今日は外食産業のニュースを一つ。
パンケーキを核にした朝食型のレストランで知られるIHOPが、ディナー型レストラン大手のアップルビーを買収することを発表しました。
買収後の売上総額は70億ドル、総店舗数は3,250となり、ファストフードを除くフルサービス型レストランとしてダーデンを抜いて売上1位となるそうです。昨日エントリーで俎上に上げたランキングを見ると、A&Pやベッド・バス&ビヨンドのちょと上ぐらいといったポジションですね。
買収総額は21億ドル、サイズとしては中型案件ですが、すべてを現金でまかなうところにちょっと引っかかりエントリーしています。
IHOPの現CEOジュリア・スチュワートは、傾いたIHOPを、全店舗をフランチャイジングに転換することで業績を上向かせました。これと同じことをアップルビーに適用しようとしている模様。アップルビー508店舗はすべて直営なのですが、これをフランチャイジングにすれば、IHOPと同じように立て直せると読んでいるわけです。
買収資金のほとんどは借り入れであり、これはつまり買収対象を担保として調達し、買収後は固定資産を売却することによって返済を済ませることを意味している。バイアウトに非常に近い。同業が実施するバイアウト、というy表現もできそうです。
アップルビーはTGIフライデーをコピーして生まれ、そういうタイプが存在しなかった田舎や郊外を出店先として選ぶことで急成長した企業でした。
にぎやかな装飾と、フライ系の当時人気のあったメニューで、受け入れられた。
しかし、ここ数年業績を落としていた。
理由は変革を怠ったことにあります。
昔のまま今に至っているのですが、飽きられてしまったのですね。装飾もメニューも。いまは、フォーマットは10年はもたないと思ったほうがいい時代です。
また出店エリアが低縲恍・鞄セ圏にあり、ガソリン価格の高騰によるレジャー費減の影響も指摘されてます。
フランチャイジングにすることで変わるのかどうか、今後に注目でしょう。
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