2007年4月24日
靴専門店チェーンによるM&A攻防

シューズ専門のチェーンストア、フットロッカーが同業のジェネスコに対して株式の公開買い付けによる買収オッファーを宣言したのですが、昨日ジェネスコが正式に拒否する意思表示をしました。

フットロッカーは今月初頭にM&Aを提案したのですが、ジェネスコから回答が無かったため先週公開買い付けに踏み切った経緯があります。敵対的というわけではなく、Unsolicitedですから'求められていない'買い付けによる買収です。
一方のジェネスコ側には買収オファーを受ける気がまったくないようで、買収オッファーを黙殺し、痺れを切らしたフットロッカーが公開買い付けに踏み切った、というように見えます。

今後はフットロッカーが買い付け価格を上げるか、またはバイアウト企業が出てくるというシナリオが考えられます。一回の拒否だけでやめるとはかんがえづらい。

ジェネスコはトータル2,000店舗という規模のチェーンストアですが、店舗名はいくつか持っていて、そのうち知られているのはジョンストン&マーフィーでしょう。
一方のフットロッカーは世界中に4000店舗を展開していますが、ナイキ依存度が高いため、業態の多角化をはかることが焦眉の急で、これがジェネスコ買収へ動く動機となってます。

鈴木敏仁 (12:29)
ペプシネックス



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