ドラッグストアのCVSがケアマークを買収すると発表しました。ディールは株式の交換形式で、市場総額で200億ドル、合併後の売上高は750億ドルと、巨大なM&Aです。
ただしFTCによる査定しだいで、紆余曲折が考えられ、M&Aが成立しない可能性もあります。
ケアマークはPBM企業です。PBMについては長くなるのでここでははしょりますが、簡単に言えば調剤に対して支払われる給付金を第三者組織として管理するビジネスです。
さて、ディールの成否はここではおき、この買収プランが意味しているものをいろいろ考える必要があります。
1つ目は、CVSという企業が物販を超えた医療サービスプロバイダーを志向しているのだと言うことが、はっきりと分かってきたということでしょう。ビジネスモデルのトランスフォーメーションです。ミニットクリニックの買収もその一環ということができます。
物販ビジネスと医療サービスの融合という道筋は、日本においてはどう捉えるべきか、じっくりとさらに考えるべきテーマです。
2つ目は小売ビジネスにおいて、'健康(ヘルスケア)'というキーワードがこれからますます重要になって行くだろうということです。ウォルマートがジェネリック薬の価格を下げて話題となっていることも、その流れの中の一つだと理解したい。ドラッグストアだけじゃなくて、スーパーマーケットも含めた日常の商業に含まれる全業態と、ここに関わる卸やメーカーも含めて、'健康(ヘルスケア)'があらゆるところで重要なカギとなってくると思います。
そしてこの点は日米同じだと考えています。
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