セイフウェイのネット事業を担当している会社はGroceryWorksといいますが、テスコはこの会社のおよそ40%を所有して間接的に関与してきました。トータル4000万ドルを投資し、一説によるとネットバブル崩壊時にGroceryWorksが生き残れたのもテスコのおかげ、なのだそうです。
しかし、テスコがカリフォルニア参戦を発表し、カリフォルニアを地盤とするセイフウェイとの軋轢が予想され、ネットビジネスがどうなるか耳目を集めてきたのですが、やはり撤退とあいなりました。GroceryWorksはセイフウェイの100%所有子会社となります。
さてこうなると、次はDunnhumbyです。こちらはクローガーのロイヤルティマーケティング(LM)を請け負っている会社ですが、テスコが84%を所有しています。DunnhumbyはテスコのLMを成功させたことで知られていて、クローガーは現在Dunnhumbyの力を借りて自社のLMを大きく変えている真っ最中です。
クローガーはカリフォルニアにはラルフスを持ってますし、地域が違いますがコンビニも持っている。将来テスコとはガンガンぶつかる可能性がある。しかし、LMのオーバーホールも捨て難い。迷うところでしょうね。
テスコはこの二つの事業を通して、アメリカ市場を十二分に学んだことでしょう。ほんとうにしたたかな企業だと思います。
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