2007年8月 6日
ユニリーバによる洗剤事業売却の衝撃

この件、日本ではあまり話題になってないかもしれませんが、私にとってはけっこう衝撃的なニュースです。

発表されたのは先週の第二四半期の決算発表時、決算自体は16%の増益で悪くはないのですが、選択と集中、つまり現在伸びている事業(例えばパーソナルケア)に集中するために、将来性が見込めない事業を売却するというわけです。

洗剤市場におけるP&Gとユニリーバの戦いは、40年代にまでさかのぼるそうで、つまり60年間近く火花を散らしてきたわけです。
現在シェアはP&Gが62.5%、ユニリーバが12.9%なので、数値上は決着がついていた。しかし売却するとは夢にも思わなかったので、驚きました。

ただどうも業界では、既定路線ではあったようですね。

ちなみに同社の米国洗剤事業は11億ドルを売り上げています。また売却するブランドは、ALl、Snuggle、Wisk、Surgなどで、買収企業として候補にあがっているのは、Hankel(Dial)、Church&Dwight、そしてプライベートエクイティファンド、です。

下位洗剤メーカーが買う可能性が高いように思うのですが、どうでしょうね。
どの企業が買うのか、注目です。

鈴木敏仁 (05:09)

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