ガールズアクセサリーの専門店チェーン(約3,000店舗)で日本にも進出しているクレアーズを、バイアウト企業のアポロが資本買収することを発表しました。
総額はおよそ31億ドル、発表前の株価に対して支払うプレミアムは7.3%です。
クレアーズは非上場化を検討していることを明らかにしていたので、やっと決まったということなのですが、また小売企業がバイアウトか・・・という感想を持たざるを得ません。
クレアーズは基本的には業績は悪くないのですが、昨年半ばごろから既存店成長率がじりじり落ちているんですね。特に年末はフラットで、歳末商戦が良くなかった。
不採算店舗が増えてきたのでこれからスクラップに着手しよう、そのために不動産資産の扱いに長けたバイアウトの手を借りよう、まあ、そんなところじゃないかと推測してます。
ダラーゼネラルと同じような動機ですね。
プライベート・エクイティ・ファンドなどとも呼ばれますが、ほんとうに登場する機会が増えてきました。ビジネスモデルとして完全に定着したということでしょう。230億ドル(1ドル120円換算で2兆7600億円)もの金額をファンドとして持つ最大手のブラックストーンには上場という話も出ているくらい。
小売業はバイアウト案件としてピッタリなので、これからもニュースになる機会が増えるのではないでしょうか。
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