2007年8月 2日
ホームデポがキックバックで社員4人を解雇

Lower level purchasing buyerですから、おそらくタイトルがつかないような下位ランクの仕入れ担当バイヤー4人が、ベンダーからキックバックをもらっていたという理由で解雇されました。

キックバックの総額が100万ドル近くに達していた模様、解雇となった理由はこの金額の大きさにあるようです。またキックバックを支払っていたのはアジアの床材サプライヤーで、見返りは商品を棚に置くことだったそうです。
事件の詳細はここまでで、あとは連邦捜査がはじまっているためノーコメントとなってます。

ホームデポはこの事件を受けて、今後はベンダーから一切何ももらってはならず、もらったら解雇という、情状酌量なしポリシーにするとしてます。
ホームデポはどちらかというと規律がゆるく、だから自由な風土の中で伸びて来れた企業なのですが、一転して厳しいポリシーとなったわけです。


このキックバック、なくらない問題ではあります。お金だけではなくて、ディナー、ランチ、招待旅行、などなど。昔に比べたら減ったけど、アメリカでもやはり存在する、と言われてます。ポイントは額でしょうね。今回のはちょっと大きすぎました。

ロウズのように、もらってもいいというポリシーを持っている企業もあります。ただし、キックバックではなくて、75ドル価値のギフトまで。これは、国によってはギフトをあげるのが習慣となっていて、これを断ることは先方のビジネスマナーに反するからだ、ということなんですね。アジアやヨーロッパでは、普通の習慣ですから。

ウォルマートのように、ガム一枚でももらってはいけない、という企業もあります。


これ、企業サイズによるのでしょうが、やはりたがははめる必要はあります。招待旅行やディナーなど、お金ではないものも制限しなければならない。バイヤー間のリベート競争もやめたほうがいい。
でないと、売れるか売れないかではない尺度で、商品が置かれることになりますから・・・日本の小売企業でこれに陥っている企業って少なからず存在します。

鈴木敏仁 (02:27)
ペプシネックス



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