「ウォルマートのイメージを変えることは、クィーンメリーをひっくり返すようなものだ」
これはブランドコンサルタントのコメントです。
クィーンメリーとはイギリスの豪華客船のことで、つまりそれほど難しいということを言いたいわけです(^^)
発表された第3四半期の業績によると、売上高12%増、純利益高11.5%増、増収増益なのですが、既存店成長率が1.5%増でウォール街の期待を裏切りました。
理由は昨年来取り組んでいるハイエンド消費者取り込みイニシアチブがうまく行っていないからのようです。メンザーは、メトロ7が期待はずれで推移していることを認めています。
イメージを変えようとするマーケティング戦略は正しい。データもウォルマートらしく十二分に分析している。しかし店頭に行くとそれだけのものがない、これが問題だと指摘する人がいます。
これは鋭いかもしれません。確かに店頭に行って、アパレルが魅力的に見えるかというと・・・。
イメージが先行し、お客が実際に店に行って落胆する。これは、最も避けなければならない失敗です。
ウォルマートはこのかなり初歩的なミステークを犯しつつある可能性がある。
一度落胆したお客は、なかなか戻って来ません。
これを避けるために、セイフウェイは店頭のオーバーホールから開始し、もう大丈夫となってから大々的な広告を打ち始め、いちおうの成果を収めつつあります。
増収増益ですから苦戦とは言わないものの、取り組み中のイニシアチブについては苦闘中、といったところでしょう。
このウォルマート、玩具100アイテム、家電100アイテム、アプライアンス50アイテムですでに値下げを発表、いまだ感謝祭も終わっていないのに他社に先駆けてすでに歳末モードに突入しています。
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