薦めているわけです。または取れない水産会社は使わない、ということになるのでしょう。
最終的には200縲鰀500アイテムを認証済みにし、これはホールフーズが現在揃えている18を大きく上回るそうです。またホールフーズはサプライヤーに対して認証を取るよう薦めるという取り組みはしていません。
MSCの最終目標は、農産物のオーガニック基準の水産バージョンにすることにあるそうで、ウォルマートはその支援をしていると表現することもできます。
ちなみにMSC(Marine Stewardship Counsil、海洋管理協議会)とは、World Wildlife Fundという自然保護団体と、このページをスポンサーしていただいているユニリーバさんとのジョイントベンチャーで、97年の設立、ロンドンに本拠があるのだそうです。
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