2006年9月17日
消えるレイアウェイ

ウォルマートがレイアウェイ(Layaway)を年内に終了するそうです。

レイアウェイはアメリカ独特のシステムです。頭金の支払いで商品をお取りおきするもので、所得の低い層を対象としてかなり昔から存在してきました。一般的には30日間商品をキープするそうです。
現代はクレジットカードなど様々な支払手段がありますが、昔はなかったので、こういうやり方があったわけです。

手持ちの現金が十分になくて、'頭金置いていくから、今度来るまで取っといて'的なもののチェーンストア版です。日本でもたぶんかなり昔にはあったのでしょうし、顔見知りのご近所の小さなお店では今でも通用しそうな気がしますが、一般的にはとうの昔に消えてなくなってますし、チェーンストアには存在しません。

大手リテーラーだと、ウォルマートとKマートがこのシステムを今まで維持してきました。しかしニーズが減ってきて、人員を置くことのコストがかさばってきたため、とうとうやめることを決めたというわけです。
Kマートは続けるそうです。

アンチウォルマート陣営は、'サム・ウォルトンの伝統が消えた、これが田舎の小さな企業ではなくなってしまった証拠だ'、などと発言してます。でも、こういうシステムを今までチェーンストアが持ってきたこと自体、私には驚きでして、やめるのは当然かなと思います。

ちなみにウォルマートの場合、通常レイアウェイのために1店舗あたり3人を配置するそうで、3,256店舗ですから、1万人近い人がこのために働いている計算になります。

鈴木敏仁 (07:48)
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