アホールドがUSフードサービスの売却を決めたのは昨年の11月のこと、およそ半年で売却先が見つかりました。
03年に会計粉飾が露呈したのがこのUSフードサービスで、10億ドルにのぼる修正を余儀なくされ、親会社が倒産寸前にまでいったことは記憶に新しいところです。
そして買収するのはKKRを中心とした金融コンソーシアム、総額は71億ドルだそうです。
・・・またまたバイアウトの登場です。KKRはイギリスでブーツの買収を決めたばかり、その前はダラーゼネラル、オーストラリアでは一度破談したコールズの買収に動いているそうですから、世界ベースで大型企業の買収を続けています。
バイアウトに流れ込んでいる資本のボリュームは近年急増していると言われているのですが、ここまで続くと、その事実を実感せざるを得ません。株式市場に流れる資本の相当部分が、バイアウト業界に流れているであろうことをひしひしと感じます。
ところでUSフードサービスは、外食卸として全米2位という、大企業でもあります。
アホールドが買収したのは2000年、小売向け物流とのシナジー効果を求めたと言われましたが、けっきょく効果が出ないことが分かってしまった。またオランダに外食卸を所有しているそうで、グローバルシナジーも求めたらしいのですが、これもだめだった。
そして親会社から業績に対して相当なプレッシャーがかかって、粉飾決算してしまったというのがストーリです。
たぶん、数年後に再上場するんじゃないでしょうか。
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