大手バイアウト企業がクローガー買収を考えていると、先週の金曜日にWSJ紙が報じました。日本でも翻訳文がニュースとして掲載されていました。バイアウト企業として名前が出てきた会社は、KKR、ブラックストーン、TPG等で、単独かまたはコンソーシアムを組んで買収をオッファーする可能性がある、としてます。
不採算店舗の清算によって利益を上げられるとバイアウト企業は目論んでいる、という論旨でした。
これに対してクローガーのCEOデイビッド・ディロンが昨日、完全否定するメッセージを社員に対して送りました。
このクローガー、果たして魅力があるのかどうか。この企業、もともとレバレッジ比率の高い企業なのですね。だからここでさらにレバレッジをかけて買収して、おもしろいのかどうか、よく分かりません。
また株価は現在高値圏にありますから、いま買収する価値があるのかどうか。
クローガーは6年前から、ファイナンシャルトリプルプレーと称し、営業キャッシュフローの3分の1を負債の返済、3分の2を株の買い戻しと配当、にあてるというイニシアチブを継続しています。
その分、設備投資が犠牲になっていて、店舗の老朽化が進んでいる。クローガーのリモデルレートは19年で、10年以内、できれば6縲鰀7年と言われている現在、非常に遅いのです。
この古い店舗にバイアウト企業は興味がある、と言うことでしょうかねえ。
ただ最近の大手バイアウト企業の資金量を考えると、あながりありえない話でもない。株価が落ちたら、この噂、再燃するかもしれません。
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