2007年3月28日
際立つベストバイの買収戦略

ベストバイがスピークイージーという中小企業を買収しました。年商8000万ドル、社員数約300人、買収額は9700万ドルだそうです。ベストバイの規模からすると、手持ちの現金でさっとまかなえる金額です。

この企業、リリースによると、「ブロードバンドによる電話やデータといったITサービスを提供する」というビジネスを運営していて、独立系企業としては全米最大級、となっている。買収後は100%子会社の別企業として営業し、Best Buy for Bisinessユニットを通してサービスを提供して行くのだそうです。

このベストバイのやり方、いかにもこの企業らしい。

例えばマグノリアというシアトルの小さなチェーンストアを買って、これを店舗内店舗の名称として拡大し、相乗効果を上げていることはご存知の通り。Geek Squadという出前ITサービスも同じ、小さな会社を買って、同様に育てました。

今年に入ってからは、数年前に買収したパシフィックセールスを、マグノリアと同じように、店舗を増やしながら店舗内店舗のブランドとする、両面戦略を取るということを経緯幹部が発言してます。

ちなみに自社開発した他フォーマットはほぼすべて失敗に帰していて、やはり小さな会社を買って大きく育てるというやり方にこの企業はノウハウがあるようです。

昨日記事にしたホームデポと比べると余計に、その戦略性とノウハウが際立ってくるのではないでしょうか。

鈴木敏仁 (02:53)

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