2007年7月 3日
テリー・リーヒー卿 vs 渥美俊一

ちょっと過激なタイトルですが、こういうことです。

6/28のウォルーストリートジャーナル紙がテスコCEOのテリー・リーヒー卿の独占インタビュー記事を掲載していたのですが、これがなかなかおもしろい。テーマは海外進出で、もちろん米国に関する話がメインなのですが、ついでに日本について話しているので、はしょらず訳します。

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日本市場は非常に難しい。バリューシステムという意味において非常に良い意味での顕著な特徴を持った社会だからである。そして消費者はとても自信に満ちている。

(カルフールのように)大きく入って行くことはしない。(市場が)複雑であることは分かっていた。(アメリカ同様に)日本でも、日本の家に住み、3年間を調査に費やしている。

我々のフォーマットを持ち込むようなことはしない。カルフールはフランスのハイパーマーケットを持ち込んだ。我々はコンビニエンス業界に属する小さなジネスを持ち込んだが、これは日本の買い物環境にぴったりだと思っている。日本では小さいことが美しい。西洋のような、広い、大きい、エキストラバリュー、は日本では機能しない。
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さて一方興味深いのは、チェーンストアエイジ誌6/15の20ページ、「今なぜ小型SMなのか不可解」で渥美俊一さんが、小型SMに対する疑問を呈してます。「どう考えても150坪や200坪の小型SMを計画することは、品揃え上も作業システム上も無理なことなのです。それは世界で、すでに実証済みの経験法則だからです」と語っている。

つまり、リーヒー卿は日米同時に小型店舗に勝機を見出し、これに対して渥美さんは'違う'と言い切っているわけです。
外野として見ちゃってますけど、おもしろいですよねえ。
商売人が正しいか、コンサルタントが正しいか。
数年後には結果が出ることでしょう。

少なくともアメリカにおいては、小型店舗に対する回帰現象という一つのトレンドがあり、、トレーダージョーズやセブアロットなど小型SMが実際急成長してますから、150坪や200坪の小型SMが無理だというロジックはあてはまりません。

>>7月4日が国民の祝日(独立記念日)のため、5日と6日と合わせて休暇をとります。じっくり充電し、来週月曜日から再開します!

鈴木敏仁 (11:52)
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